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四騎士GAFA(Google、Apple、Facebook、amazon)が創り変えた世界。
そして、四騎士が支配する未来。
読んでいると絶望的な気持ちになるが、目を逸らしてはならない。
絶望的な気持ちになるのは、少数の支配者と多数の農奴が生きることになると分かっていても対策が見つからないことである。
果たして、彼らは自滅するのだろうか?
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本編だけで400ページ超え。休みを利用して一気に読んだ。Googleら4大企業について、一つの見方として大変興味深く読んだ。反面、やたら性的な方向に訴えようとする著者の主張は同意し辛いところもあった。まあAppleの部分は、自分が所謂”信者”に入るからかもしれないが・・・
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ビジネス書としてはこれまでに類のないアプローチの本だったと思う。
一つひとつのビジネスを詳細に掘り下げる、というよりは、それがら「なぜ受けているのか」を仕組みの面、アプローチの面、そして人間の体への訴えかけという面から繙いている。
そしてそういった四騎士たちの世界と以後について、一個人としてはどうあるべきか、という教育的な観点にも書面が割かれている。「大物でなくすばやいもの」
意外だったことが「垂直統合」であることが重要だという見解。かつ、テスラに見える「顧客との距離」を重要視している点。いわゆる消費者メーカーであるが故にのことであろうが、著者には是非「B2B」企業における同様の内容をピックアップして欲しい。もしかしたらそういった企業は四騎士ですらないのかもしれないが。。。
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Google,Amazon,Facebook,Appleの頭文字をとって「GAFA」
https://book.toyokeizai.net/gafa/
GAFAの成り立ちの歴史 と そのビジネスモデルと現在の立ち位置
GAFAが支配する世界で企業はどうすべきか、
個人はどう学び、どういうキャリアを目指すべきか。
『ヨハネの黙示録』に記される四人の騎士に例えている。
四騎士とは、地上の四分の一の支配、そして剣と飢饉と死・獣により、
地上の人間を殺す権威を与えられている。
著者のスコット・ギャロウェイは、シリアルアントレプレナー、
ニューヨーク・タイムズ、ゲートウェイ・コンピュータなどの役員も歴任した実力派。
学者としては、クレイトン・クリステンセン、リンダ・グラットンとともに
「世界最高のビジネススクール教授50人」に選出される実力派。
【感想】
いずれも、すべてのお世話になっていて、なくてはならないもの。
(中国出張では、使えず難儀した。)
これは便利と、すぐ「検索」、「いいね」を押しまくり、プライム会員でワンクリックでご満悦。 しかし、その裏では・・・・。
実態は、これらの挙動を全て抜き取られ、彼らの商売のネタにされている。
全てが、この4つに集約されていく。 でも、抜け出せない。凄い世界だ。
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62/ストーリーテリング
アマゾンが安い資本を長期間にわたって手に入れられる理由は、ストーリーテリングにある。
63/ストーリー:世界最大の店 戦略:低コスト、より多くの選択肢、迅速配送、消費者利益への巨額投資
このビジョンに向かっているおかげで、高株価維持。
64:長期的な目標を見据えて、短期的な投資家のニーズは無視する。
68:アマゾンプライムとウェブサービスAWS
92:技術力を高め、省力化を進めることで、「雇用を破壊」している
134:アップルショップ ブランド構築の場は、電波から現実の世界へ移行した。
141:アップルは最高の遺伝子を持ち、22世紀まで存続する可能性が一番高い。
146:「製品の価格は高く、生産コストは低く」 の3つの要因
①製造ロボット重視、②世界的サプライチェーンの確立、③小売業としての存在感
161:Facebook
規模とターゲティング能力を併せ持つメデイア企業は、FBだけ。
いまや、世界最大のネット広告の売り手なのだ。
220:Google マーケテイングが変わった。←消費行動をどう変えるべきかを科学的に判断する技術
Googleはもひとが欲しいといったものだけを与える。人と企業を結び付ける(アドワース)
221:昔、ニューヨークタイムスの社是「印刷に値するニースを掲載する」
359:GAFA以後の世界
360:超優秀な人間にとっては最高の時代。平凡な人間にとっては、最悪。
デジタル技術によって、「勝者総取り経済」が生まれた。
363:個人が成功するために必要な内面的要素
①心理成熟 ②好奇心 ③当事者意識
383:組織ではなく、人に誠実に
「企業は人ではない」「企業には罰すべき体もなく、責めるべき魂もない。」
「人に忠実であれ。人は企業を超える」
384:リーダーは、自分がうまくやれるのはバックにいるチームがうまくいっているときだけだと知っている。
------- まとめ --------
【本書の3大テーマ】
GAFAはなぜ、これほどの力を得たのか
GAFAは世界をどう支配し、どう創り変えたのか
GAFAが創り変えた世界で、僕たちはどう生きるか
【GAFAが生み出した「新ルール」とは】
・「崇高なビジョン」を掲げる
・利益はいらない
・法律は「無視」できる
・競争相手は「資金」で踏みつぶす
・人間の「本能」を刺激する
・ほとんどの人は「農奴」になる ……など
【本書の主な内容】
・GAFAはなぜ、これほどの力を得たのか?
