投稿元:
レビューを見る
最初、図書館で借りて読みました。
献本でもう一度読みました。
漫画を読むのが好きな人に読んでほしい本です。
主人公の歩くんの「漫画家になる」という夢に
まっすぐに突き進んでいく姿に熱いものを
感じます。漫画家は、自分でお話を作って、絵で表現して
人に読んでもらって「感動」を与える仕事です。
漫画の専門学校で友達、恩師に出会って
漫画家ひとすじで生きるラストが良かったです。
デビューしてからの話は書かれていませんが、
大変だったんだろうと思います。
投稿元:
レビューを見る
主人公の真っ直ぐな情熱!マンガに対してだけでなく、友達や先生に対しても真面目に向き合う姿にガツンときた
これだよ、これこれ!この熱さが欲しいんだよ!と一気に読んでしまった
私は主人公とほぼ同年代で田舎育ちなので時代の雰囲気もよくわかって、ちょっとキューっとなったりして
投稿元:
レビューを見る
漫画家を目指す細川歩が、入学した専門学校で出会った仲間と共に、挫折を繰り返しながらも夢に向かって前進していくという青春小説。ラノベタッチの文体で、スイスイ読める。
もっと長くして、上下巻、あるいは上中下巻構成にしても良かったのでは。
努力、友情、勝利というジャンプセオリーを小説でやってみたら、こんな感じかも。
投稿元:
レビューを見る
何のてらいもなく真っ直ぐな漫画家物語。先生、友人を含め、(良い意味で)どこにいてもおかしくないような、実体を持った共感できる登場人物。成功していく者、挫折していく者、いろんな登場人物がいる中で、主人公がなぜこういう結末に至れたのか、何が違ったのかがよく分からない。よく分からないけど、そういうものなのかもしれない。ちょっとしたきっかけなのか、それとも才能なのか。そこは嘘かもしれないけど、努力の結果だったりすると、もう少し夢とカタルシスを感じられる話になったのかも。
投稿元:
レビューを見る
表紙やタイトルの感じから昔がテーマの話かと。
そんなに好みじゃなさそうと思ったのですが…
よかったです。熱い。
「まっすぐだなあ。自分がいやになってくる」
滝先生と黒田の気持ちよくわかる。
それこそひりひりするくらい。
遅くなってしまいましたが献本でサインまで!
ありがとうございます。
大事に読ませていただきました。
投稿元:
レビューを見る
献本企画で当選し、読ませていただいた。
これは青春小説である。主人公の葛藤や悩み、突き抜けていくパワーは漫画の世界に限ったことではなく、他の世界でもおそらく適用されるだろう。それでも、漫画の世界を全然知らない自分でも、どんどん話に惹きこまれ、ほぼ1日ぶっ通しで読み通してしまった。こんな生き方を自分もしてきただろうか。
投稿元:
レビューを見る
(2019/6/12読了)
ブグログからいただいた本。合間を置いて読んでも全く差し支えがなかったので、かなり日数をかけて読み終えました。星は、四捨五入で3です。
作者は1981年生まれ。しかし、舞台は作者の親の年代くらい。その年代に近い者として、時代背景に少し違和感がありました。昭和から平成、令和を迎えるまでの時の流れについても、まだ次の元号にいつなるかわからない時期なのに、平成に想いを馳せていたのも、気になりましたね。→読後の今、知ったんだけど、平成元年だったのね。思い込んで読んでしまってました。すみません。
登場人物は少なく、皆個性があって、わかりやすいです。
タイトルの「ひりひり」は、作中一度しか出てません。目を惹く言葉だけど、それほど意味を持った言葉には思えなかったので、どうなのかなぁと思ってしまいました。
(内容)
平成元年2月9日、歩は、夢への一歩を踏み出すべく大分にある鳥羽デザイン専門学校漫画コースの入学試験に挑む。漫画家になりたいと希望に満ちて入学した生徒たちは、平成31年を迎えて、どんな大人に成長したのか。平成を生きた少年たちの漫画家青春群像活劇。
投稿元:
レビューを見る
読み終わりが遅くなりました
ブクログさんから献本いただいた一冊です
まずタイトルで引っかかりますね
漫画に関わる作品だとは推測できますがひりひりって何だぁ?と思わせておいて答えを218ページまで引っ張ります ^_^
高校3年で野球部を引退してから漫画家を目指す青春成長ストーリーです
彼の友情と挫折や悶々とする心情を応援したくなる作品です
一気読み間違いなしです
投稿元:
レビューを見る
少しずつ読み進めようと思っていたのに、結局2日で読み終えてしまった。それだけの力が、この物語にはある。
主人公は漫画の神様・手塚治虫に憧れ、漫画の専門学校に入学する細川歩。
そこで漫画家でもある滝先生、黒田、宇治山というクラスメイトたちと出会い、関わっていくことで彼の人生は動き出す――。
小説だけど、まるで少年漫画みたいな胸熱な展開。作者の風カオルさんも漫画家を目指されていた、とのことで持ち込みの場面などはとにかくリアリティがある。
何より登場人物のキャラが立っていて、実写化にすごく向いているお話だと思う。
漫画家になるという夢を叶えるために、投稿作を完成させて出版社の賞に応募する。それは一見、当たり前のことのように思えるけれど、ちっとも当たり前なんかじゃない。
たとえ自分の作品をけちょんけちょんに否定されたとしても、そこで腐らず、自分の伝えたい想いを新たな作品に託す。そして何作でも、そういう思いのこもった作品を描き続けられる人だけが、夢を叶えられるのだと思った。
個人的には、黒田や佳奈さんの心情が痛いほどわかって胸が苦しかった。漫画を好きでい続けるために、諦める。まさに『漫画ひりひり』だと。
夢に敗れても、夢が叶っても人生は続く。
平成という時代がもう少しで終わる今、このお話を読めてよかった。
ブクログさんの献本企画で頂きました。宝物のような本がまた増えました。本当にありがとうございました。
投稿元:
レビューを見る
夢を実現させる者させないもの…皆漫画を好きという面で同じでもどうして違いが出てしまうのか、努力も才能か、などなど、様々なことを考えさせられました。
方言が混ざっているあたりが田舎者の私としては親近感わくという部分もあるかも。
私見ですが努力の部分が伝わるようで伝わらないような…、もう少しうまくできなかったかなと思う点もあります。
投稿元:
レビューを見る
爽やかで、まっすぐで、読後感がとても良かった!
