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エビデンスレベルに基づく医療選択を。海外ジャーナルに論文を通している著者が、普段読者をしない層まで分かるように本を書いてくれている
【感想】
私はアトピー持ちなので、読んでみた。「アトピーの治し方」では一冊持たないからだろう、本書の半分以上は医療情報リテラシーにまつわる話で占められる。研究に疎い人や普段本を読まない人にも分かるようにRCTやメタアナリシスを解説している。本書で何度も語るように「医療は患者さんの気持ち・不安に寄り添うことが大事」「医者が正しい情報を押し付けても、解決しない」と語っているように、非常に優しく、丁寧な作りとなっている。巷の売れ行きのビジネス本ぐらい読みやすい作りとなっている本書が、バリバリの研究者・医師によって書かれていることに感動。忙しい中、合間を縫って本書を刊行していただいたことに感謝。
アトピーの治療法として学べたのはシンプルだった。基本的にステロイド処方の標準治療は最もエビデンスレベルが高く、過度に恐れることはない。医師から指示を受けたとおりに薬を使うこと。あとは適切に保湿を行うことだ。かゆみがあっても爪を立ててかくのは避ける。目の周りがかゆくなることがあっても、叩いててはダメ。冷やすことは1つ有効である、などなど。
私はアトピー持ちかける鼻炎アレルギーなのだが、著者曰く、アトピーのの患者は別のアレルギーも引き起こしやすいらしい。これを「アレルギーマーチ」と呼ぶそうだ。
あと、個人的にポイントだったのが医学博士という肩書きだけでは信頼する根拠に値しない、と指摘していたこと。医学博士は、大学によって取る難易度が全く異なるが、どれも一緒くたにして「医学博士」と語られてしまうという。私も、巷の医療本(それも年配の著者でタイトルが過激なもの)では、民間療法の根拠をサポートするように医学博士が使われていることが多く、訝しかった。そのことを、現役の研究者・医師である著者によって指摘をしているのは、素人である私にとって意味があった。
個人的に目立った発見はなかったものの、医療情報リテラシーが低い層にも手に取りやすいコンセプトで手に取りやすい本になっているところが良い。今日もYoutube、web広告の質はかなり酷く、相変わらず皮膚ケアに悩む人を搾取するきらいがある。本書にあるような正しい医療情報選択の知恵が広まることを願うばかりだ。
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私、幼少期よりアトピーで保湿剤やステロイドとは長い付き合いなのですが、知らなかったこと・目からウロコが多くありました。例えば、一定の時間軸で薬の塗り方や頻度を変えるなんて知らなかったです。アトピーを抱えた当事者やアトピーのお子さんを持つ親は読むべきだと思うのです。
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田舎の診療所のちいさな診察室から感謝を述べたい。これからも自信を持って標準治療をしていきたいと思えた。
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参考文献と論文の量が、研究論文並みに並んでいる本。かなり専門的な内容なのに、専門外の人でも難なく読めるように平易な文章になっている。わかりやすいし、読みやすい。アトピー患者さんや、その周りの人におすすめ。
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環境の変化でアトピー体質の多くなった今、そして薬の使い方などが丁寧に書かれている、押し付けがましくなくとても優しく導いてくれる本です、文字が大きくてすぐ読めます
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皮膚科専門医が書いたアトピーに関する本なので怪しさは全く無い。
ただエビデンスを重視する代わりに民間療法などに関してはやや敵対的な意見になってしまっているのはやや残念。
しかしアトピーに対する標準治療というものがしっかりと説明されているので必要としている人にとってはとても良い本だと思います。
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保湿をきちんとやり
症状にあった適量のステロイドを
正しい塗り方で塗る。
当たり前の事を書いているが
それが一番大事なんだと思う。
娘がアトピーで水治療とか泥みたいな薬を
塗ったりしたこともあったけど
ステロイドを使わないことにこだわりすぎるより
まずかゆみをとることが大事だよね。
かゆいのつらいよね。
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幼少の頃からずっとアトピーに悩まされている。様々な情報に踊らされ、今までずっとステロイドは怖いと思っていた。脱ステロイドも何度も試みた。でもやっぱり良くならない。そして皮膚科に行く。せっかく薬をもらっても、ステロイドの副作用が怖いから塗ったり塗らなかったり。その繰り返しでいつまで経っても皮膚はきれいにはならなかった。