・GAFAが狙い打ちにする「人間の本能」とは何か?
・GAFAに共通する「8つの覇権遺伝子」とは何か?
・GAFAは世界を、どのように創り変えたのか?
・GAFAに続く「第五の騎士」は現われるのか?
・GAFAが創り変えた世界で、僕たちはどう生きるか?……など
◆目次◆
第1章 GAFA──世界を創り変えた四騎士
第2章 アマゾン──1兆ドルに最も近い巨人
第3章 アップル──ジョブズという教祖を崇める宗教
第4章 フェイスブック──人類の1/4をつなげた怪物
第5章 グーグル──全知全能で無慈悲な神
第6章 四騎士は「ペテン師」から成り上がった
第7章 脳・心・性器を標的にする四騎士
第8章 四騎士が共有する「覇権の8遺伝子」
第9章 NEXT GAFA──第五の騎士は誰なのか
第10章 GAFA「以後」の世界で生きるための武器
第11章 少数の支配者と多数の農奴が生きる世界
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今、世の中を事実上支配している四つの企業を、初めは冷静に。次に人間の本能の何に呼びかける存在かを定義し、そして批判的に見た上で、疑問を持つよう呼びかけている本です。
この、本能の何に呼びかけているかの部分が、俗っぽい言葉で語られるために、砕けたような本に見えることもあるようです。
しかし、人間の本能なんて崇高でなんてあるはずが無く、そもそも俗っぽい人類の性根を、目をそらすことなく見つめた上で、時代を席巻するイノベーション企業の存在を語るという面白い試みでした。
四騎士は悪では無いが、神として絶対視するのは危険である。盲目的に富を集め情報を集めることが、やがて資本主義を殺すという視点は、わたしのような一介のサラリーマンには想像もつかないことで、この新しい視点を与えてくれた本書に感謝したいと思います。
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Google ・Apple・Facebook・Amazonそれぞれが何故巨大になり得たか、特長は何かなど。各社をヨハネの黙示録の四騎士に準えて紐解いていく。
Amazonは狩猟本能に訴えている・Apple製品の所持は性的アピールになっているなど、「進化心理学の見地からすると、成功するビジネスはどれも、体の3つの部位のどれかに訴えかけるものだ。その3つとは脳、心、性器である」という視点から語る点は面白い。
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新経済の覇者、GAFA.
GAFAの文字を見ない日はないし、もはやビジネスマンである限り、GAFAを避けては通れない.
読む前に、下記を期待して本書を手に取った.
1)GAFAがはじまった/流行っている背景
2)GAFAにどのように立ち向かっていくか
3)あるいは、どのように立ち振舞っていくか(共存)
GAFAがはじまった/流行している背景として、人間の「脳・心・性器」をターゲットにしたから、というフレーズには納得.
GAFAに対してなんとなく思っていたことをうまく言語化された.
短期間であっという間にこの世を創ったGAFAであるが、GAFAも設立時は敵いそうもない大企業が世の中にたくさんあった.
その中で、「運」を含めた時代の変遷を見て爆発的に人の心(愛)をついて拡大していった.
第10章 GAFA「以後」の世界で生きるための武器
については、いわゆる「よく言われること」ではあるが、改めて読み返したい章である.
GAFAに続く第5の騎士の記述もうまく言語化されていて、(長編なので掻い摘んでw)改めて読み返したい.
