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秋田県秋田市の桜坂小学校6年清水穂乃香は、長崎県長崎市の小6の吉野耕治に宛てて手紙を送った。心に残る思い出作文コンクールで賞を取った耕治の作文をネットで読み、面識はなかったし住所もわからないけど、学校宛てに手紙を送ったのだ。
耕治の作文にから読み取った人柄を信じて、ある頼み事をしたのだ。
穂乃香のお母さんは昔、長崎で「奇跡みたいな楽しい思い出」をしたという。でも、それがどんあ奇跡なのかはわからない。
二人は手紙のやりとりをして、それぞれの思いを書いていく。
穂乃香のお母さんは、もう死んでしまっていて、それがどんな奇跡なのかさえわからない。
でも奇跡的な出来事は、たしかにあった。
思いもかけない奇跡の出来事。
お母さんは、幸せな時もあったんだ知れてよかった。
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手紙という手段を使ってある謎に挑み、一つの結論にたどり着いた小学生2人のお話し。『ふたり』を知って福田さんのファンになった私、以来楽しませていただいてます。本作も謎解き要素あり、わくわくしながら読みました。
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離婚して離れて住んでいて亡くなったお母さんの秘密を知ろうと、作文コンクールで優秀賞をとった耕治に手紙を出した穂乃香。二人がやりとりする手紙だけで話がどんどん進んでいく。
秘密は意外なものだったけれど、家族や友達関係についても考えさせられる話。
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児童書だと思って軽い気持ちで読み始めたけど、結構奥が深かった。
秋田と長崎で文通を始める6年生の2人。
母を病気で亡くしたり、父の再婚の話が出たりと思春期の女の子にとっては環境の変化が大きすぎる生活をしている秋田のホノ。
亡き母は、生きていて幸せだっただろうか?との疑問から長崎のコウへ手紙を送る。
コウも亡き祖父を素直に受け入れることができなかった自分の姿を見つめ直したり、発達障害を抱えながらも懸命に生きようとする幼なじみの奮闘を支えたりしながら心の内をホノに打ち明ける。
最後は涙が出るくらい心温まるストーリー。
少年少女の成長と、必ず誰かが味方になってくれるというメッセージが込められたほっこりミステリー( * ˊᵕˋ )
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文通形式で表現された物語が、とても新鮮でした。生きることを肯定的にとらえる結末は、主人公達の成長をも感じさせます。小学校高学年の子ども達に、紹介したいと思いました。
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秋田県秋田市の小6の清水穂乃香と、長崎市の小6の吉野耕治の手紙のやり取りで、ほのかがコウジに送った4月の手紙から始まり、中学生になったコウジから送られてきた4月の手紙で終わる。全てが手紙文で成り立っている。
ほのかは、作文全国コンクールで優秀賞をとったコウジの作文をインターネットで、読んで小学校気付で、コウジに手紙を出す。気になっている場所の長崎に住むコウジの作文を読んだ事を、運命と感じで、書いたという。用件は、その気になっていた事、ほのかのお母さんが、若い時に一生思い出に残る奇跡みたいな事、それが長崎での事なので、調べたいので手紙を書いたとの事。驚きながらも返信するコウジ。それから、お母さんの謎解きが始まり、お互いの生活を語り、お互いの悩みを語る。二人の成長していく物語。
あり得ない始まりはや展開を私は受け入れる方だ。ステキな展開や良い方に想像するし、人の善意を信じている。でも、この話は、ツッコミを入れたくなった。そんな事あるかなぁ?とか、ほのかには共感出来ないなとか、考えてしまうと、物語に入り込めないでいた。でも、後半になるにつれ、面白く読めた。
児童が授業でクラスメートにオススメていた図書。私は著者の作品はいくつか読んでいてそれらか児童書として良かったので、わざわざ読まないで購入しても良いかなと思いつつ、読みました。
私がいくつか読んだ著作中では、物足りなさを感じた。手紙だけのやりとりの図書は少ないし、後半ぐっと惹きつけられたのので、購入しようと思う。
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11月、コウがホノへと送った言葉。
「そんなに無理してお母さんのことを忘れなくてもいいんじゃないかなあ」
私も忘れなくていいのかな。
私も母の生き方を肯定していけるかな。
手書きの文字ってあたたかいですね。