投稿元:
レビューを見る
親も人としては勿論,親としても未熟なのだから,子供と同等の関係でお互い成長していくというスタンスを忘れないでいたい.まずはそこから.
投稿元:
レビューを見る
特別斬新な育児情報はなく、どこかで聞いたことのあるような格言ばかりで好感を持ちました。「子育てで親ができることはない」と言い切ってくれたことに感謝し、一緒に試行錯誤するようにします。
投稿元:
レビューを見る
読み終えたとき、泣けてきました。こんな本で泣いてしまうことは初めてでしたが、それだけ、今、自分でやるべきことを深く心に刻むとともに、子供のころ、こんなことをして欲しかったんだなぁ、と、気づいてしまったからでした。
P52 異性とのコミュニケーション
異性であるというデリカシーを保ちつつ、
男女の関係を超えた対等なコミュニケーションが
とれるかどうか?
P84 幼児期に大切なこと
・身体を作ること
・知識よりも感性を磨くこと
そのために、
・自然に親しむこと
・人と関わること
・遊ぶこと
P85 大人と子供の違い
・子供は興味関心、大人は利害得失
・子供は好き嫌い、大人は義理とか義務
・子供は身体性、大人は精神性
・子供は具体的、大人は抽象的
・子供は話すと聞く、大人は読む書く
・子供は遊ぶ、大人は学ぶ
・子供は自分中心に世の中が回っていると思う、
大人は社会との関係で回るっていう感じ
P89 子供が伸びる時
子供は、授業を聞いている時では無くて
自分の頭で考えて、没頭しているときに一番伸びる。
子供が没頭する条件
・自分のやり方で自由にできること
・モヤモヤが置かれるってこと
→解決してすっきりしたい気持ちが大切
P89 自分の頭で考えているときとは、
・ふざけ
・いたずら
・ズル
・脱線
であり、それをむやみにストップ
してしまうことはもったいない。
一般的に悪いとされることの中にも
子供の良いところを認めるようにすると
子供は、どんどん自分で考える子になる
大人になって役立つスキルを早く身につけるより
何かに夢中にになる感覚を経験することの
意味が大きい。
P93 人間の不十分さ
親や先生の不完全なところを批判し、
反抗していく中で気づく。
自分も含めて、人間は不完全だからこそ
愛おしくおもえることに。
それが思春期にはとても大事。
ましてや、不完全な存在である親が、
子供に100点満点を求めるのは筋が違う。
親子と率先して、
ダメでいい、ダメがいい、
そんなあなたが大好きだ、と、子供に伝えるべき。
P146 子供からの暴言
暴言を吐かれたときの手本を見せるべき。
子供が暴言を吐くときは、大人のリアクションを見ている。子供だって最初から分かっている。
暴言を吐かれても過剰に反応せず、
涼しい顔をして自分を失わない大人の姿を
見せる方が教育的効果が大きい。
子供の成長に合わせて
親も愛し方を変えなければならない。
P176 これからの時代に必要な3つの力のバランス
・そこそこの知力と体力
・やり抜く力
・自分には無い能力を持つ人とチームになる能力
やり抜く力は、日本では習い事や部活の中で
鍛えられる部分も多い。
夢中になって頑張り、達成感を味わい、
それでも挫折を経験し、それを克服する
経験をすることで強くなっていく可能性がある。
P181 ぼーっとする時間
・「自分軸」あっての「やり抜く力」
・暇な時にこそ、子供は自分の時間を
どう使おうか考えている。
・自発性や主体性が芽生える
・自分自身の心を知る
・それが人生の羅針盤となる。
P184 意見が対立する時
・対立を乗り越えるためには、
相手の論理的な破綻を指摘することよりも
お互いの論理を丁寧にさかのぼり、
前提のズレに気づくことが大切。
違いの理由が分かれば前提を揃えなおし、
その上に共通の論理を組み立てて
双方納得のいく答えにたどり着くことが
できるようになる。
これからは、ジェネラリストよりもスペシャリスト。
自分の好きなことなのか、得意なことなのか?
を、徹底的に突き詰めた人が有利。
でも、専門性を高めるためには、
土台として幅広い教養が必要。
P191 スパイダーマンから学ぶ
・大きな力をもつ者には、大きな責任が伴う
・ノブレス・オブリージュ(高貴なる義務)
P203
あの人は、ちゃんと見てくれている、
分かっていてくれている
そう思える大人がいれば、
子供は決してねじ曲がらない。
P205 弁当
栄養バランスなんて考えなくていいから、
お弁当には毎日子供の好きなものを詰めてあげる。
それでも、もし、お弁当を残すようなら
それは何らかのサインですから
子供の様子を注意深く見てあげる。
子供の気持ちに寄り添うことが必要。
這えば立て、立てば歩めの親心。
親である自分自身が、
子供に対して過度な期待を寄せてはいないか?