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四騎士になぞらえられるGAFAも万全ではない。会社は古くなり、優秀な人材は公開前のオプションを求めて流出する。あの無敵に思えたIBMもマイクロソフトも落日を迎えた。第五の騎士として出てくるのはアリババかテスラかウーバーか、、、
・グーグルとアマゾンは脳に、フェイスブックは心に、アップルは性に訴えかける、という図式はやや単純化しすぎだが、経営学のプロらしい分析とNYタイムズに対する個人的な思い入れが熱い(著者はグーグルに記事の引用を許しているのはよくないとして、知人のファンドマネージャーに株を買わせて取締役会に乗り込んだりもしている)
・アマゾンはマーケットプレイスの売上が40%を占めている。
アレクサに電池のおすすめを聞くとアマゾン・ベーシックのものを勧めてくる。
ホールフーズの店舗はアマゾンの配達拠点となると同時に返品場所にもなる
・iPhoneのシェアは18.3%にすぎないが、業界の利益の92%を占めている。OSの分布を地図にしてみるとマンハッタンは全面的にiOS、ブロンクスにいくとアンドロイドなど貧富の差がはっきりしている。iPhoneは持ち主が完璧に近い存在であり、性的な魅力があるというシグナルなのだ
1999にジョブズがアップルに戻るとすぐ、GAPのブランディングを向上させたCEOのミッキードレクスラーを役員会に迎えた。その二年後、最初のアップルストアが出店された。インターネットの時代に逆行していると嘲笑されたがこれこそがアップル製品を高級品へと押し上げることとなった。現在でも店舗1平方フィートあたりの売上は5000ドルで、小売業では最高である(二位はコンビニだが50%の差がある)
・FBはメディア企業なのだが、メディア企業の株価は一般に低いし、メディアを名乗ると内容に責任を持たないといけなくなるので名乗らない。しかし、メディアは通常バランスをとろうとする(左派の記事が多いと感じたら保守派の記事を載せるとか)が、SNSはクリック数を増やすために偏向していく。
・グーグルの成功はエリック・シュミットをCEOとして雇ったことだ。サン、ノベルでマイクロソフトに挑み、二回とも破れたシュミットにとって、ビル・ゲイツはモビーディックとなった。
私たちにはグーグルのアルゴリズムの仕組みはわからない。しかし、それを自分自身の記憶よりも信頼しているし、自分のキャリアや人生を賭けるくらいに信頼している。
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GAFAとは現在の世界市場を席巻するGoogle、Apple、Facebook、Amazonのことである。
本書はGAFAが世界中の消費者をどのような方法で虜にしてきたかを歴史的、文化的、そして人間心理的な面から考察している。
本書はジム・コリンズの名著『ビジョナリー・カンパニー』をGAFA4企業だけに特化した本と言っても言い過ぎでは無いと思う。ただ、著者のスコット・ギャロウェイはこのGAFAをジム・コリンズのように『偉大な企業』とは崇めてはいない(とてつもなく敬意は払っているが・・・)。逆に著者はGAFAについて非常に批判的に論じている。これは著者自身も起業家であり、GAFAと実際に戦い、4企業の体質を実際に体感したことを素直に記述しているからなのだろう。
本の内容としてIBMやヒューレット・パッカード、そしてマイクロソフトがなぜGAFAになれなかったなどの考察も興味深い。そして、ウーバーやアリババ、Airbnbなどの企業が将来、このGAFAに続く第5の騎士となれるのか、GAFAがいつまで発展し続けるのか、そしてもし自分が優秀なITエンジニアならば、どの企業に就職するべきか(あるいはどのような企業を起業すべきか)まで論じている。
筆者は、この4企業を世界平和や疫病の根絶など人類にとっての崇高な使命を目指しているのではなく、あくまで「金儲け」だけを目的とした企業であると最終的に結論づけている。
本書は非常に読みやすく、多くの論点を詳しくかつ、分かりやすく論じており、筆者が教壇に立つニューヨーク大学スターン経営大学院で実際に、「ブランド戦略とデジタルマーケティング」の講義を受けているかのように感じることができる。
IT業界の歴史と未来(ひいては人類の未来の生活の行く末まで)を分かりやすく学ぶビジネス書としておすすめ。
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Google、Apple、Facebook、Amazon。
無限に近い資金と優秀な人材を世界中から集める四騎士。
圧倒的便利さの裏に散りばめられたロジックを一つ一つ紐解いていくことで、デジタル社会の構造そのものを俯瞰して見ることができる。
四騎士が作り出すこれからの新世界に見通しを立てるなら、この本が最も効率的です。
