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県民には〜と、ポニーがとても好きだな、と思った。
他の作品も、登場人物の世界と、それが最後に壊れたり壊したり踏み出したりと、読後感がなんとなく好きな雰囲気だった。
でも私が歳をとったからなのか、県民ではないからなのか、趣味の問題なのか、少し淡々と読んでしまった。かな。
ただポニーはとにかく好き……!
あと所々なんかこの感じわかる!ていう表現がとても好きだなー。
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わたしも「県民」だからわからなくもないけど、ここまでコンプレックス強くはないから、ちょっと冷ややかな目線で読んでしまうのよね。
R18のサイトで読んだ時と結局読んだ印象は変わらなかった。
なんかこう若い子たちの脆さと愚かさを、いい力加減で書いているなぁとは思った。
ご本人がお若いからこその作品が並んでいて、笹井さんの10年後はどんな作品になるのか楽しみだなーと思った。
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「地方出身者特有の「抜けきれない欲」がすごく細かく描かれていて、素晴らしかったです。」というようなタイトルや帯に惹かれて、だいぶ読みたかった記憶があるけど、思ったほどではなかった。
最初のお話の中にあった「文化的な流行り物を身につけられる世界線にいなかった。」は、なんとなく思いつつも言葉にできない、していなかったようなところを表しているようだった。
今の気分的に、というところもありそうだけど、やっぱり性的な部分がキーポイントに出されると、若干嫌悪感を抱いてしまう。
それがリアルなのかもしれないけど、物語でまで感じたくないと思ってしまった。
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「県民には買うものがある」「ポニー、虹をごらん」「シー・イズ・メイ」「CV:ユキハライッサ」「続きはオフラインで」
R-18文学賞、友近賞受賞作を含んだ5話収録。
表題作は滋賀の片田舎に住む、いわゆる「県民」の女子高生が主人公。
地方都市で生活する者の絶望と、SNSを介しての希望がリアルな心情と共に描かれている。
他、現実の世界で不器用にしか生きられない人達がSNSの仮想空間の中で自己表現をし、なりたい自分になり、悩みながら必死に生きている姿に共感する。
イタくてバカでどうしようもないけど、リアルな人達がそこにいた。