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Google, Amazon, Facebook, Appleという現代社会の覇権を握っている巨大企業の頭文字を取った「GAFA」という呼称は、2018年に入って至る所で見聞きするようになった。このGAFAの「四騎士」がどのようにして勢力を拡大してきたのか、現時点でどれ程の力と影響力を保持しているのか、そして未来に向けてどのような布石を打っているのか、俯瞰的に把握することができた。著者の主観的(かつ批判的)な論述も随所に出てくるが、GAFAの正体を多角的に知るという意味においても参考になるだろう。
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この本を読む以前はGAFAをサービスを通じてぼんやりとしたイメージでしか捉えていなかったが、それぞれの会社の戦略が(少々誇張されているが)わかりやすく解説されている。
それぞれについて語るのはここでは避けるが、サービスを受ける我々として、あの機能はこういうポリシーから繋がっているのか、と気づく事もしばしば。
最近ではこの四騎士が欧州のGDPRの動きをトリガーに互いに攻撃しあうような雰囲気が出てきた。この本を読んだからには、背景を理解しながら報道を見ていこうと思う。
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GAFAとはから始まり、それぞれの会社の生い立ちやビジネスモデル、これから目指しているところなど書いてある。
この4社を軸に展開されていき、次の5社目はどこになるか?そのための条件とは?が書いてあり面白かった。
G:Google
A:Apple
F:facebook
A:amazon
今のこのタイミングで読んでおくべき本。
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グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン。いわゆるGAFAについて書かれています。各企業がどのようにして現在の形になったのか。現在の特別な地位は何故に獲得したものなのか。そしてそれがどのような影響をもたらしているのか。大きすぎる力ゆえに、その目的や行方について意識をしておく必要性があることを教えてくれます。その上で、次に連なる企業はどこなのか。著者なりの見解も与えられます。
最後に近い一章、あなたが起業家に向いているのか。企業のどの段階に向いているのかについて書かれた部分は示唆をいただけたと思います。
GAFAという少数の独裁者の世界で、どのように奴隷としてうまく生きるのか。そんな風に感じてしまう読後感がちょっとしんどいとは思いました。
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ようゆうた。
"グーグルグラスを覚えているだろうか。あれは人々を打ちのめした。要は、VRのヘッドセットをつけた人はみんなばかみたいに見えるのだ。"
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Google,Apple,Facebook,Amazonの略で、2018年の流行語大賞にノミネートもされてるGAFAについての本。
てっきり、この4社がいかに素晴らしいかを語っている本かと思ったのだけど、どちらかというとアンチ的な見方をしている本のように思った(この4社のおかげで便利になったとは書いてあったけど)。
2章から5章にかけては、GAFAの企業を順番に1章ずつ解説しているのだけど、なぜか順番がAmazon,Apple,Facebook,Googleの順という。普通にGAFAの順で書けばよかったんじゃないかと思ったのだけど、どうも原書は『GAFA』というタイトルではなかったらしい。もしかして、アメリカではあまりGAFAという言葉は使われていないのだろうか?
