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淡々と書かれてたので、随分とあっさり読めてしまった。
もう少し湿度高く書いてあっても良かったかな。
映画だともっと心昂るのかな。
「糸」ってとても好きな曲。
それぞれの人生が、こうやって繋がってるのかな。
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巡り合わせの糸が、結ばれたり、離れたり、絡みあったり、切れたり。。。登場する人それぞれの立場や目線で読むことができ、あっという間に読破してしまった。ロマンスと、一言では答えられない壮大な物語。もう少し未来が描かれてもいいなと思った。
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一筋縄ではいかない恋愛。
でも運命だったからもう一度会うことになったのかな。
会うべき人は決まっていて再会するには何か意味があるのかなって思わせてくれる本。
恋愛って難しいよね…
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こういうの読むと「運命」ってあるのかな、と思う。
出会いと別れを繰り返しながら、
切れたりもつれたりしながら、再びめぐり逢う。
18年の時を経て、
2人の糸が繋がってほんとよかった。
"逢うべき糸に出逢えることを
人は仕合わせと呼びます。"
〈結〉っていい漢字だな。
むすぶ、ゆう、つなぐ、たばねる。
悲しでる人や泣いてる人がいたら、抱きしめる。
守りたい人がいたら、全力で守る。ただそれだけ。
出逢えてよかったなと思える人。
自分がそう思う人を大切に、生きていきたい。
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映画が泣けるいい話だったので本も買って読んでみた。この人はこういう背景があったのかと再発見でき、映画の北海道の雄大な景色、沖縄の人情、東京、シンガポールの洗練された風景、中島みゆきの歌、感動がよみがえってきてよかった。美唄から函館には簡単に行ける距離じゃないよと相変わらず思ったけど。。小説だけ読むと登場人物がごちゃごちゃするかも。両方楽しむのがいいかな。
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北海道で育ち、12歳の時に離れ離れになってしまった漣と葵が再び巡り会うまでの物語。
そこに行き着くまでに2人が出会う周囲の人たちがそれぞれの価値観と背景を色濃く持っており、漣や葵に影響を与えていく。
(弓の「なるようにしかならない」や玲子の「やさしい人になること」)
最後に2人の糸が交差するのも思いもよらない人と偶然が重なった結果だったり。
人と人の関係はその間だけで結ばれるものに見えるけどそんな単純なものではなく、これまでに出会ってきた人や経験、偶然によっても左右されるということを改めて感じました。
所々に「平成→令和」や「東日本大震災」などの出来事が描かれていたけど、敢えて描く必要あるんだっけ?何かの伏線か?とモヤモヤしてしまったのだけネガポイントでした。
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結末が分かりきってるからか、話に引き込まれることはなく。淡々と読み終えた。
いろんな人の視点から物語が進むから、それは面白かったかな。
Kindle Unlimitedだから、課金してないし、まあ読んどくか、という本。
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感動だったけどなんだか別々の道を歩む結論も良かったな。個人的に葵と玲子のそれぞれの感情の描写が好き、人間らしい。
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評判通り登場人物毎に一人称で繋いでいる分テンポが悪い。よくある視点を変えれば考え方や心境は変わる、と言う手法なのはわかるがくどい。
ストーリーはわかりやすく内容は100ページもない短編をそれぞれの視点展開で描かれた分増量している。
海外小説読んだ後なので読みやすく半日で完読できる。頭の中は常に中島みゆきの糸が流れるが縦の糸と横の糸の章はそれは表現出来ておらず、単に運命の糸の「糸」だけを当てている感じで次点。
まあ、個人的に言うと、中学生時の運命の人と結ばれるストーリーは昭和時代で終わってるだろ?と言いたい
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図書館から予約してる本が中々来ない!と騒いでいたら見かねた読友 が数冊貸してくれました
・
物語はまだ中学生の幼い二人の逃避行から始まります
ここから、それぞれの周囲の人達も含めた数年間がそれぞれの視点で描かれています
・
人との巡り合いは糸のようにほつれたり、切れたと思っていたのに繋がっていたり…
私もこの歳になるとそうそう新しい巡り合いがあるわけでもなく、これまで巡り合って来た人達に想いを馳せました
どうしてるかなぁ…連絡取ってみようかな
…と思ったりして
そんな気持ちにさせてくれる一冊です
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ずっと重たい感じ。
最後の結は感動した。
人間性がそれぞれ描かれていて分かりやすかった。
登場する回数少ないひとの一人称が
結構グッときた。
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皆さんは忘れられない人はいますか?
長い糸もあれば、細い糸もあり、
切れてしまった糸もある。
大切なのは、
大切な人との糸を、
大切に育てていくことなのかな?
