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『幽霊に育てられた少年』というユニークな設定が、まず、面白い。ジャンルとしてはダークファンタジーになるのだろうが、ストーリー展開は王道の成長譚で、希望の持てるラストがそれを象徴している。
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児童書っぽく淡々と進んでく感じが新鮮。
目新しいストーリーでもないし特に盛り上がる場面もないけれどこれはこれであり。
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ニール・ゲイマンらしい、全体にうっすらと流れる「不穏さ」と、思春期のイノセンスをみずみずしくパッケージした物語に強く惹かれる。ひとりひとりの登場人物のキャラクター造形の確かさは流石アメコミ出身。オナーガードの面々を主役にしたスピンオフを読みたいとさえ思った。
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大層面白かったです。幽霊に育てられる赤ん坊という設定を、荒唐無稽さを勝たせずに(力技なのだけれど)ストーリーの中で実現させてしまっている。そして最初から最後まで伏線が張られており回収されてゆく…気持ち良い読書体験でした
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設定から展開から何から何までワクワクが止まらない!だけじゃなくて、主人公の孤独とか切なさとかが絶妙にブレンドされてる。大人も十分に楽しめる児童文学。
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『ジャングルブック』を代表する、狼に育てられた少年モウグリのエピソードの、幽霊版といった趣のファンタジー。著名な賞をダブル受賞している児童書なのだけれど、いきなり少年の両親が惨殺される、子供向けの本らしからぬ、血なまぐさいエピソードで幕を開ける。もっとも、そう思って読むと如何にも児童書といったエピソードや描写も目に付くんだが。ラスト、人間の世界に戻ることになった、少年に幽霊たちが見えなくなっていくというエピソードには胸が詰まる。
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奇妙で楽しい物語。殺人事件の生き残りの赤ん坊が、墓地で幽霊に育てられる。育て親は生前子供に恵まれなかった幽霊夫婦。墓石で文字や数字を覚え、周りの幽霊から色々学び成長する。人でも幽霊でもないサイラスが後見人。
ジャックたち悪の組織との闘いも必見。
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読書会題材。
設定がおもしろい。何せ墓場なので、大昔の人と話せたり、ボッドが習うことも独特。でも種族のような区分けがあったり、外界と行き来できる人が限られていたりして、そこにも社会があるのね。
「おおむね」聞き分けのよいボッドが言いつけを破って危険な目にあったり、友情物語があったり、最初は嫌な先生だと思ったらいい人だったりするところは、ハリポタにも似てる。
〈ジャングル・ブックとの比較〉
確かに類似点は多いけれど、さすが現代の作品、こちらのほうが洗練されているし、まとまっていて読みやすい。
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家族を殺害された赤ちゃんが、墓場で幽霊に助けられ、そのまま幽霊たちに育てらるお話。
『グッドオーメンズ』原作者の作品ということで手に取ってみる。
海外版鬼太郎?とか思いながら読みはじめる。全然違ったけど。
ユニークな設定。リアルに考えちゃうとお墓で赤ちゃん育つのか?とか色々考えちゃった。
でも、向こうのお墓事情がわからず、思わず画像検索したら、日本と違って、なんか立派な公園みたいなんだね。
本の内容も想像以上にお墓生活の話だったので、面白かった。
ミス・ルぺスク、魔女っ子ライザとのお話が特にお気に入り。
最後の別れのシーンも泣けてしまった。早い時期での子どもの自立って切ない。
これからボッドが直面するであろう厳しい現実を想像すると尚更、泣ける。
なんでも映画化されるとか。
サイラスの映像化が楽しみです。