なお、著者によると、この先最も生き残っていく可能性が高いのはAppleとのこと。ブランド力が高いのが理由とのこと。個人的には意外な意見だと思った。世界的に見ればiPhoneよりAndroidのほうがシェア高いらしいし、むしろGoogleのほうが生き残りそうだけど。
それにしても、1980年代に最も株価があがった、サーキットシティ(初めて名前を聞いた)という会社は、現在倒産してないというのは、本当世の中分からないなと思う。調べてみると、サブプライムローン問題が原因だったらしい。それをいうなら、リーマンショックが倒産というのもなかなか衝撃的か。
ところどころ小ネタのようなことも書いてあって、ベゾスがアマゾンの名前の候補だった「relentless.com」というドメインを今も持っているということを初めて知った。アクセスしてみたら、アマゾンのサイトに飛ばされた。
アメリカの破産法は寛大というのは、やっぱりアメリカに住んでいる人でも思ってるのか。どう寛大なのかは書かれてなかったけど、日本ももう少し寛大になったら起業する人は増えるのだろうか。
そういや、ガソリンスタンドについて、人々は荷物を受け取るためにそのような場所に出入りするのに慣れていると書かれてあったけど、アメリカではガソリンスタンドで宅配の荷物の受け渡しをやっているということなのか。日本ならコンビニがそうだけど(ということは、Amazon Goで荷物の受け渡しというのはありなのかも。いや、むしろもうやってる?)。
なお、アップルは非常に宗教的とのこと。まあ、日本でも熱狂的アップルファンを林檎信者とか呼んでるしね。裁判に従わないアップルを著者が批判したら、それにたいしてヘイトメールがよく届いたのだとか。怖いなぁ。
ただし、宗教自体は所属している人が減っているらしい。IQが高い人ほど神を信じない傾向が強いのだとか。なんとなく分からないでもないけど、日本では東大卒がオウム真理教なんて宗教組織に入った人が多いのも事実だから、日本だともしかしたらまた違うのかもしれない。
1938年から75年にかけて268人のハーバード大学出身の男性を追跡した研究が興味深い。人を幸せにするのは、愛らしい。他にも、長生きの沖縄の人は、積極的に人と関わり、多くの人を愛して面倒を見ると書かれてあった。他に、ジョンズ・ホプキンスという人の研究で、他人の世話をする人は、そうでない人より死亡率が18%低いということが分かったらしい。自分もコミュ障なところがあるけど、誰かとつながって、幸せで長生きできるようにしたい。
それと、Facebookの取り組みの一つに、「卵子凍結費用の負担」とあって、ちょっと驚いた。確かに、子どもをつくる時期を気にしないで仕事に打ち込めるかもしれないけど、ちょっと複雑な気持ちになる。コウノドリを見てると、確かに子どもができたときに仕事が気になる女性は一定数いるだろうなとは思うのだけど……。
本書の第9章では、NEXT GAFAというタイトルで、GAFAにつづく企業をいくつか紹介されてあったのだけど、マイクロソフトについてリンクトインがうまくいけば可能性はあるみたいに書かれていて、そこかよと思った。先日、マイクロソフトの時価総額が一時的にAppleを抜いたという記事を見たけど、どうもAzureが好調なのが理由らしい。一方、この本ではAzureについては、「わずかながら成長が見込める」と書かれてあるだけだった。クラウドにもあまり興味ないのかな。そういえば、Amazonについて書かれた章も、AWSにはあまり触れてなかった気がする。
他に、(多分、アメリカ内の)高校生総代の70%が女性ということに驚いた。日本ではどうなんだろう。確か、中学の時も高校の時も、トップは男だった気がするけど(でも、大学では女性だったかな。数学のテストは100点で、プログラミングも優だったのに、プログラミングはもうしたくないとかで、プログラマにはならなかったはず)。
ちなみに、著者によるとこれからの時代は大学にいくのがいいとのこと。普通の意見だなと思ったけど、どうもアメリカの学費は日本よりかなり高いらしい。ただし、大卒と高卒では生涯賃金が10倍ぐらい違うのだとか。日本だとどれぐらいなんだろう。ほとんど変わらない気もするけど。
なお、著者は一流大学にたいして、教育の質をおとすことなく、授業料無償化することを提案している。さすがにそれは無理だろと思うけど、Appleが支援すればできると考えているらしい(一企業が支援する大学って問題ありそうな気が)。ちょっと思ったのが、大学側に無償化するのに大学側に提案するのかと。日本なら国や政府にそういう施策をして東大の授業料を無償にすればいいといいそうだなと思ったのだけど。と思って調べてみると、アメリカの一流大学って私立なのか。知らなかった。
