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バナナやサトウキビは食べやすいように品種改良をされてきた。
農耕の方法についても工夫がされてきて今に至っている。
米は小麦よりも人類には受け入れられやすい。
マコモはワイルドライス。
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農耕からホモサピエンスの文明が大きく発展したことはよく知られている。しかしながら、どのようにして主食となる作物を作ってきたかは知らなかった。
さまざまな試行錯誤と努力と観察があって初めてこれらのことは成し遂げられたのだろうと思う。そう思うと、いくつかの農耕の起源が実に尊いことに気がつく。
小麦などを主食とする人以外が多いということにも驚いた。
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しばらく前に金曜ロードショーの『もののけ姫』を観て、改めてその世界観やら今に通じるところとかをいろいろと考えさせられて、もののけ姫の考察的なサイトを読み漁っていたところで辿り着いた本。もののけ姫やトトロは照葉樹林文化論に基づいているとかで、そういう太古の森の話かなと思って読み始めてみると全然違った。野生植物から良い品種を選び出し、それをどのように栽培植物化して改良していったか、それがどれだけ文明発展の重要な基礎になったかということがエリア別・品種別に述べられている。読み進める中で、昔感じた素朴な疑問も思い出した。中1の歴史の授業では、「弥生時代に大陸から稲作が伝来した」と習ったけど、あんな水田なんていう複雑なものを最初に考え出した人すごすぎるだろと思った記憶がある。当然いきなり水田で栽培したわけではなく、湿地に自生する野生の稲を採集し、良い品種を選んで栽培・改良した結果が日本に伝来したと言われる稲作の姿ということらしい。読んでみると当たり前のようにも感じるけど、そこには長い年月をかけた数え切れない試行錯誤があったことだろう。そこには人類の歴史の基礎となる劇的な進歩があったのだと思い知らされる一冊だった。
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宮崎駿が「出発点ー1979〜1996」の中で、「ものの見方が変わった」と推していた本を読んでみた。
Amazonで購入。
タイトル通り、米やコムギ、イモなどの栽培作物の起源と伝播の仕方を研究した硬い本。
とても興味深かったが、一度読んだくらいではちっとも頭に入ってこない。
ただ人類が野生の草からどうやって米やコムギを作り出しやがて農業として栽培していったか、なんていうことは言われれば確かにそういう過程を経たのだろうが、あんまり考えたことはなかったな、と思った。
そういう意味ではたしかに、ものの見方は変わるかも。
なんにせよ、一読したくらいではあんまり理解できないです。
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人類の文化のなかで大きな位置を占めてきた、植物の栽培および農耕の歴史について解説している本です。
著者は、世界の農耕文化を四つの系統に分類しています。東南アジアを中心とする「根菜農耕文化」では、バナナとイモの栽培が中心となってきました。その北部にひろがる温帯の地域における「照葉樹林文化」では、クズや茶が、またアフリカなどの「サバンナ農耕文化」では雑穀やマメが、そして「地中海農耕文化」では麦の栽培がおこなわれてきたと著者は述べて、それぞれの農耕文化の起源について論じています。このほか、日本を含むひろい地域において重要とされてきた稲の栽培についての章と、新大陸の農耕文化について論じた章もあります。
人類の農耕文化の諸相について解説している本ですが、「あとがき」には「農業の起源と発達の歴史は、二〇世紀までの人類の歴史の中心的事実であった」と述べられており、農耕文化という視点から、人類の文化史の大きな展開をめぐるスケールの大きな議論が展開されています。
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宮崎駿さんと鈴木敏夫さんが、この本を読んだと見て読んでみた。
50年以上前の本で、今は新しい知見が出てきているのかもしれないが、
古代文明発生以前からの植物と人の文化を描いていて、とてもワクワクしながら読み進めることが出来た。
身の回りにある植物の背景や歴史を感じることが出来、日常の楽しみが増えた
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「野生時代のものとは全く違った存在となってしまった今日のムギやイネは,私たちの祖先の手で何千年もかかって改良に改良を重ねられてきた.イネをはじめ,ムギ,イモ,バナナ,雑穀,マメ,茶など人間生活と切り離すことのできない栽培植物の起源を追求して,アジアの奥地やヒマラヤ地域,南太平洋の全域を探査した貴重な記録.」
「この本を読むと、世界の各地で生まれた「栽培植物」こそが、人類にとってもっとも重要な発明であったことが理解できる。著者は、この「栽培植物」の起源をたどってゆけば、人間の歴史とぼくたちの生活の根本を知ることが出来ると考えたのです。ーぼくたちの現在の生活が、どれほどの名も無き先人たちによって、何前年にもわたって築き上げられてきたものか気付かされる。ぼくたちの生活は、野生のイネやムギを見つけ出し、「栽培植物」として大切に育て上げたご先祖様たちの遺産の上に成り立っているのです!」(『世界史読書案内』津野田興一著 の紹介より)
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農耕植物は人間の叡智の極みである
人月あたりのエネルギー量が大事
植物の発展、気候、土壌などの要素が組み合わさることで、現在の豊かな農業が行えるようになった