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外務省ノンキャリアによる海外外遊に伴う機密費の横領(詐欺)を巡る警視庁2課の奮闘を描いたノンフィクション。
地味で地道な捜査、霞が関を守ろうとする官邸・外務省・警察内部など腐った官僚組織の数々。
それを乗り越え立件していく刑事たちの仕事。
そして成し遂げた結果がこれだよ!という最悪のオチ。
読み応えのある素晴らしい作品。
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ドラマが秀逸でしたので原作が気になり拝読。小説では事実の積み上げと真相究明、突き付けた事実に対する国の対応の歯痒さが淡々とつづられています。新聞読んでる感じですが、下手に飾り立てるより事件の凄さが分かります。
小説気に入った方はドラマもお勧めです。
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「しんがり」が良かったので、こちらも手に取る。
期待に違わず面白く一気読みでした。事件そのものは、私の中では山一の方が衝撃的で、こちらも同じ外務省で、この後に世間を騒がした、佐藤優・鈴木宗男の一連の事件の方が印象に残っている。
本書もノンフィクションではあるが、出来のいい映画を見ている様に一気に話が展開していきます。捜査をする刑事がホント濃い人ばかりで、こんな組織の中では、自分は絶対に生き抜けないとつくづく思いました。
摘発された松尾も、最後は外務省を守ったのか。捜査では明らかにできなかったそこを、作者が突っ込めたら凄い傑作になってると思う。
この人の作品はもう少し読んでみたい。
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ドラマを配信で観てから読んだ。2課といえば振り込め詐欺を想起するけど、こう言う現場もあるんだな、と。公金の使い込みは腹立つけど、機密費の必要性は少しは認めるが、こんなことがあるとまだまだ闇は続いているんだろうと思うなぁ
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他の方の書評にもあったが、淡々と実名で語るノンフィクションは読み応えがあった。
だけど、完全勝利は難しく役得で逃げ切った大物たちが多いことが読み取れる。そこに警察官達の忸怩たる思いややるせなさも正直に書かれていると思う。
機密費という名のもとに、好き放題に使っている官僚や政治家に怒りを覚えるも、一般大衆にはどうすることもできない。その闇に挑んだ二課の刑事たちの物語。
タイトルである石つぶてとは?・・・
巻末での『廉吏』な警察官に対して敬意を払いたいと素直に思いました。
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先にドラマ版の石つぶてを見てしまったせいか、読み進めるワクワク感が無かったが、これを見てドラマ版はよくできているなとおもったし、ノンフィクションの本書を下書きに、映像化する際に、人間関係や登場人物の性格、伏線の張り方を少し変えてドラマチックに演出していることが分かって面白かった。
また、松尾氏の汚職事件簿でもある一方で、刑事の戦いも物語であり、型破りな刑事が多く登場するが、今は管理社会でその存在は許されず、同時に検挙数も下がっているという。日本社会に様々な問題があるが、警察内部においてすら、ある種の息苦しさというのが存在するのだなと改めて思った。
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国税や検察特捜が取組むような捜査を警察もしている
外務省で実権を永く握っていた官僚が数億の金を私的に使っていた
細川、羽田、村山、橋本、小渕の総理に計46回もの外国訪問時に官邸から出る機密費を自在に使っていたのであった
同じ公務員であっても その意志と職務への考え方と暮らしぶりは異なる
読売新聞社出身の著者が 無名の刑事達のために
石つぶて として称えまとめ上げたノンフィクションだ