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2019.1.18 図書館
初、ビジネス書。
本屋で平積みになっていて気になったので手を出してみた。
思ったよりもわかりやすくて、すらすら読めた。
専門用語も少なく、4大企業の成り立ちが分かりやすく描かれていた。
前半でそれぞれの章に分け、どのように巨大企業となったか、今どれだけの市場を占め、価値があるのかを詳しく解説し、後半はこのような企業になるために必要な心得が繰り返し書かれていた印象。
各創設者の人柄や、それがわかる具体的なエピソードがあってよかった。4企業の相対関係もよくわかった。
例えば、企業の成長は市場の成長と比例するのが一般的だが、アマゾンの場合は市場が低下しているのに反比例してうなぎ上りになることは異常だ、なところとか、へえ~と思った。結果的に、具体的なコンセプト、プロデュース力、技術力、行動力が大切ってことかなと解釈。
それにしても、随所で出る著者の企業への棘が目立つ。
それを売りにしているらしいが、主観が入りすぎて結局これはビジネス書ではなさそうだと思った。
偉業であると認めたうえでの批判ではあるが、むりやり感が否めない。
賛否両論ありそうなところも否!と言い切っているところがなあ・・
雇用状況を破壊していることはわかったが、何度も批判していて冷めた。むしろ企業に肩入れしてしまった。
これらの巨大企業に対する私の知識が乏しすぎたので、とてもためになった。
読みやすくわかりやすく、よんでよかったし、今後も積極的にビジネス書を開拓していこうと思えた。
今ある生活の真髄を理解することは楽しい。
主観的批判がなければなあ!
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Google、Apple、Facebook、Amazon。
この4つの企業がそれぞれがどんな戦略で利益を得ているか。何を押しのけ、どんな業界を征服し、どんな戦略を採用しているか。
内容は割と軽くて、初心者への紹介本にちょうどいい。キャッチー過ぎて、逆に内容が薄まって見える部分もありますが、軽ーい気持ちで読むにはちょうどよかったです。Googleがどうやって儲けているかとか、そういえばきちんと考えてみたことなかった。言われて納得。
日本ではここまでGAFA独占っていう印象はないですが、今、アメリカはこうなのかーという意味では興味深い。
あと、著者さんが言うような消費スタイルがアメリカにはゴロゴロしているのかと、GAFA云々より前に、そっちのほうが興味深かったり。
AmazonEchoさんに話しかけて、毎日の買い物の手間を省く――つもりでAmazonに貢ぎ続けるアメリカ人って、ほんとにそんなに多いのかなーとか。
確かにGAFAは強いけど、まだまだひっくり返る余地はありそう。10年後には勢力図が思いっきり変わってそう。
とりあえず、買い物する時はよく見て、よく考えようと思いました……ぼんやりしてると、必要でないものも欲しくなりそうです――今の企業は、そういう戦略をとるらしいから。
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GAFAとは、Google, Facebook,Amazon,Appleの事です。この先の未来の社会の姿はどうなっているのだろう・・。
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Google Apple Facebook Amazon の四騎士(ヨハネの黙示録での支配者を比喩的に当てている)の繁栄とこれからについて皮肉を込めて語った論説書。著者の私見を込めて語られているためある人には面白く、ある人には不快に感じる内容だが、私見部分を除けば的確に事象を捉えており私見は彩りを与える程度で個人的には興味深く読めた。Yahoo!の衰退やMicrosoft、ウォルマートの奢りにも触れられており企業の栄枯盛衰がよくわかる内容だった。第五の騎士がどの企業になるのか、自分に当てはめて読んでも興味深く読める一冊と感じた。
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GAFAの企業がどういう戦略で今の立ち位置を確立したか、どのように世界をつくり変えたか、を(若干、作者の主観が強いものの)わかりやすく書いてくれている本。
これからの時代、中流階級がいなくなって一部の企業(の一部の天才たち)だけにお金や資本が集まるようになるという主張に少し怖くなってしまったが、私としては、そう上手くやり続けることができるとは思わないし、あくまでも仮設に過ぎないように感じたので、経済学の観点からGAFAに対する分析を行っているの本があれば、ぜひ読み比べてみたいと思った。