漫画家になる夢に向かう男の子たち。
友情。先生との深い絆。
何度も胸が熱くなりました。
主人公は1970年生まれ。
平成元年(1989)に漫画の専門学校に入学し奮闘する。
今からちょうど30年前のおはなし。
当時の流行りの音楽や漫画やファッションなども
あれこれ書かれているので、
平成元年は自分は何してたかな?とか、
こんな事件があったんだっけ、
とか、あれから30年たったのかあ。。。
など思いながら懐かしく、胸が熱くなった。
大分が舞台というのも、あまりなく新鮮。
あのころ大分はこんな感じだったのかと
興味深い。方言も楽しい。
さいごの章、
読み終えるのがもったいなくて、
名残惜しくて、少しずつ、
ゆっくり読んでしまった。
この結末で、よかったあ。。。
続きが読みたいくらい、素敵な小説でした。
投稿元:
レビューを見る
1989年の2月9日、手塚治虫が亡くなった日に細川歩は大分県の専門学校の漫画コースの面接を受ける。平成が始まった頃の漫画家志望の青年たち3人の群像を、テンポよく描いた小説である。当然ラストの場面は、平成31年の2月9日前後になる。
私は漫画家になりたかった。細川歩は18歳で漫画家を志したけど、私は18歳前後で諦めた。ジャンプで鳥山明の連載が始まって、私には才能はないと早々に思ったからだ。実はそのあとマンガ編集者になりたいと思って、その頃の(私基準の)主要連載漫画約100作品を全て(立ち読みや喫茶店で)チェックするという事も4年以上は続けていたけど、いつしかその習慣もなくなった。平成元年のこの年、『ドラゴンボール』『寄生獣』こそはチェックしていたが『ベルセルク』『SLAM DUNK』『幽☆遊☆白書』は、もう読む事もなかった。だから、漫画家志望青年たちの夢も挫折もいろいろと共感する。だから、漫画家志望青年たちの技術の高さやマーケット感覚を重視する姿勢には、それよりも大切なことがある、とつい思ってしまう。
漫画を好きでいるためにけじめをつける。佳奈さんもそうだった。みんな漫画が好きで、それだけはどうにもならなくて、ちがう道を歩き出す。(180p)
そうなんです。好きだから嫌いでいたくない。だから諦める。だから私も時々傑作に出会いたくて、未だいくつかの漫画をチェックしている。漫画が大好きだから。「ひりひり」するような痛さと心地良さと。
細川歩くんは、たった一年で劇的に変化する。細川歩くんも「それよりも大切なこと」を未熟ながら掴む。大分という東京から見たら田舎の、小さな専門学校という普通成功しないところで、それでも此処は日本なんだ、才能は開花するのだ、というメッセージがとても気持ちよかった。
2019年4月10日読了
投稿元:
レビューを見る
漫画家を目指す少年の青春ストーリー。
主人公の年齢が私と一緒なので時代背景などがとても共感できます。
読みやすくてあっという間に読んでしまいました。
投稿元:
レビューを見る
漫画家になれる人は、きっと一握りだろう。なるまでの苦労も、なってからの苦労も、一般的に想像できる範囲でした。
その中で
滝先生の言葉が、印象深く残っています。
入学時の生徒への言葉。
先生を見下げている生徒への言葉。
生徒が手応えのあるネームを持ってきた時の言葉。
自身のアシスタントのこと。
学校を辞める時の挨拶。
30年後に会った時の会話。
どれも飾りのない、本心を語っている。
これらの言葉に触れることが出来て、良かった。
投稿元:
レビューを見る
漫画家を目指し葛藤する若者たち。上手く、綺麗に仕上げていくことが目標でなく、どのように個性を表現して、読者の共感を得ることが出来るのか。自分らしさとは何かに気づいた時、若者は前へと一歩進むことが出来る。
惹きつけられました。素晴らしい。一気に読んでしまいました。