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花嫁要素はいらないけれどとても面白かった
2020/04/07 05:03
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:黄梅 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一気に読み通しだれがなく、気づいたら一冊終わっていてびっくりしました。ファンタジー要素などはなく「民族BL」とのこと、モンゴル風、定番設定ながらうまくストーリーに生かされていてうまいなぁと思いました。花嫁要素は不得意なのでそこだけ普通の(?)側近まででよかったけど、ほかはどこもかしこも満足。すれ違いからの和解、じれったいけどめったに無い一度限りのものですから、味がありました。
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初作家さん。一族が戦いに敗れ、人質に出されたセルーン。敵の大将のソリルは昔、セルーンとある約束を交わしていた。
約束を覚えているのではと淡い期待を持つセルーンだったが、草原の民の統一を目指すソリルは誰にも心を許さない孤高の存在となり、セルーンとの約束を忘れているのか彼を荒々しく征服するのだった。
セルーンが女の人質のように扱われているにも関わらず、ひたむきで弱音を吐かずひたすらソリルに付き従っていこうという姿に感動する。一緒に戦いの場に出、ソリルをかばおうとするシーンも王道だけど良かった。うるっときた。
文章も読みやすく楽しめる。面白かったです。
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遊牧民族のお話。部族単位で小競り合いをし、負けた方から人質を取る。幼い時に出会った人質のソリルと数年後には戦に敗れ人質に…。
壮大なお話で終わるのか!?と思っていたが無事めでたしめでたし。
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人質として自分の国に来ていたソリルのことを忘れられないセルーン。年月が経って、立場が逆転して再会するところから始まる話。自分のことを覚えていてくれなかったソリルにショックを受けながらもやっぱり惹かれるセルーン。冷たい態度のソリルのことを傷つきながらも心配するセルーンが切なかった。大切なことを言葉にしないことですれ違っている2人。似ている訳ではないのに言葉が足りないところが似ているのがもどかしくて仕方がなかった。初恋同士の2人が穏やかに暮らせる日が早く来るといいな。と思った。
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初読み作家さん。
不幸なすれ違い。
個人的にモンゴル遊牧民好きなのもあって面白かったです。
こういう健気で強い受を見ると頭が下がる…