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Amazonは生活する上で必要な会社だと思います。そんなAmazonが銀行となれば、ますます利便性が増すのでは。
金融機関に勤める者としてメガバンクを脅かす存在が何を考えてどうしようとしているのかが理解出来る著書です。数年すれば間違いなくGAFA、アリババやテンセント、日本ならLINEなどが次世代の金融を担うようになる可能性は高いと思います。
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金融業界がGAFAを中心としたTech企業に侵食され、それに対し金融業界がどのように対応しているのかをまとめた著書。テンセント等の中国企業を含め、昨今の各社の事情が簡潔にまとめられた良書。ただ、新しい発見という意味では少なかった。
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日本のメガバンクがGAFAやBATH、DBS銀行と伍していくのは無理だと悟った。変革への本気度、投資規模、旗振り役の能力等、とても敵わない。
ただ、なくなることはなく、現金信者や信用重視の日本人に特化して細々と生き残ると予想。金融もガラパゴス。
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アマゾン以外の話が中心でしたが、得るものは大きかったです。
・リカバリを恐れるな(mufg)
イノベーションのジレンマを超えるためには、自己破壊が必要。それはトップから。
・カスタマーエクスペリエンス(cx)
取引を感じさせない。完全な黒子になる。
便利。めんどくさくない。
・デジタルトランスフォーメーション(dx)
ただ、ネットやデジタルに置き換えるだけではない。まだ、自分には本質が理解できていない。
ベンチャーマインドへのマインドチェンジ??
スピード?
顧客第一主義(アマゾン)
・プレイヤー
リテール小口顧客、店舗不要。
コストカット→ユーザー還元(金利)
DBS銀行(シンガポール)
ゴールドマン・サックス(米)
jpmorgan(米)
アントフィナンシャル(中)
テンセント(中)
・将来の展望
既存銀行→置き換え
機能アライアンス
既存銀行→復活
顧客目線でフラットに考えること。当たり前のことを見直す。ここにポイントあり。
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海外のテックジャイアント、Line、ソフトバンク・ヤフー連合、海外銀行、邦銀それぞれの動向が簡潔にまとめられている
X-techの中でも、Fintechは本格的に日常を変えてきていると実感する。ただし、Fintechそのものは収益源になりにくそうなので、Startupには難しい市場にも見える。
Simply and comprehensively described about Tech giant (amazon, alibaba, tencent) , japanese tech player (Line, softbank and yahoo), Global traditional financial player(GS, JPM) and Japanese mega banks about their fintech service and strategy.
I felt that fintech is the most penetrating service to our life than any other X-tech.
But it looks like hard to monetize only fintech service, so fintech is difficult market for startups.
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DBSは参考になる。「銀行は楽天をできないが、楽天は銀行をできる。」とも以前言われたように、規制産業のあり方をマクロで考えるためにはいい教材かも。
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20200527
銀行業に長年携わり実地を見てきた教授の新たな銀行論。
テクノロジーの発展に伴い、金融は複製されカスタマーエクスペリエンスを提供できなければ、既存金融機関は新興の金融サービスに淘汰されてしまうという。
私も同意見であり、既存の規制や立場に居続けるだけでは競争力がなく、カスタマーにとって不便はサービスこの上ない。
自身も金融機関の出自で、今はその業界を変えるべくコンサルタントとなっている。注目したいオファリングはブロックチェーンである。これは、金融を根底から変える=仲介業務をなくす可能性を秘めているし、既存金融機関がトランスフォーメーションする武器ともなり得る。このアセットの第一人者となり、業界をリードする存在となりたい。
//MEMO//
IT企業がメガホールディングスを作り上げて、既成産業である銀行業をいかにディスラプトするのかといった観点で読みたい。
現在関わるコンサル業務で必要な大局観を養いたい
キャッシュレス化
自動化
シェアリング化
金融4.0
キャッシュ→キャッシュカード→モバイル決済→生態認識
筆者の論点
1 金融はもはやDuplicate疑似的創造できる
2 金融ディスラプター企業が金融を垂直統合してくる
3 金融にも当たり前が求められてくる
銀行の3大機能
