電子書籍
ワラン・ヒヤ
2019/04/30 23:59
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投稿者:k - この投稿者のレビュー一覧を見る
若い頃は見向きもしなかったアジアに40歳半ば過ぎから突然興味をいだくようになった
以来、アジアに関する書物を手に取るようになった
著者のいう「地下茎」で自分がアジアの人々とつながっているからに違いない
本書には「アジア定住派」なる日本人へのインタヴューが含まれるが
総じて著者のアジア経験に基づくエッセイである
様々な事象の考察には正確な歴史的裏付けはなされていない
距離的にずいぶん近くなったアジアの「定住派」にとって日本は
「いつでも帰れる場所」だからこそ「帰っても帰らなくてもいい場所」になりつつあるらしい
長年のアジア経験から著者が得たアジア感は「許容力」とのこと
アジア経験が豊かな方たちは同感されるだろうか
本書でアジアのふところの深さを伝えることによってアラン・ヒヤ状態を返上したいとのこと
<追記>に書かれた内容はジャーナリズムのあり方について改めて考えさせられる
「己を満たす」行為を「伝える」ことで正当化していないか
彼の地でのワラン・ヒヤを恐れる前に日本人としての品格を保つべし
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野村さんの本だったので借りてみた。一気に読めました。読了後久々に『コリアン世界の旅』(数少ない蔵書)読もうかと思って探したのだけれど、よく考えたら友人に貸しっぱなしでした。
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残念ながら、内容は忘れてしまいましたが…w
いっきに読んでしまえるほど、興味深いものだったことは確かです☆
これも、父親がたまたま読んでいた本を、横取りしましたww
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[ 内容 ]
食、危険回避の方法、常識の違い、日本との関わり、ボーダレス化するいまの姿など、アジアの「真実」が見えてくる。
[ 目次 ]
プロローグ 旅立つ前に
第1章 ディープ・アジアの旅
第2章 されど渡る世間に鬼はなし
第3章 意地でも同じものを食ってやる
第4章 私のアジア事始め
第5章 “アジアはひとつ”なんてわけないだろ
第6章 どれがいったい“日本”なんだ
第7章 それぞれのアジア
第8章 定住する日本人
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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(「BOOK」データベースより)
食、危険回避の方法、常識の違い、日本との関わり、ボーダレス化するいまの姿など、アジアの「真実」が見えてくる。
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アジアを垣間見てきたものとしては、おもしろく読めた。
戦前にサイパンに日本人街が築かれて、かなり栄えていた話はびっくり。香川照之さんが中国映画に出演していた話も知らなくて、日本であまり取り上げられてなかったのが意外。
文章読みやすいけど、ちょっとオチが迷子になったり、因果関係がおかしかったりというくだりがあったように思う。
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一昔前のアジア・旅のエピソード集と言ったところか。根拠薄弱な世代論と、上から目線の教導的物言いが些か鼻に付くが、70年代のアジアの姿が伺え興味深かった。著者が野村進でなければ良書と言っても良い。しかし著者はあの『コリアン世界の旅』、『アジア新しい物語』の野村進であり、他のノンフィクション作品を含めて比較しても、本書が同じ作家の作品とは思えなかった。ある意味、飾らない著者の性格がストレートに出ていると見ることもできるが。未読の処女作『フィリピン新人民軍従軍記』の執筆秘話が紹介されているのが収穫と言えば収穫。
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昔は、日本が先頭となってアジアの国々を引っ張ってきた。しかし、現在のアジアは得意分野では日本より先行する国が多くなってきている。
そこで、筆者は今のアジアは「供時性」で結ばれていると分析する。つまり、アジアの各国で同時並行的に現れているのではと。