電子書籍
とても読みにくいです。
2022/03/13 09:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こたろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
残念ながら殺人が起きたところで読むのをやめました。
そこにたどり着くまでに説明やら設定やらが多すぎて力尽きました。
館もの大好きなんですけど、ともかく登場人物に対する情報が多すぎます。
普段少しずつ読み進めるスタイルなのですが、この作品は段々続きを読むのが
億劫になっていきました。
一番困惑したのが、男性と思わせる女性の登場。
男っぽい女性、ボーイッシュな女性、口の悪い女性ではなく、
セリフだけ見れば完全に男性。
服装の描写や周りの説明で女性だと示しているのですが、
あまり人物像がイメージできませんでした。
最初は女装している男性?流行りの男の娘?と思ったくらいで、
もしかしたら作品中重要なキャラクターなのかと思ったのですが…。
他の方のレビューを読むと女性なんですね。
このキャラクター設定が作中どう生かされるのか気にならなくもないのですが、
あの文章を読むことを考えるともういいや(笑)
帯の「ランキング席捲!」の文句を見て興味を持ったのですが、
よく考えるとどれも1位じゃないんですよね。
まんまと出版社の思惑に乗せられました。
読み終わっていないので内容の評価はできないのですが、
文章力や構成といった点でこの評価となりました。
電子書籍
読みにくい
2022/02/11 03:32
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
文章のテンポがよくなくて、一気読み出来ませんでした。その上、探偵役は複数いるので、なんだかねえ……。お話はタイムリミットがあったり、本来ならばわくわく展開になりそうなのに、後味も、悪いし
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うーむ、嘘がわかるという力がある探偵と言うのもなんか。
設定や世界観がすごく良いので、もったいない。
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探偵:身辺調査、浮気調査などを行なう探偵ではなく、ホームズや金田一耕助などの名探偵として物語の登場人物
この物語の世界では
「探偵」という生き方、そしてその
「助手」としての生き方が定義されている。
最初、この「探偵:謎や事件に対して向き合い、真実を解き明かす生き方」と
「助手:探偵のそばに居て、探偵の危機を助ける、たまにヒントを見つける役割」という者が前提にあるメタな世界観に戸惑う。
その生き方が、当然のように常識として存在する。
普通なら高校生2人が事件に巻き込まれても探偵の真似事をしようとは思わないはず…だがこの世界はそうではないらしい。
「探偵」は裕福な家庭に育ち、大人達を観察して推理力を高めていった葛城くん。
「助手」は、彼の友人にして主役である田所くん。
普段読む小説にはあまり登場しないメタ的な「探偵」について扱う小説に読み慣れていないため
終始戸惑いながらも、熱い台詞回しに
圧倒されながら読みました。
(大袈裟で置いてかれる部分もある)
「探偵のジレンマ」探偵がいるところで
事件が起こる。これは仕方がないこと、今回主人公である田所くんも、元探偵である飛鳥井さんも殺人事件に巻き込まれすぎている。
そして「あれ?コレはちょっと早合点しすぎでは?」と思う部分に
あとからツッコミの推理が入ったりすることが多かった。安心しつつ、その順番で説明するのは何故だろう?演出を効果的にするためだろうか?とか
余計なことを考えてしまった。
なにより、ちょっと詰め込みすぎていて「物語」より「装置」のような印象
そして館が燃えることをもっと効果的に使って欲しかったように思います。
燃える意味は…
「紅蓮館の殺人」より
「探偵に生まれつく」という章の
タイトルの方がしっくりきたかもしれない。
事件があれども、解決するのは被害者のため、街や家族の安全のため闘う人々の物語を読んできたからと言うのもあるかもしれませんが「謎を解き明かすこと(自分自身との闘い)」に重点を置かれると、自分の中で心が揺さぶられない。
…なんだけど
葛城くん田所くんが、この事件を経て
本当に「探偵」として活躍する姿がみたい。(そんなエピソード0の様な話だった)
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続きがありそうな終わり方。
でもなぁ、私は葛城くんのような人が近くにいたら身を引いてしまうわ。あまりにも正しさを追い求める人は疲れてしまう。
世の中、白か黒かだけではないからね。
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初めて読んだ作家。
端整なミステリだった。デビュー作がちょっと気になっていたのだが、既刊も買ってみようと思う。
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山火事により閉ざされた洋館での殺人事件が起きる。犯人を捜すべきか、それとも脱出経路を探すのを優先すべきか。現役の探偵とワトソン、そして過去探偵をしていた者という探偵二人という構成に、どんな対立があるのやらと思っていたが、推理合戦というより探偵とはとどういうものかという哲学的なやりとりの応酬がメインのよう。お決まりのクローズドサークル物を期待してしまっていたので、少々肩すかしを食らった。せっかくの館なのにもったいない。
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探偵と元探偵。
山火事が迫りくる中、屋敷で起こった事件?