勝手な価値観を押し付けていないか?
考える必要性がある。
思い当たる節があるなら、
自分だって大したことないのに、
何贅沢言っているんだ?と、自分を笑い飛ばす。
★自分が、そんな贅沢を言っていられるのも、
息子さんが立派にやってくれているからだ、
ということに気づいてあげる。
そして、手を放して抱きしめてあげるコト!
投稿元:
レビューを見る
読み終えて、私の頭にふと浮かんだ言葉。育てたように、子は育つ。この子が、こうであるのには理由がある。
読み終えるのに時間がかかってしまい、細かいところは忘れてしまったが、最後にエッセンスが詰まっていたように思う。「手を放して抱きしめる」「ちゃんと見ていてくれる大人がいれば、子どもはねじ曲がらない」これは、おそらく女子にも共通するんだろう。
最初は、男子のことを男性の著者と男性の先生たちの考えで書いていて、受け入れ難いところもあった。しかし、最終的には21世紀を生き抜く力、その身につけ方や、親のあるべき姿は、子どもの性別なんて関係ない。
あと、生き抜くために必要な3つの力が出てくるが、これは古代より変わらないもので、比重が変化したっていうところも納得。先のことが分からないのは、いつの時代も同じで、求められる力もざっくりと共通していると考えると、何を身に付けさせたいかという考え方も変わってくる。偏差値の高い学校でなくても、元気で、友達とコミュニケーションを取りつつ、何か熱中できることを見つけられたら・・・。大人としてこのようなことを知ったり、考えたりするきっかけになりました。
大人でも、これからの未来を生き抜くのは同じなので、自分に足りない部分に気付きもしました。健康な心身で、専門性を深めつつ、年齢を重ねるとともに自信が持てたらいいなと思っています。
投稿元:
レビューを見る
これからのAI時代を迎えるにあたって、子どもに皮膚感覚を実感させたり、実体験をさせるべき(たとえそれが失敗すると分かっていても)というような意見に大いに納得。自分の子ども時代と同じようでもいけないだろうし、かと言って気負いすぎてもいけないのだろうと思う。男の子の親ならしっかっり性の問題には向き合っていかなくてはいけないと思う。とても大事なことだと思うから。中学高校の話になるだろうけれど、そこにしっかり向き合ってくれる先生だったら親としてもとても助かる。麻布中学・高校の先生の話として語られる性的マイノリティーの比率は予想より多くて驚いた。東京などの自由な校風な学校ならマシだろうけれど、地方の学校だとなかなか表に出せなくて我慢している子は多いんじゃないかな。
投稿元:
レビューを見る
いい意味で、男の子の親に限らず有意義な内容の本だと思う。自分のなかでモヤモヤと考えていたことを見事に言語化してくれている本。
単に経済的利得だけを求める人間にはなって欲しくない、まさにその通り。自分もだし息子も、もっと深い人間でありたいしあってほしい。
投稿元:
レビューを見る
とにかく示唆に富んでいて夢中で読み進めることが出来ました。
印象に残った考えは下記の通りです。
幼児期にすべきことは身体を作ること。そして感性を磨くこと。
感性を磨くことはAI時代には必須。機械が自動で判断してくれる社会には、それを補正して人間関係を円滑にする感性が重要。
では、そのためには親が何をさせればいいか?