金融仲介
信用創造
決済
3大業務
預金
貸出
為替
既存金融=担保主義
Amazon
商流、物流、金流
カスタマーエクスペリエンスへのこだわり
低価格×豊富な品揃え×迅速な配達
大胆なビジョン×高速のPDCA
広義のフィンテック
1 インフラサービス
2 プラットフォーム
3 融資
4 資産運用管理
狭義のフィンテック(技術)
1 ブロックチェーンや仮想通貨
2 AI
3 認証技術
金融包括 financial inclusion
アリババ
Eコマース、ローカル、デジタルメディア
フィナンシャル、ロジスティックス、マーケティング、クラウドコンピューティング
次世代金融モデル
1 プラットフォーム
2 ユーザーインターフェイス/ユーザーエクスペリエンス
3 デジタルトランスフォーメーション
日本メガバンクへの提言
1 デジタル化とレガシーとの峻別、選択と集中
2 デジタル化の分野には経営戦略としてリソース集中
3 レガシー部分は専門性と信頼性を高める
カスタマーエクスペリエンス←エンプロイーエクスペリエンス
ブロックチェーン→暗号資産
1 セキュリティートークン
2 ユーティリティートークン
3 ペイメントトークン
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あまり知らないフィンテック企業群+伝統的金融機関の状況がわかった。そして、改めてAmazonの強さも。
アリペイ(アリババ、アントフィナンシャル)とウィーチャットペイ(テンセント)の違い、国内の状況(楽天、SB、LINE・・・)などもよくわかる。
本題とは少しずれるけど、DBS銀行のことを詳しく知ることができた。少し前の『月刊監査研究』にて、アジャイル監査の先進事例として、DBS銀行の監査部長さんだったかの講演録が紹介されていたけど、シンガポールの銀行だから、まったくどんな会社かわからなかった。
世界一のデジタルバンクだそうです。
会社の芯からデジタルにを合言葉に(ほかに2つ標語あり)、内部監査までもデジタル化か。
デジタル化により、あらゆるオペレーションを効率化し、無駄をなくしていることも、結果的には、フロントの顧客接点を大事にする(徹底的に顧客主義に立つ)ことを可能にしている点が興味深い。
兵站こそ重要。顧客接点を支えているのは、会社のあらゆる業務。ここに武器を与えずに戦うのは、これからの時代、人も集まりにくいだろうし、新しい価値をつくっていくスピードが遅くなるって、本気で経営が思うかどうか。DBSでは、これを「人とスキルに投資する」ということで、力を入れている。
面白く読めたので、著者の方の別の本(自動車産業)も買ってみた。こっちもページ多い。
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将来、アマゾンが銀行を設立することを念頭に置きながら、アメリカ・中国の巨大フィンテック企業、日本のフィンテック企業、伝統的な金融機関のそれぞれがどのような戦略をとってくるかを解説した本。
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金融業界の目線でフィンテックを解説した1冊。事例だけでなく、ビジネスモデルの肝、今後の予測など網羅されている。
アリババ、テンセントの先進的モデル。同様なことがすぐにでも実現可能なアマゾン。危機感を覚える金融業界のプレーヤーたち。中でもシンガポールのDBSは総力を挙げてデジタルバンクに自らを生まれ変わらせた。さて、邦銀はどうする?半沢直樹でスカッとした気分に浸らせてもらった後は厳しい現実が待っている。
ユーザーとのタッチポイントの確保、レガシー資産をバイパスしオペレーションのコストを削減、さらにはブロックチェーン、AIを活用した新たなサービスの提供。こうしてみると金融業はこれから大変革の時代を迎えることになるわけだが、よく考えると、これは他の業界でも同じ技術を用いて、同じように起こりうること。5GやIoTといったネットワーク技術の活用も考えられるし、まさに大変革の時代ですね。
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読み応えのある、とても良い内容が詰まった一冊という感想。読み終わってこの感想を書いている日にAmazonから手のひら認証「アマゾンワン」が発表され。深くうなずく私。
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オチにもうひとひねりほしかったなぁ…。
丁寧なリサーチにはとても好感を持っただけに。
もったいない…!
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<小川コメント>
タイトルこそ「アマゾン銀行」であるが、内容は既存の銀行たちがどうやってトランスフォーメーションを目指しているかについてかなり詳細に記載している。
銀行とは、かつてはエリートたちが入社し、会社の仕組みの中で出世競争を繰り広げていればよかった。
しかし、敵はすでに社内ではない。
金融ディスラプターたちが、どんどんと金融事業に乗り出しているのだ。
銀行は規制業種と思われているが、テクノロジーの進化によって、金融業務はすでにDuplicate(複製)が可能となってしまった。
元々金融プレイヤーでないIT系企業が、金融に本気で乗りだしている。
しかも彼らの方が、顧客第一主義、UIUXの改善、などなど、今までの銀行の歩みとは全く異なるスピードで改善を繰り返し、すごい勢いで発展していっているのだ。