シリアルキラーが紛れ込んでいる?
屋敷の住人?
登場人物の大半が怪しい、往年のミステリを彷彿とさせるミステリ
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謎を解くか、解かないか、どちらが正しいのかを考える話。元名探偵と、現役の名探偵が、信念をぶつけ合うところが印象的だった。
だけど最後の彼女の言い分は、正しくないと思う。
彼女は「わたしは誰も死なせなかった」と言い張っても、自分の怨恨のために女の子の死体を冒涜した。
つばさが本をとりに行ったのは、葛城への好意から出た行動で、それを彼女の憎しみなんていう汚い感情と同列にしないでほしい。普通にむかついた。イヤミスなのかな。
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雪の密室ならぬ本舗の密室。山火事の炎が迫る中、周りは怪しい人物だらけ。その中で元探偵と現役高校生探偵と助手が真実に迫る。
本格推理小説でありロジカルなストーリー。登場人物の怪しさから正体はほぼ見当がつく。ただそこからすべてを読み解くのは難しい。テンポ良く展開するので飽きずに読めるし、読了感も納得の終わり方で爽やかであった。
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初阿津川。島田荘司氏のような物理トリックに、有栖川有栖氏のような学生探偵たち、読後感は城平京氏の“ある作品”のよう…。あらゆるミステリィ作家の特色を上手く取り込んだ作品。キャラクタたちの描写が(個人的に)少し鼻につくが、概ね楽しめた。館に閉じ込められた者たちの正体(?)がここまでバラエティ豊かなことってある?——あまり見ない組み合わせで面白かった!星三つ半。
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面白かった!
現役の高校生探偵と助手のコンビと、過去に辛い思いをして探偵を引退した元探偵がでてくる。
炎に包まれるなか、時間内に事件を解決して逃げ道をさがさなければいけない緊迫感もあり、謎も最後までいろんな事実が何度も判明するので面白かった。
なにより二人の探偵がよかった。
ミステリとしてのトリックや犯人の心境は二の次で、メインに据えたかったのは『探偵としての生き方とは』『ワトソンとしての役割とは』みたいなところにあったのかなと。
私は探偵と助手の関係性が元々好きなので、この辺を突き詰めて書いてあったのは面白かったし嬉しかった。
ただ、しんどいっちゃしんどい…。
『名探偵に薔薇を』を読んだときのしんどさに似てるものがあったかな。
シリーズ化してほしいなあ。
葛城が今後どんな探偵になっていくのかも気になるし、飛鳥井・甘崎コンビの過去ももっと読んでみたい。
読みやすいし面白かったけどちょっと突飛すぎるというかあまりに都合がよすぎる感がところどころあったので★4で。
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山火事に閉じ込められた館、蘇る十年前の事件、そして吊り天井の罠。
ギミック満載、舞台装置塗れのミステリなのに意外にもスポットが当たっていたのが名探偵の意義。
『シャム双子』において山火事の中でも謎解きをやめないエラリーの姿に生きようとする意志を見た。
だけど今作ではそんな意志も虚しく萎んでしまう、呪いたくなるような現実があり...。
自らすらも傷つけながらただ無慈悲に謎を解き、隠した悪意を暴く探偵の価値とは。
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非常に練りこまれていたのだが、からくり屋敷というわりに登場する仕かけが少なかったのが残念に感じた。いくら本格ミステリといえども偶然の要素が強すぎるような気もする。また、作中に登場するある職業の呼びかたが独特すぎて思わず笑ってしまった。
名探偵とは…と非常に考えさせられる内容だった。
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2019.10.31読了。
デビュー作、2作目ともに本ミスベスト10入りしている阿津川さん。
期待を裏切らない面白い作品でした!