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2019.15th
毎日通勤の電車に揺られながら読んでいました。とても心地よい朝の時間をこの作品は与えてくれました。
表現が独特(文学的)で理解が難しい箇所も多いですが、いろいろな登場人物との関わりの中で徐々に主人公のキャラクターが掘り下げられて行く過程が面白いです。
表現が所どころ村上春樹チックだと感じたのは私だけでしょうか?
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人間みんなそれぞれ違う生き方をしているけど
だいたいみんな同じような経験をしているのかも
しれないと思える心強い作品だった。
青春時代の何も見えていなかった頃や
大人になってからも過去を引きずっていて
それでも生きている姿が自分の中の
様々な場面と重なる。
何かに捉われていたり
何かになろうともがいていたり
どんな状況であっても
生きていけば
何かをきっかけに
吹っ切れるかもしれない。
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この人の小説は毎回主人公が本人なんじゃないかと思いますが、今回はなぜか芸人の永野かと思いました。きっと主人公の名前が永山だったからでしょう。
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自身でも言う通り、変な話。
好みが分かれそう…
アーティストを目指す者たちが集うハウス、奥や、めぐみとの会話が、フィクションとは思えない…
ナカノタイチと影島のやり取りも、実際に誰かから言われたのでは⁈と思ってしまう…
読んでいて息継ぎし難い感じが今回の作品では強くなった気がした。
自分は人間が下手だ…と言いながらもとても人間くさい話
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「誰かを傷つけているという点はね、まったく笑えないんですよ」
この言葉がすべて。
「誰かを傷つける笑いは、もはやお笑いじゃない」
彼はずっとそう言い続けてる。
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又吉さんの”書く力”を思い知らされる作品でした。物語から噴き出すメッセージは、深くて、鋭くて、とても厳しいけれど、最終章で描かれた親子関係でちょっと救われる感じ。自作ではどんな世界を見せてくれるのかとても楽しみです。
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主人公も気付いてたけど、生きていく上でこんなに物事について深く考えていく必要はないと思った。けどそれを考えに考えて表現するのが芸術家なら、芸術家はすごくしんどい仕事だなと思った。
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私には難しかったよ、又吉さん。
最後の、家族で沖縄に集まる話はわかりやすかった。別の話になってしまったかのように。
2部での影島とナカノタイチとのメールでの言い合いは、本当に凡人の私には何が何やらでした。
カスミとの絡みもミステリアスな感じだったし、
とにかく1冊で、何種類もの小説がギュッとなった感じ。
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他人を判断するときに、枠にはめるとわかりやすいから、芸人だったらこうあるべきとか決めつけて、芸人らしくないことをすると、理解できないからそのことを叩いたりする。その人間そのものを見ようとしないで批判する。そういう話がでてきて、考えさせられるところがあった。
表面的な部分しか見ないで、あの人は幸せそうだと思ったり、肩書きを見て判断してしまったり。
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2019.11.19
「火花」「劇場」のような物語を想像していた。
物語として存在し、終わりがあり、不器用ながらも進む人間のストーリーかと。
この「人間」はなんというか、村上春樹の匂いがした
と言ったら、怒られるだろうか。
「火花」「劇場」のような物語を想像していた。
物語として存在し、終わりがあり、不器用ながらも進む人間のストーリーかと。
この「人間」はなんというか、村上春樹の匂いがした
と言ったら、怒られるだろうか。
現場に身を置いた過去回想がメインとなり芸人、芸術、小説、芸能界エトセトラ
おそらく又吉さんが、そのみで経験体験し、見たことを
様々な人物に置き換えているのだろうが…
それが物語としてはなっていなかったと言う感想。
ただ「初の小説」と言う事ならば
別の捉え方があるのだから、そういうものとしていよう。
しかし、ハウスと言うコミューンでの過去、現在のライターと言う小説家の長い文での攻防
そのみで経験体験し、見たことを
様々な人物に置き換えているのだろうが…
それが物語としてはなっていなかったと言う感想。
ただ「初の小説」と言う事ならば
別の捉え方があるのだから、そういうものとしていよう。
しかし、ハウスと言うコミューンでの過去、現在のライターと言う小説家の長い文での攻防
そして沖縄(なのにバリバリの関西弁)と舞台は大きく変化しているのに、このモヤモヤが続く、それも同じ濃度でと言うのはなぜだろう
きっと自分の読みは甘いのだと思うけれど
正直面食らってしまったと言う感想でした。
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人間の記憶が以下に曖昧なものか
人間は考え方次第でどうとでもなる
そんなメッセージを感じた本でした。
それにしても、又吉さんの本はいつも主人公が又吉さんになってしまうのは、きっと私だけではないはず笑
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「「自分も含めて僕達は人間をやるのが下手なのではないか。人間としての営みが拙いのではないか(略)」
周囲の景色に合わせようと存在感を消すあまり、私にはすでに見えなくなっていたような寡黙な人たち、でもその内面ではこんなに雄弁だったのだ。
だから、人の話をじっくり聞くことや無言のうちに発するメッセージを拾い上げようとする意識は大切なんだなあと実感した。
マッタンの関西弁は自然だから好きだな(^^)
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まぁ、文学小説といった感ですかね。
言い回しが分かりづらい所もあり、萎んで終わり、みたいなラストにはんー。
又吉の思考回路は広い。
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又吉直樹先生すごいな。
文学の中の文学。
人間の暗ーいところを書いてるよ。
考えれば考えるほど深ーくなっていく。
太宰治や芥川龍之介に似ている感じ。
それぐらいまでしかわからないレベルです。笑
お笑い芸人やのにすごいなーと思うまでいつも読むけど、この本の引用。
お笑い芸人はいろんな設定の中であらゆる人物になって動いて話して笑いをとる。
だから、コントや漫才が一つ一つの物語と考えるといままでいくつもの物語を書いてきたことになる。
なるほどなーって思います。
一点突破からの全面展開というのはこういうことですね。
ダラダラ読んでたら哲学的になってしまうからサクッと読みました!
年末年始本を読もう!
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なんというかひりひりする話
自分が思っている自分と他人から見える自分は当たり前のように異なるし、与えている影響も受ける影響も思いもよらないことばかり
才能への嫉妬とかぐちゃぐちゃした気持ちは出てくる人たち皆持ってるんだろう
そこだけはたしか
呼び捨てにしている女の子とか、奥も自分にとっての真実を生きてるとこある
仲野が西野で再生されちゃうのはちょっとつらみ
自分に自信があるように見えるけど、彼も嫉妬があるのかなあ
いちばん開き直ってて楽しく生きられそうだな、はったりで生きられそうだな、と思うけど
彼のいう挫折は、彼にとっては本物で、きっとつらいことだっただろうから、挫折経験のある38歳の彼になってるだろう
でも永山から見れば薄っぺらくて頭の悪い思いあがった豚みたいな感じなんだろうな
前半と後半がうまく繋げられなかったから何回か読まなくてはならない