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この人、たぶん泣きながら書きたんじゃないかな。そうだといいな。これを商業用に書いたわけじゃないって思いたいな。それこそ、物語の力を信じたいもの。
明日泣かないために小説を読む。なんて素敵な言葉だろうね。
【追記】
この血の叫びを聞き届けたからには、この先も物語が絶えないように、自分はいつも誰かにとっての九ノ里でありたい。
作者様と担当編集者様の想いが多くの人に伝わりますように。
さいごに、わたしはこの作品が好きです!
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何ももたない者が主人公となれるのか。物語自体の面白さも然ることながら、物語の裏に見え隠れする著者の不安、葛藤、憤り、そして何よりも強い決意のようなものを感じた。そして僕自身、作家という感動を生む存在に嫉妬しているのだと実感。
あらすじ(背表紙より)
僕は小説の主人公になり得ない人間だ。学生で作家デビューしたものの、発表した作品は酷評され売り上げも振るわない…。物語を紡ぐ意味を見失った僕の前に現れた、同い年の人気作家・小余綾詩凪。二人で小説を合作するうち、僕は彼女の秘密に気がつく。彼女の言う“小説の神様”とは?そして合作の行方は?書くことでしか進めない、不器用な僕たちの先の見えない青春!
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双眼双眼ひつこい。わざわざ小難しい漢字や言い回しを使うのがクサイ。
「〜だけれど」もひつこい。
我慢出来ず読めませんでした。いけんわ。
最初の暗ーい陰鬱な文章がヒロインと会話し始めると急にアニメくさく砕けるところも、なんじゃそれだった。ラノベだわ。
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このレビューを目にする人は居ないかもしれない。けれど、誰かに伝えたいと思ったので書きます。
読んでいて、主人公と共に作者の叫び声が聴こえるような作品でした。物語の主人公を通じて、現実の自分を少しだけ好きになれた気がします。
「表現」を仕事にしている人でなくても、この物語から感じることは沢山あるのではないでしょうか。
少なくとも、今の私にとってこの物語は必要で、私を救ってくれました。
このタイミングでこの物語を届けてくれた相沢沙呼先生、本当にありがとうございます。読んで本当に良かったです。
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『 ハートが真っ二つ』
3回ぐらい頑張って開きました。この作品は素晴らしいのかもしれません。しかし、私には読み切るどころか、冒頭21ページ当たりから読み進めることができませんでした。
拒絶です。ごめんなさい。なんだろう。理由はわかりません。だけど、すごく悲しいです。憤りを感じました。
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小説は、好きですか――?
物語を愛するすべての人たちへ捧げる、僕たちの青春。
いつか誰かが泣かないようですむように、今は君のために物語を綴ろう。
僕は小説の主人公になり得ない人間だ。学生で作家デビューしたものの、発表した作品は酷評され売り上げも振るわない……。物語を紡ぐ意味を見失った僕の前に現れた、同い年の人気作家・小余綾詩凪。二人で小説を合作するうち、僕は彼女の秘密に気がつく。彼女の言う“小説の神様”とは? そして合作の行方は?
書くことでしか進めない、不器用な僕たちの先の見えない青春!
▼立ち読み版はこちら
http://akm.md-dc.jp/book/carrier/00000006/binb1.4/000000c4/binbReader.jsp?url=&shareUrl=http%3A%2F%2Fmd-fp.jp%2Fservice%2Fnc%2F0000000n%2F000000%3Fisbn%3D9784062940344%26lastUrl%3Dhttp%3A%2F%2Fboo+kclub.kodansha.co.jp%2Ftrial_lastpage%3Fisbn%3D9784062940344&cid=000377z800000000&dlEngine=0000000x&title=%E3%80%8E%E5%B0%8F%E8%AA%AC%E3%81%AE%E7%A5%9E%E6%A7%98%E3%80%8F%E8%A9%A6%E3%81%97%E8%AA%AD%E3%81%BF%7C%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BEBOOK%E5%80%B6%E6%A5%BD%E9%83%A8&dataName=%E5%B0%8F%E8%AA%AC%E3%81%AE%E7%A5%9E%E6%A7%98&productName=%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AB¶m=1
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小説好きにはたまらない!
小説を書いてる主人公と、なんでも持ち合わせてる子と出会いの話。
なんか、やってることが本当に好きなことなんだろうか?って悩むとこは共感できる。
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現実を語る主人公と理想を語るヒロインを通して、小説家が物語を創る過程での"苦悩"とそれを生業にして生きていくことの"難しさ"、そして「小説」とは何かということをテーマにした、少し雰囲気が重めの物語でした。
普段から物語を読んでいるのにもかかわらず、日常では気にとめる機会がないテーマであったので、自分の中でも何故、物語を読むのかを考えさせてくれるという点でも良かったです。
物語の中で提示される答え、「願い」。それを正解とするかは人それぞれと思う。自分は共感しました、そうであって欲しいと。
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図書館に蔵書がなかったのでリクエストしたら買ってくれたようでビカビカの新本がまわてきました。感謝!(^^;)
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主人公の小説を書くことに対する苦悩が自分に刺さりまくってかなり前に買ってから読んだり休んだりもう一回最初から読み出したりを繰り返してようやく読了した。読んでて苦しくなるところが多かったけど最後まで読むことでその苦しさも良い方向に受け止められそうな気がした。面白かった。彼らの物語の続きを読みたいと思った。
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小説の神様、と云ったら志賀直哉か星新一でしょう?
