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タイトルと表紙に惹かれて購入したものの、パロディやギャグではなくサイコサスペンス。怪我の表現など痛々しい表現があり、読むに耐えない部分が多いので、苦手な人は避けた方が無難です。ストーリーは、次の展開が気になり、あっという間に読破。二転三転とした結末には、驚かされたし裏の裏をかかれました。
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「さよならドビュッシー」が良かったので買ってみた。
「さよならドビュッシー」とは違い猟奇連続殺人もの。最後の辺りの勢いがすごくて一気にページを捲ってしまった。
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作者のここまでの作品「〜ドビュッシー」「〜ラフマニノフ」
のイメージを180度...いや540度くらい覆すかなりエグい
猟奇殺人を題材にしたガチのミステリー。作品タイトルと
表紙のイラストからもう少しライトなものを想像しがちですが
実際はかなりエグいし、その内容、テーマもシリアスで
重たく、読後の虚脱感たるや...結構なモノです。
中盤の市民を襲うパニックの件はやや大袈裟で強引かなーと
思いながらも、作品の持つパワーにズルズルと引き込まれていく。
ミステリの醍醐味としてのラストのクルクルと翻弄される
ドンデン返しも見事。ある意味こっちの作品の方が
「このミス」的ですらあります。
驚きなのは「このミス大賞」を受賞した「〜ドビュッシー」
と同時にこちらの作品も応募して、両方とも最終選考まで
残っていたということ。ここまでカラーの違う作品を
この時点で違和感なく書き上げているのは...すでに
デビュー前の作家さんとは思えないです。
さらに凄いのは、こちらのさくひんでも「音楽」という
テーマがあり、前作とは全くアプローチながら
やはり「音楽」というパワーを裏返しながらも信じているという
作者の思いを潜り込ませている...気がしてならないです。
侮るなかれ中山七里。
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「君はジェフリー・ディーヴァーか?!」と思わずツッコミそうになるくらいの二転三転四転五転…(笑。最初のどんでん返しが読めたと悦に入っていた自分が情けないです。個人的にはこの作品にこのミス大賞を贈りたかった。
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吊るしあげられた女性の死体。廃材所でつぶされた老人の遺体。現場に残された犯行声明文。「カエル男」と名乗る犯人。かつての少年犯罪者・当真勝雄に向けられた容疑。捜査員・古手川の捜査。勝雄の保護司・有働かおり。かおりの恩師である御前崎教授。解剖された遺体で発見されたかおりの息子・真人。少年犯罪を弁護した弁護士・衛藤和義の焼死。暴徒と化した民衆による警察署攻撃。飯能市に広がる恐怖。
2011年3月10日読了
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前の2作が〝明〟なら今回は〝暗〟どっちかというとエグい描写は苦手なので読む進めるのに時間がかかった。 刑法第三十九条は欠陥な法律と思う。人を殺す時に人はだれでも異常なのだ。異常だから人を殺すのだと思う。
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エンターテイメントとして面白く読めた。
名前のPOPさに比べモノにならないショッキングな事件のお話。
帯にあるとーり。
この手の本を手に取る人(ボクも含めて)の期待にのっかったとーり。
逆転劇の内容だったねぇ。
でもさ、『連続殺人』に、『精神疾患の要素』って、もうコーヒーにクリープ(例えが古い?)なのかなぁ。
ちょっとだけ、辟易。
使い古された部分じゃなくて、「精神や心の闇がその行為にまったく関係ない連続殺人犯」が現れたら・・・・・それこそが、今までに無いサスペンスかも。
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口にフックをかけられ、マンションの13階からぶら下げられた女性の全裸死体。
傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。
―きょう、かえるをつかまえたよ―
のちに飯能市民を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だった・・・。
タイトルと装丁に惹かれ、思わず読んでしまいました。
初・中山作品。
どうもこれまでの作品とは全く趣が違う作品らしいのですが、この作品は「このミス大賞」に応募されていた作品で、その時大賞をとった氏の作品とともに同時に最終候補に残っていた作品だそうです。
いやぁもう、とにかく痛い!
解説やレビューなどで、海外作品と似ていると書かれていましたが、私が思い出したのはその痛いという1点で安孫子さんの「殺戮にいたる病」。
もう嫌だ。
ですが、ラストの締め方がとても好みでしたので思わず★4つ。
あの1行のおかげで溜飲を下げることができました。
ただまぁ、扱われていた刑法第三十九条については問題提起のみで、宙ぶらりんな印象だし、市民の暴動とかちょっと冗長かなとは思いましたが。
それでも読者を楽しませようという心意気は買い。
面白かったです。他の作品も読んでみようかな。
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タイトルに惹かれて買った…わけではない、こともない。文庫収録にあたって改題したそうで、タイトルって大切ねと思った。ありがちな設定ではあるが、思ったより奥深い構造で最後まで読ませてくれる。ただし、これは職業柄仕方ないとは思うんだけど、設定にちょっと無理があるよなーと思わざるを得ず、ちょっと残念。最後の謎解きはちょっとどきどきした。
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あとあと尾をひく作品。
なんかふとしたときに思い出す。過去の自分を語る部分が印象的。
たまに思い出したときにその部分が、ニュースかなにかで聞いたことだっけ。と思うくらいリアル。
絶対映像化はされたくない!!小説だからこそのこのどんでん返しだと思った。
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猟奇的な連続殺人でひきこまれ読み進められるんですが、途中乱闘や犯人との格闘シーンがやたら長々としていて読むのが面倒だった。黒幕はなんとなくわかっていたものの最後は驚かされた。
山口で起こった母子殺人事件を思わせ刑法第三十九条について考えさせられる。
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『さよならドビュッシー』と同じ人が書いてたのね。。
どうりでピアノね・・・
ちょっとグロテスクかも。
でも、最後はちょっと面白かった。
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さよならドビュッシーを読んだあと、同じような感じかなぁ…と思い読んでみた。さよならドビュッシーが「明」ならこちらは「暗」と雰囲気が違いました。結構えぐい描写も多く、楽しい感じしないんだよね。心の深い闇は怖いです… 話の展開もラストは怒濤に進み読んだけど、後味があまりよくない(´・_・`)
期待してた音楽絡みは、ベートーヴェンのピアノソナタ#8アシュケナージ演奏が出てた。これも聴いてみたけど、もの凄い名曲で名演奏ですね!
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2月18日の第1刷を手にとってはみたけれど、「猟奇的連続殺人」の言葉に買わずにいた。ところがまた本屋の棚に平積みされている。4月23日の第3刷、う~~んとりあえず買ってみた。
死体発見のシーンやら、児童虐待やいじめ・暴動や逮捕時の格闘シーン 事細かにこれでもかとやってくる。が 読むのをやめられない。個人の思惑や、事件の裏に潜む刑法39条にも考えさせられる。
逮捕劇のあとにも、実はその裏にのあとに、実はその裏に……
ちゃんと伏線のあるどんでん返しにはまいりました。
次が 楽しみな作家さんになった。
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連続する事件と市民のパニックぶりはほんとに空恐ろしくなる。 事件の真相には無理があると思うけど、意外性はピカイチ。 やられる場面の記述が執拗に容赦なく続くのにはなんとか耐えた それにしても小手川、不死身すぎるよ(笑)