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平将門伝説と少年傷害事件を絡めた伝奇ミステリー。
シリーズものとは知らず読みましたが、特に気になりませんでした。
もともと、「怪奇大作戦」大ファンで、ノストラダムスやUFOなどのオカルトやサブカル好きなので、面白くないわけがないのですが、警察小説を期待していたので肩透かしでした。
平将門→妙見神社→北斗七星→七つの神社→封印→5か所の神社→山手線→中央線→東京メトロと将門伝説のサブカル全ブッコミはうれしかったです。
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「鬼龍」シリーズ(のようです、今までのは読んでない。お祓い師シリーズ)。少年事件を担当する富野。高校生男子が学校で先生を刺してしまう。先生と女生徒が不適切なことをしていたというが、事件に背後にあったものは…。
亡者祓いを請け負う鬼龍のお話。平将門のお話とか、「ふ〜ん」そういうことがあるのね、とです、今野さんは呪術風のも書くのね、と知りました。読みやすいことは読みやすい。しかし、あんまり山場がなかったかな。よく知らぬこともあるし、そういったことで興味を得た、鬼龍の人となり、どういった人なのかも気になるので機会があれば、他の作品も読んでみようかなと。
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高校内で男性教師が女生徒と性交中に、男子生徒にナイフで刺され重傷を負う事件が発生。警視庁少年課の富野が担当する。女生徒は宗教(天台宗系?)に基づき法力を得るために性交していたと証言。早急に、その法力を使える状況にする必要があるという。富野は実はトミ氏(陰陽師的な力を持つ?)の末裔。さらに刺した男子生徒は、女生徒や教師とは対立する宗派の刺客だった可能性が浮上。そちら側の話は、東京に対し、あることを画策し実行する段階にある。その宗派は対立には、平将門や明治政府によって施された封印としての神社や山手線…。帝都物語的な世界観の下で、捜査はこれら怪しい前提ありきで進んで行く。しかし、管理官は何をやっているのか、こんな方針の捜査にOKが出るとも思えないが…。
ラストの法力の使い方等、色んな意味で意外感があったけど、普通のミステリと思っていたので、毛色の違いを楽しんだ。しゃべり口調は隠蔽捜査と同じだったが。
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大好きな作家だけど、この霊術シリーズはイマイチのめり込めない。わかっていても読んでしまうのが魅力なのだが。警察が完全にオマケになっているので他シリーズからスピンオフするなどして参加してほしい。
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シリーズの中では1番好きかな。とうとう富野が覚醒したけど、本人がいまいち自覚してないとこが面白い。神霊現象を論理的にミステリーに取り入れているところがより作品をよくしてると思う。本作の根幹とは関係ないが住民税に対する考え方の記述が自分と全く同じだったのはとても興味深かった。
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霊感のない私でさえ、将門の首塚にはとてつもないパワーを感じるので、怖いな~と思いながら読みました。この世界には知らないことがたくさんあるのかもしれない。
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警察小説ではないな、、、
オカルト小説だね。
東京の地図を紙で見たくはなったけど、、、それだけか。
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今日は元年10月13日。昨日は関東直撃の台風19号が各地に被害をもたらしたが、東京はそれ程被害がなかった。この本を昨日から今日にかけて読んだことに因縁めいたものを感じてちょっと怖い?
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初めて読んだシリーズ。霊力とか法力とか、どうかな?と思いながら読み始めましたが、これがなかなか面白く、引き込まれてしまいました。読み進めていると、東京の地図が欲しくなります。シリーズいうことなので、他の作品も読んでみようかな?