ここはアマゾンよりもアリババの展開の方が恐ろしさを感じるくらいだ。
ユーザからすれば、使い勝手がいい方に行くに決まっている。
店舗に行かないと口座開設すらできないなんて、あまりにナンセンスだ。
今の時代は圧倒的にスマホだ。
スマホですべてを完結出来ないと話にならない。
そういう意味では、多角的なサービスを提供している、アリババ・テンセント、日本で言えば楽天、LINEなどのポテンシャルは高い。
これらプレイヤーは、スマホから買い物をし、スマホ内で決済し、ローンも組めたりする。
どう考えても一連の消費行動の中に金融が組み込まれた方が、ユーザの利便性は高くなるはずだ。
そういう意味ではアマゾンが金融事業に乗り出すのは当然のこととも言える。
アマゾンもアリババも本業が金融業でない点がミソだ。
金融で儲けなくても、全体の消費行動を通じて顧客が満足すればいいのだ。
そういう点だけとっても、既存の銀行業が勝負になるのか、はなはだ疑問が残る。
しかし指を咥えて見ている訳にはいかない。
金融業自身がトランスフォーメーションを図っているのだ。
その代表はシンガポールのDBS銀行。
トップの相当な決意で、「体の芯までデジタル化」「デジタル化出来なければ死」とまで言ってCXを実現させた。これは本当にすごいことだ。
日本でも3大メガバンクも頑張っているのだろう。
しかしどこまでトランスフォーム出来るかは結果を見てみないと分からない。
結果とは、残酷だ。結果が出た時には「死」を意味しているから。
この話は銀行業に限らない。
今まで規制の中で上手く生きてこられた業界ほど痛みの血が流れていくだろう。
それでも生き残るのか?血を流さずに座して死を待つか。
本当に選択が迫られていると思う。
問題はこれらCX・DXの先に「お金」そのものの本質的な変化が待っていることだ。
今までは「お金」は、みんなが「お金があるということを信じている」という前提で成り立っていた話なのだ。
これは実は「神の存在を信じるか?」と本質的に同じ事である。
そこに在るか無いか分からないけれど、どうやら「在る」と世界中の人たちが思ってくれている。だからこそ成り立っている話な��けなのだ。
この本質がデジタル化&ネットワーク化によって変化しようとしている。
【本質的な『お金』の信じられ方が変わる。】
今までは本当に「お金」そのもので価値を計っていた。
これからは価値を計る尺度がお金に限らなくなる。
「スコア」と言った方がいいだろうか。
その人の学歴や性格や友人関係や行動履歴などありとあらゆることがスコア化される。
しかもその情報は世界中で均一化されるのだ。
中国ではすでには「芝麻(ジーマ)信用」がその様相を見せている。
このスコアの高低で、あるものを買おうとしても人によっては100円で買えるが、ある人によっては500円支払わないと買えないという状況が生まれるのだ。
もちろん、結婚や就職などもこれらスコアによって、判断されていく。
そもそもスコアの高い人と友人関係になれれば、自分のスコアも高くなる。
そういうアルゴリズムによるスコアが、人間を新たな差別に導くのだ。
こうなるとお金よりもスコアの方が重要だ。
スコアは生身の人間の価値そのものだから、貯蓄ができない。
当然交換もできない訳だから、お金としての機能を持たないものだ。
超デジタル化・ネットワーク化によって、リアルタイムでスコアが更新される世界。
そういう世の中になった時に、人の気持ちはどうなっていくのだろうか。
きちんと順応できるのだろうか。
あまりの変化の激しさに、心が病む人も多いのではないだろうか。
一度病んでしまってスコアが下がったら、そこから抜け出せなくなるのではないだろうか。
いつか近い未来にそんな世界が来るとしたら、自分は耐えられるだろうか?
心の声が言う「今と同じじゃないか?」
お金に縛られて、お金に振り回されて、お金で人生を狂わせる人もいる。
お金を上手に使って幸せの人もいれば、お金がそんなになくても幸せな人もいる。
それが【スコア】になるだけだ。
未来はやっぱり不確実だ。。。
(2020/11/1)
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アマゾン銀行については2割くらいしか紙面が割かれておらず、2025年の金融シナリオがほとんどだった。
筆者が言うように、金融機関(特に銀行)は、これまでほぼ顧客を無視していたので、今後勝者になるには、顧客との継続で良好な関係性を築いたプレイヤーだ、ということには大賛成。三菱よりSBIの方が数倍使いやすい。
日頃仕事で国内の金融機関のお客様と相対することが多い(IT部門だけど)が、筆者の言うように日本の銀行が再度這い上がってくるという見方には否定的です。①減点主義の企業文化が変わってないので新しいことにチャンジできない②レガシシーシステムの負の遺産が大きすぎて、それを捨てることができず、新しい領域への投資ができない③前述①、②の文化で育った人たちなので人材がいない&優秀な技術者は行かない。
都銀でそれなんだから、地銀はなおさら…レガシーを抱えて沈んでいくのでしょう。それにより日本は更に景気悪化、失業率上昇。嗚呼、明るい未来が見えない…
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アマゾン銀行どうこうよりも、この本はGAFAとBATHを褒めちぎった本と言える。
この本を読んで得るものは、GAFAとBATHがDXを加速して、すげぇだろくらいです。
それよりも、金融界のサグラダファミリアと言えるみずほ銀行のATMシステムをどうにかして欲しいです。システムメンテナンス何回やってるんですか。