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日本で女性の政治家が少ない理由を説明する。前提として、男女とも投票率はほぼ同じという状態が続いているから、問題は選挙および政治のメカニズムにある。一つ興味深いのは、欧米では選挙で破れた野党が女性を立てることで、与党にプレッシャーを与えてきたということ。日本では野党がそれをほとんどしてこなかった。立憲が2019年の参院選で候補者の40%を女性とする目標を掲げたのは画期的なことである。
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国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11444936
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私がいた欧州の大学では、政治学の講義においてリアリズム、リベラリズ厶に次いでフェミニズムとコロニアリズムの視点が用いられるのが一般的であった。
この本は、そのようなジェンダーの視点で、日本の政治を丁寧に論じている本。
全国民におすすめしたい。
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・政治、民主主義、政策、政治家といった言葉の政治学としての定義や概念を紹介した上で、これらの理解においてジェンダーという視点がなかったことが、男性政治学者の著者が反省のように語る。その偏り具合はデータで一目瞭然に示され、例えば、女性参政権の導入と市民の意見が平等に政策に反映される政治体制に近いかどうかの指標であるポリアーキー指標と関係している、というように。最後の章では現在世界ですすむ、ジェンダー・クォーター制について述べられ、ジェンダー比率と何らかの社会的指標には一定の関係があることも示される。この制度は社会を変えていくための手段となり得ることをを考えさせる。多様なアイデンティティを持つ人々の間で対立し、妥協が難しい場合には、自分の視点から見える世界の限界を認め、他者と対話していくことが必要という。政治に限らず大事なことに気づける一冊。(葉)
・世界の国や地域における民主主義の系譜をレビューした上で、金科玉条とされる民主主義自体が、女性が存在していないものとして取り扱っていることが問題だ、と主張します。最近話題のジェンダード・イノベーションでも、女性を対象としない臨床研究、自動車の安全研究の例が有名ですが、民主主義でもそうだったのか…。ちょっと待って! 私たちは他にも「いないもの」として誰かのことを扱っていないだろうか。(菊)
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教えて頂いた本
社会の多くのことは何らかの形でフェミニズムと絡んでいる、という男性著者の主張に頷きながら読んだ
たまたまなんだけど最近ジェンダー絡みの人文書、小説を読み、映画を観ることが多い。世の中が違って見えてくる
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世の中はそういうものと思い込んでいたけれど、色々なところで誰かしらの意図が反映された結果できあがったもの