誰かを暖める布にね。
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【登場人物・人間関係】
●高橋漣
平成が始まった日に生まれ、北海道上富良野で育つ。中学1年生のときに美瑛の花火大会で出会った園田葵に好意寄せる。葵が義父に虐待されているのを知り、葵を連れて家出をするが、一晩で見つかり、葵と離れ離れにされてしまう。葵の手を離してしまったことを心の枷にしながら大人になり、美瑛のチーズ工房で働くようになる。友人の竹原直樹の結婚式で8年ぶりに葵と再開するが、何も言えずに別れてしまう。
チーズ工房の同僚の桐野香が中学時代からの彼氏と別れたことを酔っ払って葵に話した際、「何やってるんだ、桐野香。中学時代の恋がいつまでも続くわけがない。しっかりしろ」と半ば自分を叱責するかたちで叫ぶ。これを期に二人の仲は親密になり、夜な夜なドライブに行くようになり、やがて結婚し、一人娘の結を授かる。結の妊娠中に香は癌が見つかり、出産後治療を開始するが、結が3歳のときに他界。香が結に残した言葉「泣いている人がいたら抱きしめてあげなさい」を結に言い聞かせて育てる。
平成最後の年、漣の作ったチーズが東京の三ツ星ホテルの目に留まり、4月30日に東京を訪れる。一泊して竹原と飲む予定だったが、平成最後の日は大切な人と過ごしたいと、急遽美瑛に戻る。
村田節子の家にチーズを届けに行っていた結から「今日は泣いている人がいたから抱きしめた。おばあちゃんの家で最初にご飯を食べた女の人」と聞き、葵が美瑛に戻ってきていることを知る。車に飛び乗った漣をチーズ工房の同僚が止め、一瞬冷静になるが、結にどんぐりを投げつけられ、背中を押されるように村田節子の家に向かう。村田節子から、葵がフェリーに乗ろうとしていることを知り、函館まで「何やってるんだ、漣」と自身を鼓舞しながら車を走らせる。
●園田葵
ネグレクト被害者である母ところころ変わるその恋人の元で育つ。虐待に耐える術として「存在を消す」ことを憶える。自分の傷を気にかけてくれ、家から連れ出してくれた漣への未練を持ちながら「誰にも頼らず」生きて行こうと東京で奮闘する。大学進学のための金銭を得るため、キャバクラで働いているところを客の水島に気に入られ金銭的援助を受け、大学進学を果たす。リーマンショックで水島が沖縄へ逃亡した際に彼を追って沖縄へ行く。友人の後藤弓から母が北海道に戻っているらしいことを聞き「恋人の虐待から自分を守ってくれなかったこと」を謝罪してもらうため、美瑛に向かう。美瑛で漣と再開し、二人で母の消息を探すも、母は既に亡くなっていた。「もう大丈夫だから」と互いに自身の傷が癒えたことを確認しあい、二人は函館空港で別れる。
沖縄に戻ると、水島はおらず「世界を飛び回って生きて」いこうと考えていた葵のもとに、キャバクラ時代の同僚・玲子からシンガポールでネイリストをしないかと電話がかかってくる。葵はシンガポールに渡り、派遣式のネイルサロンを起業するが、共同経営者の玲子が会社の金で不動産投資に失敗・逃亡したために、会社をたたみ帰国する。東京のネイルサロンで契約社員という待遇で働いているところへ、シンガポール時代の秘書的存在・冴島がシンガポールでビジネスを一緒にしないか、と会いに来る。再度シンガポール行きを決意した葵は、平成最後の日、羽田空港行きのタクシーの中で、虐待されていた時代にご飯を食べさせてくれた村田節子のインタビューを観、行き先を急遽美瑛に変更する。村田節子と再開し、ご飯を食べているときにようやく自分には帰る場所があったと気付き、涙を流す。その背を高橋結が抱きしめる。
村田節子の家を出た後、家出したときに漣が言っていた「函館からフェリーに」乗る。タラップで漣の呼ぶ声を聞いた葵はフェリーから飛び降り、フェリーを追って桟橋を駆ける漣の手を掴む。
●桐野香
中学時代から付き合っていた彼氏が札幌の大学で彼女を作ったため、自ら別れを切り出す。
チーズ工房で広報的な仕事をしていた。新しく入ってきた漣の内にこもるような雰囲気に苛立ちちょっかいを出す。竹原の結婚式から戻ってきた連の不遜な雰囲気を察知し、自身も酒の勢いで自分の話をする。漣にも彼が何かを抱えながら世の中と折り合いを付けて生きていることを話して欲しいと願う。漣に「しっかりしろよ、桐野香!」と叱責される。結果的に、漣に葵が望んでいた「普通の幸せ」を与えることとなる。
●竹原直樹
