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ヤマ場のダブル片肌脱ぎシーンを書きたいがためにこの作品を書いたとしか思えなかった……。主人公・けいの魅力が外見以外にほとんど描かれず、金四郎が何故そうも慕われるのかも作中の言動からは読み取れず、視点も展開も文章もとっ散らかっていて、ほのぼの夫婦ものにも捕物帳にもなりきれず……読むのがなかなかしんどかったです;
作中の「たしかに、いきなり人が死んだり、同心が出てきたりと目まぐるしい」の一文。作者自ら認めてたら世話ないよ……(脱力)
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文字が大きくテンポが良いので読みやすく、突然の「遊び人だが嫁に行け」からのやり取りが『けい』の箱入り娘らしい天真爛漫さを発揮していて好ましく嫌味なく可愛らしい
相変わらずこの作者さんは主人公達に謎解きをさせない(笑)
いつの間にか事件に首を突っ込んで他の人が終わらせているのだが、読ませたいのはそこでは無いのでこれで良いし、キャラも魅力的で終わる
またこのキャラクターたちに会いたい、と思わせられる不思議な作品
それにしても金さんがどうしても松方弘樹に思えて笑ってしまう
(杉良だと美形すぎて愛嬌が足りない気がする・笑)
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若き遠山金四郎と、その妻になるべく押しかける大身旗本の娘けいの話。
設定としてはまだ奉行になる前で、跡継ぎ争いに巻き込まれるのを嫌った金四郎が町人として過ごしつつ、よろず相談みたいなことをしている。
賭場や岡場所に出入りする遊び人であるものの身を窶すことはなく、後の南町奉行となる礎も感じさせる。
一方のけいは旗本のお姫様でありながら金四郎の妻になるべく町人として生きようとするのだが、浮世離れした物言いが面白い。
賭場の胴元が殺される事件を扱うのだが、金四郎がけいをやたらと連れ回したり、けいのその身分から同心や火盗改にも一目置かれたり、単なる金四郎の妻(まだ見習い)ではなく、助手のような役目を与えられている。
お姫様が船宿の看板娘として忙しく立ち働いたり、賭場の女壺振りに扮したりと大活躍。
ミステリーとしては全く楽しめないが(すぐに犯人に見当がつく)、二時間ドラマみたいな分かりやすい筋で安心して読める。
続編があるのなら、次はおけいがどんなコスプレを見せてくれるのか、その辺が見せ所になるのだろう。
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Tさんのおすすめ。
遠山金四郎のところへ押しかけ女房をしろと、
旗本の父親に言われたけい。
早速押しかけて、船宿に住み込み看板娘をするが
そこは武士の娘、町人の生活はよく知らずあれこれ戸惑うことも多い。
そんな中、賭場の胴元が殺され…。
江戸物が面白いかどうかの一つの要素に、
どの程度時代考証が織り込まれているか、という側面がある。
あまりに厳密にやると事件が発生しにくくなるし、
無視すると読む気がなくなる。
この話は武士と町人の生活が交わっていなかった江戸の感じを
よく出しているし、
町人の生活を説明する場面が自然で良い。
素直なおけいに町人たちが優しくしたり、
金四郎が魅かれていく感じもかわいらしいし。
魅かれるのは読者もか。
おけいに名前を呼ばれて嬉しいってことは、
惚れてるってことだよと言ってあげたい。
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町奉行になる前の金さんがなんだかとても初々しくて可愛らしく感じてしまう。
金さんのおしかけ女房となった天真爛漫で礼儀正しいおけいと、江戸っ子たちとの掛け合いも微笑ましくて面白いし、ストーリーのテンポが良いのでさくさく読める。
ただ、ドラマの遠山の金さんを見て育ったせいか、金四郎=松方弘樹さんになってしまって頭の中でイメージを作り変えるのが大変だった。
続編も出ているので、続けてそちらも読んで見たい。長く読み続けたいと思えるお話でした。
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武家の娘のおけいと町人の生活のズレがなんとも言えずほほえましくて良いです。周囲の人も明るく優しい。文章は難しい言い回しや、考えさせるような展開もなく、時代小説にしてはとても読みやすいと思いました。
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けいのキャラがとにかくいいなあと思いました。すれてなくて、それでいて負けず嫌いで、かわいらしい。売り言葉に買い言葉で金四郎の元へ行っても、なんとか馴染もうとするさまがいじらしい。
恋敵にとってはなんともやりづらい相手だろうけど、金四郎とのやりとりがなんだか微笑ましい。
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大身旗本の娘けいが、父親から遠山金四郎の嫁になれと、言われる。
勝手に話を決められて少々不満なけい。
見習いならば、、、と。
軽いタッチの語り口、養子の立場で、後で生まれた遠山家の実子の弟に遠慮をして家を出た金四郎の市井でのくらしぶり。見習いのおけいのと仲は?
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疲れた。
時代検証しっかりしてるでしょ的な蘊蓄は疲れる。池波正太郎もどきのグルメネタもうんざり。材料並べただけでは池波正太郎にはなれぬ。
謎解きも浅い。
続編があるようだが読まないだろう。一作目で早く終わってくれと思いながらページをめくった。
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大身旗本の父に元は武士だが今は遊び人の遠山金四郎に嫁ぐよう命じられる娘けい。
しかも金四郎は嫁ぐ事を了承しておらず押しかけ女房になって欲しいとも。
とりあえず嫁ぐ決意をし箱入り娘のけいは一人金四郎を探しにいくのだが…
こんな時代小説が今人気らしいとどこかで見たので文庫本で読んでみました。
冒頭からライトな時代小説で読みやすくすぐに読み切れてしまいますし金四郎とけいのキャラクターが特に良い。
けいを応援しつつ楽しめるんじゃないでしょうか。
ですが全体的にライトな時代小説なので物足りないと感じる方もまぁまぁおられるかなと思いました。
2021/10
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軽く読める時代小説。捕物ミステリーではなく、ラブコメを期待して読むと満足する一冊。金四郎の青年期のお話だが、妻けいが町人に扮して登場する設定が新鮮で面白い。
金さんは旗本だと大胆に触れないがひた隠さず、お行儀の良い武士然としている。父・景晋を慕っているのもいい。こんなにお行儀が良くてなんで彫り物を入れたのか?これからのお話で出てくるかしら。この先どこまで語られるのか楽しみ。続刊も読みます!