①自然に親しむこと
②遊ぶこと
③人と関わること
①の例としては、山に行ったり、川に行ったり、とにかく自然に溶け込み、植物や動物、水や火、空気など皮膚感覚を養う経験をいっぱいさせること、いわば映像や文章では味わえない実体験を数多く体験させ、想像力を養う上でも重要。
②身体を動かしてとにかくガムシャラに遊ぶこと。危ないからしてはいけないはご法度。親が自由に遊ばせる環境を提供し、制約しないこと。身の危険がなく、人に迷惑を掛けなければある程度暴れてもいいのではないか。
③積極的に多くの人に触れ合う経験、例えば食事会やキャンプ、パーティ、イベントなど人の集まりに関わるのが大事。
幼児期から英語を学ばせてネイティブの感覚を得ようとさせたり、音楽に触れて絶対音感を習得させるとか、お金の勘定をさせて経済感覚を得るなど、そんなのはいらない。親が何を学ばさせるかは親によって異なるが、親のエゴで学ばさせることほど子供にとって迷惑なことはない。好きでしたがるのであれば問題はないと思うが。
幼児期にしか出来ないこと、社会に出てから出来ることは大人になってからさせればいい。
私が大人になって、社会に出てから気付いたことは想像力がない大人が多過ぎるということ。
ネットが発達するにつれて、対面のコミュニケーションがさらに減る中で、幼児期にすべき上記の3つは非常に重要だと思いました。
投稿元:
レビューを見る
父親としていろいろ考えさせられる書籍。
会社の管理職&男の子の親&共学校出身の者の立場から読むと、一部なんか違うんだけど。
投稿元:
レビューを見る
有名な進学校の先生のインタビューコメントが載っているが、親としてはまずは「そこそこの知力と体力」を小学生のうちから身につけさせてそのレベルの学校に入れるまでハードルがあると思う。。
「AI時代に必要な力」とは以前より変わらず、これからの時代を生きていくために必要な力は、「そこそこの知力と体力」「やり抜く力」「自分にはない能力をもつひととチームになる能力」は同意。
これに「心底誰かを愛する経験」もなると運も必要そうだ。
————————
・14〜15歳という年頃は、旅に出て、書物を読み、冒険し、失敗し、仲間とぶつかり合うなかで友情を育み、親や先生以外のいろいろな大人の価値観に触れ、自分を知り、世界を知る時期なのです。
・子供の成長に合わせて、親も愛し方を変えなければならないということ
・子供は決して勝手にねじ曲がらない
投稿元:
レビューを見る
とても参考になった。
もういちどよく考えてみよう。
子どもたちが生まれた時のことを。
これからのことを。
いい本だ。
投稿元:
レビューを見る
何きっかけで読もうと思ったかは忘れました。
表紙やタイトルからはちょっと胡散臭い印象を受けたのですが(個人の感覚ですw)、なかなか良かったです。
以下、印象に残ったところ。
・「先行き不透明な時代には、いい意味で『出たとこ勝負』ができるひとに育てるしかない」(p.5)
・「イクメン」という言葉が市民権を得た2000年代後半。「これは喜ばしいことではあるのですが、現実的な男性たちの立場からすれば、従来の労働者としての責任に加え、家事や育児の責任も増えたということができます。」(p.20)
・『ルポ東大女子』より40代東大出身女性のコメント。「配偶者を考える場合は、好きとか気が合うとかという点のみならず、自分のプロモーションと女性がプロモートされることをイコールで考えられるひとかどうかまでを確認しておくべき」(p.27)
・性教育、オープンに話せばいいわけでも早ければいいわけでもない。子供の発達には段階があり、発達と共に感受性が増す。「発達段階を無視した性教育は、早期幼児教育と変わりません。」(p.33)
・「共学のパラドクス」。男子校では、女子マネージャーがおにぎりを握ってくれたり、洗濯をしてくれたりしない。女子校の文化祭では、重い荷物を運んだり、大道具を組み立てたりするのも、男手に頼らず女子のみでやり遂げる。逆に共学校の方が「男女両方がいるからこそ、大人たちの社会の性的役割意識がそのまま入り込んでしまう危険性があります。」(p.43)
・麻布中・高校長・平先生のコメント。「うちのいいところは、たまに心が女性の生徒がいたりしても、自然にそれを受け入れる雰囲気があるところ」(p.47)
・「AI時代だからこそ、ひとの感性による『補正』が重要になります。」(p.56)
・スマホとの付き合い方。「小さいときに火や刃物に十分に触れて、危険との付き合い方、距離の取り方を十分に学んでおいた子供は、その感覚をもとにして、便利だけど危険な文明の利器も比較的短期間で使いこなせるようになるのではないでしょうか。」(p.63)
・これからの時代(も)身につけるべき「読解力」とは。「新聞を一通り読解できるというのは、おそらく多くの大人が『そうあってほしいな』と考えていること。しかしそこから先に、“自分なりの批判ができる”という部分は、わりと意識されてないのではないでしょうか。」(p.69)
