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残酷な描写が多いけど、なぜかほんわかしてる。
真相がわかるにつれ、それが恐怖に代わっていく。
最後の一文で息をのむ。
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タイトルや表紙に惹かれて購入。
連続猟奇殺人のグロさや市民の暴走シーンなどの描写は見事ながら、帯で喧伝されているドンデン返しはありがちなものだし、テーマに対する追求も不十分に感じたかな。好みのタイプのオチではあるんだけど…。
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「さよならドビュッシー」を文庫化されたのを機に読んで、その次にこちらも購入しました。猟奇殺人、それも連続殺人。読んでると肩に力が入るというか、疲れます。読んでる途中、ベートーベンの「悲愴」が聴きたくなりました。
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エグいエグい(笑)
「さよならドビュッシー」や「おやすみラフマニノフ」とは、
まるで違った作風ですね。
このエグさは、これはこれで面白かったです。
ただ所々、非常に描写がくどい(特にとっくみ合いのシーン…、バトル要素すきなのかな?)のが、気になりました…。
どんでん返しが、ウリのひとつですが、その伏線もあからさまですぐにラストが読めてしまった。
疑って読みすぎかな…。
「さよならドビュッシー」と並んで、名を知らしめた中山七里さん。
その後、「さよならドビュッシー」の方をメインに据えていったのも、わかる気がします。
けど、こういうのも、すきですよ
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このタイトルだけで読みたくなってしまいました。猟奇な見立て?シリアルキラーもの。かなり陰惨でえげつない部分もありましたが。ミステリとしても唸らされました。真相の裏までは読めたけど。まだそれで終わりじゃなかったのね。そしてこういうブラックな結末、大好き。
刑法第三十九条の問題って、難しいよねえ。明らかにそれはおかしいだろうってケースもあるけど。実際に責任能力がなかった場合、きちんと監理するのは当人のためでもあるんじゃないかと思いました。だって実は事件そのものよりも、市民が暴徒に変貌する様の方が数段怖いと思うんだよなあ……。
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クライマックスに向けて襲い掛かる二重、三重の衝撃。
思わず飛ばし気味に読んでしまうほど細緻な暴力描写。
陰惨な虐待と心の闇にはそれ以上に目を背けたくなる。
娯楽に刺激は欠かせないスパイスだが、こいつは激辛。
優美な音楽の表現だけが心を和ませる緩和剤と思えば、
それすらも裏切り恐怖を煽る演出に変えてしまうのだ。
この物語が現実でないことだけが唯一の救いだろう…。
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最初はテンポの悪さが気にかかって仕方がなかったのだが、中盤以降はページをくる手を止めさせないスピード感。サイコサスペンスで騙す我孫子風かと用心して読んでいたら、どんでん返しの連続。クリスティは出る、殊能将之は出る、怪奇大作戦は出ると息をつかせぬ展開で終焉を迎える。痛いシーンが多いので読み飛ばしてしまう場面も多かったが、それでも十分楽しめるボリュームと読後感。結末の印象はかなり悪いのだが、因果応報を予感させるラストシーンで少しだけ溜飲は下げられる。もっとも毒を持って・・・系の応報なので、その部分はやはり後味は悪い。サイコサスペンスなのだから仕方ないか。序盤のテンポさえよければ文句なしの満点だった。
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タイトルと表紙に惹かれて購入したものの、パロディやギャグではなくサイコサスペンス。怪我の表現など痛々しい表現があり、読むに耐えない部分が多いので、苦手な人は避けた方が無難です。ストーリーは、次の展開が気になり、あっという間に読破。二転三転とした結末には、驚かされたし裏の裏をかかれました。
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「さよならドビュッシー」が良かったので買ってみた。
「さよならドビュッシー」とは違い猟奇連続殺人もの。最後の辺りの勢いがすごくて一気にページを捲ってしまった。