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なんだかこんな小説を書くのはこれまで読んだ著者の作品を見てもないんではないか?不思議なそして納得せざる負えないようなそんなお話。古代の歴史も重なり合って証明づけている部分もあるので興味深い。
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お祓い師シリーズ。
今回は校内で教師が女子生徒をレイプしようとしたのを見た男子生徒が逆上して教師を刺したというショッキングな事件から始まる。
しかし調べてみると、全く違う構造が見えてくる。
警察官でありながらトミ氏の末裔で自覚しないお祓い能力を持つ富野が白いお祓い師・隆景と黒いお祓い師・鬼龍と共に事件の真の姿を解明する。
台密系と東密系の対立や、ダヴィンチコードのような怪しい儀式も、調べてみれば歴史のある話らしい。
また平将門の力を利用して江戸の町を造り上げた天海の話も、それを崩そうとした明治政府の話も都市伝説かと思って調べたら結構有名な話らしく、ネットで検索するとその手の話がバンバン出てきた。なかなか興味深い。
自然災害が多い日本では古くからこういう、悪い言い方をすれば呪い的なものに頼って来たのかなと思うが、小野不由美さんの営繕シリーズで感じたように、昔の人々がすることに意味が無いと全てを切り捨てることが出来ないのも事実。
富野のように、自分が信じるか信じないかではなく、それを信じて動いている者がいる以上、警察官として出来ることをするというスタンスは、今野作品全般に通じる姿勢で好感持てる。
ただその域に辿り着くのはそう簡単なことではないが。
ただこれもまた今野作品全般に言えることだが、真相に辿り着くまでの行ったり来たりが長い。
お祓い師の黒白コンビと、次第に力を付けてきた富野がお祓いをするシーンが最大の山場だが、その後は拍子抜けなくらいアッサリしているのも勿体無い気がする。
現実世界ならそれで良くても、エンタメ作品ならもう少し楽しませて欲しかった。
表紙が病院の廊下のようなところでお腹の大きな少女が立っているという、何だか意味深な図なのだか、作品の内容とどうリンクしているのか。
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祓い師・鬼龍光一のシリーズ、5作目。
今回は、2つの対立する密教集団から引き起こされた事件。平将門やら天海僧正やら、江戸の街のグランドデザインに関係するオカルト知識がテーマで、既に手垢に塗れたオカルト要素もありつつ、真言宗と天台宗の宗教的対立が古来日本より如何に政治に影響を及ぼしていたか、私はあまり知らなかった知識もあったので、興味深く読めた。
もともと警察小説と伝奇オカルトミステリのハイブリッドを目指したシリーズではあるものの、2つを絡ませるのに少々無理矢理感は否めない部分もあったのですが、途中、ある人物の意外な嗜好の暴露のおかげで、今作は上手くハイブリッドが出来ていたように思う。その場面がまた可笑しくて、つい声を上げて笑ってしまった。今野先生のキャラの配置の上手さでしょうか。
最後の肝心の陰謀阻止のやり方が、理解はできようともちょっと拍子抜けだったのが少々残念。必ずしも派手な立ち回りは必要ないとは思いつつも、ちょっと地味すぎたかな。富野の覚醒は着実に進んでいるので、今後の展開には期待したい。
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シリーズのなかでは一番おもしろかったのではないかと思います。前作「豹変」では、それまでの亡者を祓うというパターンからの脱却が見られましたが、本作ではさらに新しいかたちへと進化しており、読み応え十分でした。。
台密教と東密教の対立を軸としながら、時代をさかのぼり平将門の登場と江戸幕府が利用した結界、さらには明治政府がその結界を破ろうとして施した新たな結界、その流れを汲むとされる山手線の謎まで、ストーリーにうまく組み込み、物語のスケールアップに成功していると思います。
個人的には首都圏に災害をおこすことで政府の災害対策が本気になる、という見立ては的を得ていると思っています。その最たるものが原発ですね、安全と言いつつ首都圏に建設されることってありませんしね…。
また最初は富野たちと対立するかと思われた神田署の橘川がいい味出していたと思います。”あっち”側の話しに目がないとカミングアウトするくだりは読みながら思わずニヤリとしながら二度読みしてしまいました。
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2022年7月17日
祓い氏の話。
専門過ぎてついていけない。
本当にそんな法力があるのか。
天海の風水、北斗七星、その結界を破る魔方陣。
グラバー亭の目論み
なんだか深く陰湿なものが絡み合っていてとんでもない。
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あれ?ちょっと上手くなってる?
いやいやいや
大大大ベテランの巨匠今野敏さんにワタクシ如きが大変失礼なもの言いですが、確実に上手くなってます
但し、伝奇オカルト系の話についてです
もともとあっしも伝奇オカルト系大好きなんですよ
昔『ムー』定期購読とかしてましたしね
って、出た!キラーワード出ました!
"『ムー』定期購読してた"
これを言うと立食パーティーとかで誰とも会話せず隅の方で黙々と料理を食べてた長髪ヒゲメガネに「なんだよ、あんたもこっち側かよ」って急に肩組まれるというキラーワードです(得しない)
パーティーのど真ん中で大盛りあがりしてたのにズルズルと隅の方に引きずり込まれて、帰って来れなくなるというキラーワードです(ほんと得しない)
結果、パーティーのど真ん中にいたときとは比べ物にならないくらい二人だけで盛り上がるキラーワードです(じゃあ良かったじゃん)
まぁ、『ムー』の話はまたどこかでするとして、今野敏さんです
以前より、今野敏さんの趣味全開の格闘モノや伝奇オカルトモノは、正統派の警察小説に比べるとイマイチということを言ってきましたが、その原因は興味を持ってもらいたい気持ちが強いゆえにコアな情報の説明がクドいところだと感じてたんですね
そしてそのクドさが今野敏作品の最大の魅力である圧倒的な「読みやすさ」を損なってしまっていたんですよね
それが比較的新しい著作だと
説明は相変わらず多いんですが(本作なんかほぼ全編説明)、その説明のし方がちょっとスマートになってきてるんですね
「読みやすさ」をそれほど損なってないような気がしたんです
好きな気持ち全開を感じさせつつ、スマートさを出すってすごい高等技術な気がします
さすが今野敏さん
あと、その立食パーティーって結局なんの集まりやったん?っていうね