・人間は理路整然と間違える。論理が間違っているのではない。解決しなければいけない課題が大きければ大きいほど、正しい判断をするために必要な判断材料をすべて集めることなど原理的に不可能。不完全な判断材料は偏った前提を提供する。前提が偏っていれば、その上にいくら緻密な論理を積み上げたところで、正しい結論は得られない。同じことがAIにも言える。あらゆるデータを取り込んだところで、ほんのわずかな部分を切り取っただけに過ぎない。それをあたかもすべての情報と捉えて判断すれば、とんでもない結論になる。「つまり、これからはAIの時代といわれてはいますが、世の中の複雑な課題解決をAIに任せたら、かなりの確率でとんでもない結果になる。」(p.77)
・情報化���きない情報「感性」。感性を育むには?灘・大森先生のコメント。実体験をいっぱいさせる。土の上を裸足で歩く、季節の感覚を味わわせる、電車に乗せる、動物を見に行ったり触らせたり。市場に行くといいが、なければスーパーでもいい。想像力を発揮するにはベースがいる。イメージの元、類推のベースを、小さいときにいかに作るか。どこに行ったかという記憶より、皮膚感覚が大事。(p.80)
・栄光学園中・井本先生のコメント。子供が没頭する2つの条件。「一つは自分のやり方で自由にできること。もう一つはモヤモヤが置かれる」こと。「自分の中にモヤモヤしたものがあると解決してスッキリしたいと思うでしょ。だから答えを言わないでしばらく放っておいたほうがいい」(p.89)
・海城の校長・柴田先生のコメント。「身近にあるちょっとした葛藤すべてが、自分を開くチャンス」。「たとえば電車の中でお年寄りに席を譲ろうかどうしようかもじもじしてしまっているようなとき。思い切って席を立ち、『どうぞ』と言ってその場を立ち去り、自らすがすがしさを感じた経験があるひとは多いのではないでしょうか」(p.115)
・「子供に何を教え授けるべきか」に終始する教育議論は、「使うか使わないかわからないようなアプリを片っ端からスマホにインストールするようなこと」。それよりも「スマホそのものの性能を上げておく」ような教育を。(p.118)
・「人生における『決断』の良し悪しは、決断したときには決まらない。決断したあと決まるのです。自分の『決断』を事後的に『正解』にできる力こそ、“正解のない時代”に『自ら正解をつくり出す力』になるはずです。」(p.132)
・「正解のない問いを問いとして抱え続けるということは、俗にいう“哲学する”ということです。」(p.139)
・心理学者ジャン・ピアジェによると、14歳くらいから高度に抽象的な思考ができる=哲学ができるようになる。哲学をし始めるからこそ、色々なことに疑問を持ち、葛藤を持ち、反抗する。しかし、日本の教育システムでは、14〜15歳という最も多感な時期に高校受験がぶつかる→中高一貫の価値(p.140-143)
・「『成功』をもたらすのは、IQの高さよりもGRIT(註やり抜く力)の強さ」(p.178)
・ぼーっとする時間を奪わない。「ひまなときにこそ、子供は自分の時間をどう使おうか考えます。自発性や主体性が芽生えます。自分が、何を好きで、何をしているときが幸せで、何を欲しているのかを感じ、自分自身を知る時間でもあります。」(p.181)
・灘の大森先生のコメント「もちろん少年の関心は変わります。変わったときに、『あなた、あんなことしてたのに、どうしたの?』でなくて、子供の変化をまた認めてあげてほしい。それをまわりの大人がありのままに認めてあげることができれば、子供は決してねじ曲がらない。私はそう思っています。」(p.197)
投稿元:
レビューを見る
行動指針
①子供にスマホを渡すときは、ナイフを渡すのと同じくらいの気持ちで渡す。
②幼児期は、自然に親しむ、ひとと関わる、身体を動かして遊ぶ
③結局のところ、親は実は無力である。これを理解した上で、「だからあなたは自分で生きていくしかない。でもあなたにはそれが必ずできるはず」というメッセージを送る
以下、印象に残ったこと。
これからの男性は仕事ができるのは当たり前で、そのうえにパートナーの仕事への理解があって、育児や家事もそつなくこなせなければいけない
ネットの事件に対して、あんた、こんなことしてないでしょうね』という話題の振り方がいちばんまずい。信用していないというメッセージ。『あなたはどう思う?』とかいう形で話題を振ってほしい。
スマホはナイフと同じ。鉛筆削ったり、皮をむいたり便利だが、使い方を誤れば人を殺すこともできる。スマホも同じ。スマホを渡すときは、ナイフを渡すのと同じくらいの気持ちで渡そう。
