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この間、著者ほどフィールドの広い作家は稀ではないかと書いたが、今作は何と冒険小説。
また、新しい分野を読者に提供してくれた。
しかし、解説によると、著者は80年代の冒険小説の時代に生まれたから冒険小説の申し子といえるそうだ。
舞台はサハラ砂漠、主人公は発掘調査を行う考古学者。
この考古学者、発掘した遺跡の一部を転売してしまうという、こ狡いオヨヨな男。それでも、物語の進展とともに”たくましく”?なって行く。
搭乗した飛行機が砂漠に墜落し、生き残った者たちと砂漠からの脱出を図る。しかし、同行者は皆ワケ在りな者たちばかり。
本性を現した採掘の盗人と戦い、砂漠の危険な動物に遭遇し、ゲリラに襲い掛かられ、追いつ追われつの逃走劇は、読者を捉えて離さない。
その背景にあるのは、”天然原子炉”?
それに関連した国際的な謀略も!
唐突感はあるが、冒険小説に、環境問題やエネルギー問題を絡めたところに、社会派と称される著者の面目を感じる。
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私の好きな小説のジャンルに『旅』と『砂漠』があり、こぬ二つにヒットする作品は決して決して多くありません。
井上靖さんの敦煌、パウロコエーリョ氏のアルケミスト、村山由佳さんの遥かなる水の音などなど・・・
読むたびに砂漠の過酷さとイスラム圏の幻想的な風景がまぶたの裏側に浮かんできます。
本作品はアルジェリアのサハラ砂漠を舞台とした話になりますが、最初に飛行機が墜落します!ミイラが盗まれます?登場人物達が皆怪しいです・・・
下村敦さんの社会派冒険ミステリーを是非ご堪能ください!
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考古学者がフランスへの移動中に乗っていた飛行機が
サハラ砂漠に墜落
他数名の生存者あり
そこに残るものとオアシスを求めて移動するもの
そのあとは追うもの追われるものの展開など
いろいろ盛り込まれています
砂漠を何日も歩き続ける大変さって
どんだけだろうなぁと
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最初のドキドキ感はすごい!
だが、途中からくどい。
現実じゃないけど、現実感をもっと入れて欲しかった。のめりこめなかった。
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スケールが大きい読み応えがある冒険小説!まさに徹夜で読んでしまった一冊!砂漠、活劇、のみならず核、環境といった現代の社会問題をも絶妙に絡み合わせて重厚だが疾走感がある描写に脱帽です
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異国情緒あふれる設定の中、次から次へと訪れる危機を乗り越えて旅を続ける一行の姿はリアルに描かれ、自分も共に砂漠にいるかのような臨場感を感じました。埋蔵物をめぐるミステリー要素もあり、最後まで楽しませてくれた一冊でした。
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考古学者が遺跡でミイラを発見した後、飛行機が墜落し、サハラ砂漠のど真ん中でサバイバル!次々と襲う災難をくぐり抜けられるか⁈
砂漠でのサバイバルは臨場感があってとても良かったのだか、途中の戦闘描写がどうもしっくりこなくて、若干残念な感じではあった。
もう少しエジプトの歴史や砂漠行を極めた作品だったら好みだったかも。
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ハラハラする内容だった。自分が砂漠に墜落したらと考えたら身震いがしたし、蠍や砂嵐など精神的に摩耗していた。食糧も底が着きかけサバイバルというイメージだった。死ぬ前に一度は砂漠で星を見たいと思った。
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乗っていた飛行機がサハラ砂漠に墜落。砂漠からのサバイバル中に殺人がおこる。さらにゲリラに襲われるアクションシーンが続く。味方は誰?どうして襲われるのか? 放射性廃棄物絡みの話だったとはねー。
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飛行機が墜落した場所が砂漠だというだけでもう先を望まなくなりそうなのに、色々な事柄を諦めることなく対処していけるってどんだけ肝が据わってるねん。誰もが怪しく感じる中でなぁ。