この本には知らなかったことや目の前の医者には聞けなかったことがたくさん書いてあった。そして何よりもエビデンスに基づいていて信頼できる。早速プロアクティブ療法を実践中。今、肌は以前よりもいい状態を保っている。
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私は脱ステロイドをやめた人に該当するので読みやすかったですね…『私の病気の標準治療はなんですか』は全般的に使えそうと思いました。
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僕はアトピーです。
小学生のころアトピーやろうと言われたのが、今でもトラウマ。いまは比較的落ち着いていて、自己肯定感も高まりつつあるけども、皮膚が弱い人はなんかしら悲しい過去を抱えているから、きっとみんないい人なんだと漠然と思っている今日この頃。
本屋でたまたま見つけた本。
今までは何となく皮膚科に月一で通って悪くなったら強めの薬もらってずっと過ごしてきた。このまま一生アトピーでいるのだろうと、諦めていた。
この本に出会えて、始めて真摯にアトピーと向き合えた気がした。
書いてあることは、奇抜な治療法ではなく王道をいこうということ。しかし、フィラグリン、th2サイトカインなど寝耳に水な知識を知れた。同時に医療という物の見方を学ぶことができた。
プラシーボ効果とノシーボ効果には気をつけて、うまく付き合っていきたい。
地道だが、プロアクティブ療法をFTU意識しながらやって完治したい。いや、できるかもとはじめて思えた。
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エビデンスで医療を理解するための本。特に感受論が多いアトピー界隈の治療法をきちんと知りたくて。医療に感情論が入り込んで蔓延するのは医者と患者のコミュニケーションの失敗が原因ってあって本当にそう。これは説明が足りない医者も悪いし、理解力がない患者も悪い。啓蒙しか手がないので、自分はしっかり啓蒙されようと思う。
まずアトピーのしくみの説明、ステロイド薬の説明をしっかりしてくれているから、信頼できそうな本だと分かる。簡単だけど要点は抑えてきちんと教えてくれてありがとう。
そして、患者がいかに医者の言うとおりに薬をぬらないかが分かった。そりゃあ治らないさ。きちんと徹底して数か月は薬をべたべたに塗らないと治らない。これは面倒だし、こわくなる。でも徹底するってことが大事なんだよな。
庶民は感情論もだけれど、お手軽な方法を求めて民間療法に飛びついちゃうんだろうなって思う。
そしてアトピーの新薬についての話もあるが、意外と少なかった。それもそのはず今はステロイド治療でもうまくいかなかった重傷者しか適用できないとのこと。つまり、まずは既存の標準治療でしっかり治してくださいってことだ。それが一番だよね。
標準治療という言葉についても話があったが、たしかに言葉が悪いよな。「標準」という言葉じゃあ一番効果的なtって意味が伝わらないよな。「最適治療」とかに名称変更してほしいわ。これだけでだいぶ患者の不信感は取れるんじゃないのか?
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子供の頃からアトピーには苦しめられ、大人になっても治ることは無かった。皮膚科の医者の出す薬がなかなか効かず、世の中には多くの情報が溢れている。そんななか、大塚医者による「エビデンスのある話、エビデンスの無い話」をきっぱりと論じている。アトピー患者は心のどこかにつっかかりを感じている人が多くいると思う。この本を読むことで少し心がすっきりしました。
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著者自身の経験や考え方もふんだんに交えながら書いてあるので、エッセイのような感じですらすら読める、素晴らしい本。
どの領域でもそうなのかもしれないけど、医療への不信感と、医療・患者の対立、民間療法への誘いというのは本当に奥が深い。
1人でも多くのアトピーの方に届いてほしい。
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医者への不信感から民間療法に走る。
本当にそうだと思う。忙しいのは分かるけど、上から目線の医者は良くない。医者の見分け方が分かりやすく書いてあって面白かった。
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アトピー性皮膚炎の治療を続けている患者の立場で読んでみて、とてもよかったです。
今の時点でわかっている、治療に役立つ知識を知ることができました。
標準治療やステロイドについて、しっかり説明してくださっていることも、私にとっては安心につながりました。
そして、民間療法のことについても。
若い頃は、藁をもすがる気持ちで民間療法も頼り、そして撃沈(数ヶ月間、日常生活に支障をきたすレベルで悪化)した経験を持つ身として、「当時の私に読ませたい」と思う内容でした。否定するのではなく、あくまでもわかっていることをベースとして説明してくださっている大塚先生の姿勢に信頼の念を抱きました。
読んでよかったとしみじみ思う一冊でした。