感性が大事。人間は、自分のまわりに無限の宇宙が広がっていることを直感的に知っている。自分には計り知れないことがあることを大前提に、畏怖の念を抱きながら生きている。
字を覚える、計算ができるではなくて、実体験が大事。
「幼児期に大切なのは身体をつくること、そして知識よりも感性を磨くこと。そのために必要なことが3つあります。自然に親しむこと、ひとと関わること、遊ぶことです」
自然に親しむのは、たとえば生き物と触れ合うとか、海や山に行ったり、星や月や太陽を見たりとか、そういうこと。生き物は犬や猫でもいいし、昆虫でもいいし、花でもいい。そういう具体物にたくさん触れることが大切です。
それから、遊ぶ。ビデオとかを観るんじゃなくて、体を動かして遊ぶということ
子供は、授業を聞いているときではなくて、自分の頭で考え没頭しているときにいちばん伸びます。子供が没頭するには二つの条件が必要です。一つは自分のやり方で自由にできること。もう一つはモヤモヤが置かれるってことです。自分のなかにモヤモヤしたものがあると解決してスッキリしたいと思うでしょ。だから答えを言わないでしばらく放っておいたほうがよい。
もしいい年齢になっても「困った行動」がやまないとしたら、原因はしつけではありません。なんらかの不満があり、無意識的に成長することを 拒んでいる状況と考えられます。ありのままの自分の姿を認めようとしてくれない親に対して、 無意識的にわざと 親の望むのとは逆方向へ進もうとするのはよくある
一度死のうと思った子供の親は、「ただ、生きていてくれればいい」と、それだけを願うようになるのだそうです。「いい成績なんてとらなくていい。学校なんて行かなくてもいい。わが子が生きていてくれるだけでありがたい」とようやく思えるようになる。逆にいえば、その気持ちを忘れていたからこそ、子供はわが身を犠牲にしてまで、それを伝えなければならなかったということです。
心をボロボロに���れてしまった子供に接する大人に必要なのは、心理学の知識でも、法律の知識でもないと、その運営者は言いました。「私たちにできることは、結局子供といっしょにオロオロしあげることだけなんです。でもそれがいちばん大切」
「あなたのために」とあれこれ考えるのは親の 性 です。しかしだからといって自分の期待通りの人生を子供に望むことは、親のエゴにほかなりません。
子供が育つうえで、もちろん親の影響は絶大です。しかし、あえて言います。「結局のところ、親は実は無力である」 そう思って、「だからあなたは自分で生きていくしかない。でもあなたにはそれが必ずできるはず」と無言のメッセージを伝える
大学時代のアメリカンフットボール部の創立 50 周年記念パーティに参加したときのことです。そこで 僭越 ながら、壇上からひと言申し上げる機会をもらいました。私は現役選手に向けてこう言いました。 「僕は教育に関わる仕事をしています。その経験から言わせてもらえば、学ぶべきことの優先順位は常に『いましかできないことをしろ』です。社会で活躍している大人たちが、君たちのことを思って、いろいろなアドバイスをしてくれるでしょう。でも、こんなスキルを身につけておいたほうが将来仕事で有利だとか、スタートアップをするつもりならいまのうちから人脈をつくっておいたほうがいいとか、そんなこざかしいことは考えるな。いましかできないことをしてください。君たちにとってそれは何か? 練習と恋愛です。
心底誰かを愛する経験をすれば、世界を見る目が変わります。宇宙に対して無責任ではいられなくなります。そうすれば、自分がこれまで得てきた力をどういう方向性に使っていけばいいのかが、自然にわかるようになります。それでこそ精神的に自立した一人前の大人ではないでしょうか
投稿元:
レビューを見る
「あの人はちゃんと見てくれてる。わかってくれてる。」そう思える大人が周りにいれば決してネジ曲がらない。
↑本文の引用だが、共感できると感じた。自分自身の高校時代を振り返っても周りの干渉が一番嫌であった。過度に干渉せず、見守ることが思春期の年頃の男の子には一番重要なのだ。思春期の男の子への接し方はわかったが、女の子にたいしての接し方はどの程度違うのかが気になった。女の子版も出版期待したい。
投稿元:
レビューを見る
過干渉とあるべき論理を子供に押し付ける危険性を警笛している。
子供にしかできない時代の大切さ、そうした時に愛情をもって見守ってあがられる親の姿勢を強調する。
特にVUCAな時代は自分で考え判断できるように子供達を育てようととく。
投稿元:
レビューを見る
( オンラインコミュニティ「Book Bar for Leaders」内で紹介 https://www.bizmentor.jp/bookbar )
どんな感じの会なのか未知で不安もあり、2時間長いかも…なんて思っていましたが、楽しく充実感のある、あっという間の2時間でした。ありがとうございました。