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最近は株価的には雲行きが怪しいGAFA。富の集中・雇用の創出を含め、マイナス面が知れる。膨らみすぎた株価は下がるかもしれないが、GAFAのうちF以外は企業としてはこれからも持続的に成長しそうと個人的には思う。
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GAFAに対してただ生活しているだけでは気づかない視点から評価されているので、見ていて新鮮な気持ちになりました。
ただ、筆者がニューヨーク大学の教授なので、例えや言い回しがアメリカのものです。
そのため、例えが具体的にイメージできなかったり、表現に違和感を覚える部分もありました。
しかし、日本人でも一度は聞いたことのある例えが中心なので「まったく、わからない」と言うことはないかと思います。
ページ数は400を超えますが、内容は比較的分かりやすく専門書と読み物の中間くらいに感じました。
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GAFAと呼ばれる4社Google、Apple、facebook、amazonの特徴を著者独特の視点で比較しながら述べています。
どのように拡大、支配していったかを心理学を絡ませて説明したり、4社に共通してみられる特徴から、次の時代をつくる企業を紹介したり、そのような時代で、我々がどう生きていけばいいか、と非常に多岐にわたる内容だったと思います。
著者としては、このままだと貧富の格差が拡大し、二極化してしまうことを危惧しており、このGAFAを学ぶことで今、そして将来どのような社会になるのか警鐘を鳴らしています。私たちはこの動きを注視していく必要があります。
・アマゾンが訴えかけるのは、より多くのものをできるだけ楽に集めようとする我々の狩猟採集本能だ。
・アップルは大いに先見の明のある企業の1つから、業界を支配する偉大な企業の1つとなった。高級ブランドに転換することで自らを若手の攻撃対象から外したのだ。これはアップルの寿命を延ばすだろう。
・規模の観点から見れば、フェイスブックは人類史上、最も成功しているもののひとつだ。
・フェイスブックの影響力は未曽有のスピードで大きくなっている。それは私たちが切望するものが、フェイスブックにあるからだ。消費者の購買欲を高めるという面から見ると、フェイスブックが特に大きな影響を及ぼしているのは、マーケティングの漏斗(ファネル)のいちばん上にある「認知」の段階だ。
・フェイスブックはアマゾンより漏斗の上部にある。フェイスブックは“何”を提案し、グーグルは“方法”を提示し、アマゾンは“いつ”それが手に入るかを教えてくれる。
・現在のメディアはフェイスブックとグーグルに独占されている。気がかりなのは、それら2社の「我々をメディアと呼ばないでくれ。我々はプラットホームだ」というスタンスだ。社会的責任を回避するこの姿勢によって、権威主義者やヘイト活動家がフェイクニュースを巧みに発信できるようになった。我々は洞窟壁に絵を描いて情報を伝えていた時代に逆戻りする危険にさらされている。
・一見どうということのない1つか2つの特長が同業他社との命運を分け、四騎士は世界の覇者となった。アップルⅡではジョブズのデザインとウォズニアックのアーキテクチャ。アマゾンなら評価とレビュー・システム。フェイスブックなら写真。そしてグーグルのいちばんの特長といえば、上品でシンプルなホームページと、検索結果が広告の影響を受けないオーガニック検索だった。
・アップルがぜいたく品ブランドに転身することである程度の永遠性を手に入れたとすれば、グーグルは逆を行って公益企業となった。どこにでも備わり、しだいにあるのが当たり前の空気のような存在になりつつある。
▼ビジネスで大きな成功を収めるには、低コストでの大規模化が必要だ。それはクラウド・コンピューティング、バーチャル化、そして競争を通じて生産性を10倍に高めるネットワーク効果に力を入れることで実現できる。
・進化心理学の見地からすると、成功するビジネスはどれも、体の3つ部位のどれかに訴えかけるものだ。その3つとは、脳、心、性器である。
・グーグルは脳��話しかけ、それを捕捉し、長期記憶をほぼ無限のレベルにまで増幅させる。私たちが共有する人口脳の神経中枢となった。
・グーグルが脳の代わりだとすれば、アマゾンは脳と、ものをつかむ指-より多くのものを手に入れようとする狩猟・採集者としての本能-とをつなぐものだ。
・フェイスブックは心に訴えかける。グーグルと違って、フェイスブックで重要なのは感情だ。人間は社会的な生き物である。より強力なマルチメディアのコミュニケーション手段を提供することで、より多くの人々へとつながりを拡大する。
・アップルも最初は頭に訴えるものだったが、狙いを体のもっと下に移した、その存在感を放つラグジュアリー・ブランドは、性的な魅力を手に入れたいという私たちの気持ちに訴える。