とても切実な物語。
最近流行りの出版業界の内側のおはなしであるとか、経験を切り売りするような内容を思わせているであるとか、そういった要素を除いても、
ことば、を繰るものにとって、切実、というか。
この一億総小説家時代に、だから出来上がってきたのかなぁ、という印象。
物語構造としては単純で、一章を読めばラストが想像できるようなストーリィで、それはまぁもしかしたらエンタメとしては不出来なのかもしれないけど、二時間の映画で泣いたりするよりはずっとかまし。
このプロットはきっと、小説に魅せられた者であれば誰もが一度は思い付いたことのあるものなんじゃないかと思う。
書くこと、もっと広義に、言語を遣って表現することへの門を開いてしまったときから、宿命的に纏わりついてくるテーマなんだと、思う。
だからこそ陳腐で、形にするとどうしたってこういう根暗なガキが出来上がるんだろうけども、
それでも、どうしても、気持ち悪いわ、って本を閉じてしまうことは出来なかった、です。
何故かって、結局わかっているのだ。ガキの云うことがいちばん正しい、って。
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相澤沙呼の青春小説。
著者らしい、ナイーブで甘ったるい作品。
別に不満があるわけではない。むしろ、こんなにもオーソドックスな若者の挫折と成長を、あまりにありふれた美少女と日陰者でやって、それなりに読ませる文章力は好き。
ただ、これもいつもだが、主人公の卑屈さを描きすぎている嫌いはある。まさに卑屈な人間を相手にしているように、途中で付き合いきれなくなるような感覚を覚える。
デビュー作のように、人物たちの物語とは別にミステリとしてのストーリーを持つような、そういう両建ての構造の方が読みやすいとも思う。
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作者らしい高い文章力で読ませるヘタレな主人公とエッジなヒロインのスタンダードな青春小説.主人公のヘタレというか卑屈さが某柴犬くんにさらに輪をかけたなかなかなものなので,つらく感じる人もいるかもしれない.
その一方でその卑屈さは主人公を通して作者の小説への思いをぶちまけたメタ的なものに思われ,本が手放せない本好きな人にはここまで卑屈な理由も多分に共感できると思う.私もテレビアニメになり累計XXX万部も売れている小説を2~3ページ読んだだけであまりの文章のひどさに挫折したことが何度かあるし・・・
青春小説を堪能すると同時に,文章のかけない自分ではあるけど商業主義な世の中で「理屈抜きで文章を書くのが何よりも好き」な人たちをもっと応援できないかなと考えさせられる小説.結構満足.
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中学二年生で有名な賞を受賞して作家としてデビューした千谷一夜は、しかし高校生の今売れない作家になっていた。伸びない部数と、酷評される自作に新しいプロットも進まない。書いても書いても、空っぽな自分から生まれた物語など誰も必要としていない、醜い自分の物語を待っている人なんていないのではー
そんな彼に担当の河埜さんが打診したのは売れっ子作家の不動詩凪が物語を作り、文章を千谷が書くというものだった。売れる本を作りたいー妄執にも似た気持ちでOKをだした彼の前に現れたのは、クラスに転校してきた美少女・小余綾詩凪だった。物語の力を信じられなくなった少年と、小説の神様が見えるという美少女。二人のぶつかり合いの中で、互いの物語は産声を上げていく。
小説が好きなすべての人に、というのが頷けた。
物語で救われてきた人、物語を書いたことがある人、書こうとしたことがある人、きっと痛いほど主人公の気持ちが分かるのではないだろうか。私は物凄く頷いていた。泣きながら、頷いてしまう。そして、また気持ちを持ち直す。
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読み進めるのが苦しくなるほど、昨今では珍しく主人公の苦悩を逃げることなく描いた作品。途中までは主人公の後ろ向き加減、自虐、鬱々とした思い、絶望、はたまた諦観しきれない諦めへと続くとぐろ巻いた思いに筆者の姿が重なるようであり、作中作のようだと感じた。主人公とヒロインがバドミントンで勝負をしたあたりから、新しい光が射す。
言葉では伝えられない思いを伝えるために物語を綴る。作中でそう語られているように、この物語を経て得た気持ちは簡単には言葉に表せられない。物語は重く、軽やかとは言えず、暗く醜く光は眩しい。もがき続けて努力し続けて、売れないのは何が悪かったというのか。自分が悪かったというのか。心はアップダウンし、とても軽やかとは言えないず、すべてすっきり解決したとも言えない。
それでも物語の力を信じて。小説を愛する人になって。現実はいつも過酷で容赦がないけれど、小説を愛し物語を綴ることを愛する気持ちがあれば、そこに小説の神様がいる。絵空事じゃなく、空っぽの読み捨てられるエンターテイメントでもなく。誰かのために、信じるなにかがそこにあるから前へ進める。ああ、うまく言葉にできない。
小説と物語を愛するすべての人に贈る、というキャッチコピーを贈りたい。