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温泉旅館に産まれたふたり姉妹。
穂乃果、小夜子。
穂乃果の性悪なところが、よく書かれている。見たくない心の中が、あまりにリアルで、自分にもあると、わかる気もする。
嫌な話だけど、ページをめくる手がとまらない。
現役看護師だけあり、細かいところまで書いてあり、それがまたリアル。
最後は納得の終わり方。
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読みやすい。
主人公の圧倒的な性格の悪さが面白かった。しつこくて自分中心。こういう人が近くにいるから小夜子の気持ちが痛いほどわかった。
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神崎穂乃果が実家を離れたのは20年以上も前のこと。
山間の温泉町で年老いた両親と妹が小さな旅館を営んでいる。
穂乃果が帰るのは年に一度。
ある時、父親が病に倒れ寝たきりとなる。
そして、綺麗好きだった義母の様子も怪しくなってきた。
うーん、穂乃果にはなかなか共感できないが
実家の家業を継ぎ、父親の介護も担っている妹には同情してしまう。
家族との確執を抱える穂乃果は、口出しはするが手もお金も出さない。
でも、十代の頃、彼女が犯した過ちも、相手(出来の悪い男)がいる訳だし
妹が父親の介護で悩むことも
今の医療現場がリアルに描かれていると思えばいろいろなことが見えてくる。
そして、穂乃果の周りにいる人たちは至極真っ当なことを言っている。
分かることが多かった。
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読み出したら止まらなくなった
スイスイ読めるが登場する人間関係は重い
主人公の周囲の人が一見正論で絶妙に他人事な言い方をしたり、主人公の歪みが魅力的な物語だった
主人公が抱えるコンプレックスや家業を手伝わない妹への苛立ちに強く共感した
主人公も妹も自身の幸福ではなく人の不幸や固定概念(嫁なら挨拶に行くべきとか、縁を切るなら結婚せねばならないとか)に囚われている滑稽さがなんともいえなかった
利己的になりきれない人間の弱さがリアルに感じた
面白かった
10代の事件の時点で主人公のことを家族もしくは保健室の先生もしくは産婦人科で継続的に看てほしかった
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読んでいて楽しい物語とは言い難い
出てくる人がどこかしら性格に難ありだから読んでて不快な気持ちになった。
作者さんが看護師とのことなので、これがリアルなのかもな〜
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小さな温泉旅館を営む故郷を出て暮らす女が、妹への復讐のため実家にがんじがらめにする話。実家は植物状態となった父親のケアと家業、旦那の実家は姑が認知症を発症し義姉とはうまくいかず…
主人公の穂乃果がとにかく性格が悪い!清々しいほどねじれていて、むしろ好感を持つ。妹の小夜子の方が嫌だな。面白かった、あっという間に読破。
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なかなか毒舌な姉。非常識キャラにして、実態を教えてくれる。舞台が、群馬ていうのも珍しい。寂れた感じがよくわかる。
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田舎の温泉宿出身の穂乃果に実家の実父の介護問題が降りかかる。穂乃果には妹がいるが妹とは強い確執があり、妹に問題を丸投げして優位に立とうとするが‥。リアルにありそう、ううん、あるあるで読みいってしまいました。現役ナースならではの視点で描かれてます。
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介護問題がテーマなのかと手に取ったが、ヒステリックな女・穂乃果の憎悪がこれでもかと続く物語。家事や家業の旅館の仕事を全く手伝わない妹と違い、健気に手伝う姉だったのに、ある出来事から豹変。結局妹が旅館を継ぐが、父も倒れ入院。旅館業に介護に奔走する妹に、色々と口は出すが、金も出さない、手も貸さない。義母も認知症でケガをし入院。ここでも口だけは出す。その上、パート先の店長と不倫。よくもこれだけ好き勝手に生きれるなと逆に感心。でも、そんな風だと最後にはそうなるよねという結末。後味悪く、もやもやする読了感でした。
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読んでいる間も読後も気分は最悪。
けれど強烈なインパクトがあり語弊はあるが面白かった。
タイトルから介護の物語を想像していたけれど根底にあるのは姉妹の確執。
ある事情で実家を離れ、埼玉県で夫と息子と三人で暮らす神崎穂乃果。
穂乃果より二歳年下の妹・小夜子は群馬にある実家の温泉宿を継いでいる。
前半は姉妹の亀裂の原因が知りたくて頁を捲る手が止まらない。
真相を知り穂乃果に同情するも、実父までを妹への復讐材料とする穂乃果の執念には空恐ろしさを感じた。
たった1度のボタンの掛け違いで人生は大きく変わる。
ラスト1頁まで衝撃的。