▼四騎士が共有する「覇権の8遺伝子」
①商品の差別化
②ビジョンへの投資
③世界展開
④好感度
⑤垂直統合
⑥AI
⑦キャリアの箔づけになる
⑧地の利
▼個人が成功するための内面的要素
・心理的成熟
・好奇心
・当事者意識
▼大学に行く
・ブランド
・友人
・フェアではない競争
▼資格・証明
▼何かをなしとげた経験
▼都市に出る
▼自分のキャリアをよく見せる
▼新しいものを受け入れる
▼組織ではなく人に誠実に
▼好きなことではなく特異なことでキャリアを築く
▼不満を口にしない
▼平均に回帰することを覚悟する
▼あなたのスキルを評価してくれるところへ行く
・四騎士は神、愛情、セックス、消費の具現者であり、何十億もの人々の毎日の生活の価値を高めている。とは言うものの、これらの企業が私たちの精神状態を心配してくれるわけではなく、老後の面倒を見てくれるわけでもなく、手を握ってくれるわけでもない。
・このかつてないほどの規模の人材と金融資本の集中は、どこに行き着くだろうか。四騎士のミッションは何なのか。彼らの目指すもの、それはつまるところ金儲けなのだ。
・この調子だとアメリカは300万人の領主と3億人の農奴の国となる。いまほど億万長者になるのは簡単だが、百万長者になるのが難しい時代はかつてなかった。
・これら四騎士を理解することは絶対に必要だ。それはいまのデジタル時代の先行きを予測し、あなたとあなたの家族のための経済的安定を築くための、より大きな力となる。
<目次>
1章 GAFA――世界をつくりかえた四騎士
2章 アマゾン――1兆ドルにもっとも近い巨人
3章 アップル――ジョブズという教祖を崇める宗教
4章 フェイスブック――人類の1/4をつなげた怪物
5章 グーグル――全知全能で無慈悲な神
6章 四騎士は「ペテン師」から成り上がった
7章 脳・心・性器をターゲットにする
8章 四騎士が共有する「覇権の8遺伝子」
9章 NEXT GAFA――第五の騎士は誰なのか
10章 GAFA以後の世界を生き残るための「武器」
11章 少数の支配者と多数の農奴が生きる世界
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Google、Apple、Facebook、Amazonのビジネスの根底にあるものがわかりやすく説明されているのが素晴らしい。これからデータがビジネスの肝になってくるのだろうが、4社(少しAppleは遅れているが)はこの分野で圧倒的な位置を占める。アリババ、テンセントも中国国内においては、同じく圧倒的だが、今の中国企業に対する米国の措置をみても、なかなか両社はグローバルなレベルではデータを支配することは難しいだろう。
もはや我々が思っている以上に、遥かに我々のデータは収集され、生活、嗜好は把握されている。そんな世界でどう生きていくか。GAFAのサービスとどう付き合っていくか。利便性が上回るなら、データを提供し続けていくのもよいだろう。プライバシーを把握されることが気持ち悪く感じるなら、距離を置くのもいいだろう。本書は、それを考えるきっかけになる。
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GAFAがなぜ消費者に広く受け入れられているのかを説く本だと思って読んだら、まったく逆の本だった。ある意味、新鮮なアングルを得ることができた。まさに敵意むき出し。
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今年の流行語大賞にもノミネートされた一冊。前半の四騎士の分析にはやや主観というか私怨が混ざっている気がしなくもないが(特にグーグルの章。ニューヨーク・タイムズ役員時代のエピソード自体は面白かった)これらの企業が世界を牛耳っているのは間違いない。それを受けての第7・8・10章は冷静な分析で個人レベルにも活かせる内容だと思う。それにしても「モテたい!」という感情と学歴社会は世界共通なんだなぁ。
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内容の要約は、ほぼこの本を評している雑誌などの記載と変わらない。そこに著者の要約のポイントが凝縮されており、それ以上でもそれ以下でもない。うーん
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GAFAと取引する仕事をしているので特に新しい発見はなかった。もう少し、表に出てない裏話を期待していたが。
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GAFAの四騎士は神、愛情、セックス、消費の具現者っていう話。
GAFAの解説は面白かったけど、“第10章 GAFA以後の世界で生きる為の武器”は「この章、要る?」と思うくらい退屈だった。