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作者のここまでの作品「〜ドビュッシー」「〜ラフマニノフ」
のイメージを180度...いや540度くらい覆すかなりエグい
猟奇殺人を題材にしたガチのミステリー。作品タイトルと
表紙のイラストからもう少しライトなものを想像しがちですが
実際はかなりエグいし、その内容、テーマもシリアスで
重たく、読後の虚脱感たるや...結構なモノです。
中盤の市民を襲うパニックの件はやや大袈裟で強引かなーと
思いながらも、作品の持つパワーにズルズルと引き込まれていく。
ミステリの醍醐味としてのラストのクルクルと翻弄される
ドンデン返しも見事。ある意味こっちの作品の方が
「このミス」的ですらあります。
驚きなのは「このミス大賞」を受賞した「〜ドビュッシー」
と同時にこちらの作品も応募して、両方とも最終選考まで
残っていたということ。ここまでカラーの違う作品を
この時点で違和感なく書き上げているのは...すでに
デビュー前の作家さんとは思えないです。
さらに凄いのは、こちらのさくひんでも「音楽」という
テーマがあり、前作とは全くアプローチながら
やはり「音楽」というパワーを裏返しながらも信じているという
作者の思いを潜り込ませている...気がしてならないです。
侮るなかれ中山七里。
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「君はジェフリー・ディーヴァーか?!」と思わずツッコミそうになるくらいの二転三転四転五転…(笑。最初のどんでん返しが読めたと悦に入っていた自分が情けないです。個人的にはこの作品にこのミス大賞を贈りたかった。
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吊るしあげられた女性の死体。廃材所でつぶされた老人の遺体。現場に残された犯行声明文。「カエル男」と名乗る犯人。かつての少年犯罪者・当真勝雄に向けられた容疑。捜査員・古手川の捜査。勝雄の保護司・有働かおり。かおりの恩師である御前崎教授。解剖された遺体で発見されたかおりの息子・真人。少年犯罪を弁護した弁護士・衛藤和義の焼死。暴徒と化した民衆による警察署攻撃。飯能市に広がる恐怖。
2011年3月10日読了
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前の2作が〝明〟なら今回は〝暗〟どっちかというとエグい描写は苦手なので読む進めるのに時間がかかった。 刑法第三十九条は欠陥な法律と思う。人を殺す時に人はだれでも異常なのだ。異常だから人を殺すのだと思う。
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エンターテイメントとして面白く読めた。
名前のPOPさに比べモノにならないショッキングな事件のお話。
帯にあるとーり。
この手の本を手に取る人(ボクも含めて)の期待にのっかったとーり。
逆転劇の内容だったねぇ。
でもさ、『連続殺人』に、『精神疾患の要素』って、もうコーヒーにクリープ(例えが古い?)なのかなぁ。
ちょっとだけ、辟易。
使い古された部分じゃなくて、「精神や心の闇がその行為にまったく関係ない連続殺人犯」が現れたら・・・・・それこそが、今までに無いサスペンスかも。
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口にフックをかけられ、マンションの13階からぶら下げられた女性の全裸死体。
傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。
―きょう、かえるをつかまえたよ―
のちに飯能市民を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だった・・・。
タイトルと装丁に惹かれ、思わず読んでしまいました。
初・中山作品。
どうもこれまでの作品とは全く趣が違う作品らしいのですが、この作品は「このミス大賞」に応募されていた作品で、その時大賞をとった氏の作品とともに同時に最終候補に残っていた作品だそうです。
いやぁもう、とにかく痛い!
解説やレビューなどで、海外作品と似ていると書かれていましたが、私が思い出したのはその痛いという1点で安孫子さんの「殺戮にいたる病」。
もう嫌だ。
ですが、ラストの締め方がとても好みでしたので思わず★4つ。
あの1行のおかげで溜飲を下げることができました。
ただまぁ、扱われていた刑法第三十九条については問題提起のみで、宙ぶらりんな印象だし、市民の暴動とかちょっと冗長かなとは思いましたが。
それでも読者を楽しませようという心意気は買い。
面白かったです。他の作品も読んでみようかな。