漣の幼馴染。美瑛の花火大会で出会った後藤弓に一目惚れし、美容師になり東京に就職した弓を追って上京。押切るかたちで弓と結婚するが、1年で破局。会社の同僚の山田利子に好意を寄せられ、結婚。
●後藤弓
葵の小学校時代からの友人。葵を助けてやれなかったことを自責し、自身が何もできない人間でありながら「傷ついた人がいたら助けたい」という葛藤に苦しむ。高校時代に家庭に複雑な事情を抱えた小柳翔と会い、竹原と別れる。竹原と結婚後、東京で竹原に再開し、竹原と離婚する。「なるようにしかならない」がモットー。
●山田利子
竹原直樹の二人目の妻。カテゴライズされた役割を演じて生きていくことに徹していたが、「おおらかさと正面から突破する」タイプの直樹を見て、好意を寄せる。直樹の離婚を聞き、演じていた自分の役割を捨て、直樹と生きていきたいと思う。
地元・岩手に帰郷時に東日本大震災に遭い、精神的に不安定になる。
●高木玲子
葵のキャバクラ時代の友人。「人は優しさが全て」と思い、始めは葵の面倒を見る。
やがて自身が葵の世話になるかたちとなり「葵が自分に対して優位になろうとしている」と感じるようになる。
●水島大介
投資家。自身もおそらく虐待の被害者。キャバクラで働く葵が「誰も助けてくれないから自分で金を稼ごうとしている」ことをすぐに見抜き、大学進学の援助を申し出る。リーマンショックで沖縄へ逃亡。後を追ってきた葵に「お前の帰る場所はここじゃない」というメッセージをこめて頭に藁を詰めた案山子を残して姿を消す。
●冴島亮太
俳優・冴島竜太郎の息子であるため、学校でいじめを受け人間不信に。世の中の人は全ていじめの加害者か傍観者だと考えるようになる。父の名から逃れるためシンガポールへ渡り、葵の秘書的役割を果たす。葵に認めてもらいたい、と強く願い葵が帰国した後もシンガポールに残り不動産業で成功を収める。「他人の人生をわかったふりして否定している間は、いいことは何も起こらない」ことを葵から学ぶ。
●矢野靖
葵の母・真由美の兄。真由美の最期を看取る。
●桐野昭三
香の父。
●高橋英和
漣の父。
●富田幸太郎
チーズ工房のオーナー。平成最初の日に、チーズ工房をスタートさせる。妻・奈津美を癌で亡くす。
【中島みゆきの歌】
●糸
なぜ めぐり逢うのかを
私たちは なにも知らない
いつ めぐり逢うのかを
私たちは いつも知らない
どこにいたの 生きてきたの
遠い空の下 ふたつの物語
縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす布は いつか誰かを
暖めうるかもしれない
なぜ 生きてゆくのかを
迷った日の跡の ささくれ
夢追いかけ走って
ころんだ日の跡の ささくれ
こんな糸が なんになるの
心許なくて ふるえてた風の中
縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす布は いつか誰かの
傷をかばうかもしれない
縦の糸はあなた 横の糸は私
逢うべき糸に 出逢えることを
人は 仕合わせと呼びます
●ファイト
あたし中卒やからね
仕事をもらわれへんのやと書いた
女の子の手紙の文字は
とがりながらふるえている
ガキのくせにと頬を打たれ
少年たちの眼が年をとる
悔しさを握りしめすぎた
こぶしの中 爪が突き刺さる
私 本当は目撃したんです
昨日電車の駅 階段で
ころがり落ちた子供と
つきとばした女のうす笑い
私 驚いてしまって
助けもせず叫びもしなかった
ただ恐くて逃げました
私の敵は 私です
ファイト! 闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト! 冷たい水の中を
ふるえながらのぼってゆけ
暗い水の流れに打たれながら
魚たちのぼってゆく
光ってるのは傷ついてはがれかけた
鱗が揺れるから
いっそ水の流れに身を任せ
流れ落ちてしまえば楽なのにね
やせこけて そんなにやせこけて
魚たちのぼってゆく
勝つか負けるかそれはわからない
それでもとにかく闘いの
出場通知を抱きしめて
あいつは海になりました
ファイト! 闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト! 冷たい水の中を
ふるえながらのぼってゆけ
薄情もんが田舎の町に
あと足で砂ばかけるって言われてさ
出てくならおまえの身内も
住めんようにしちゃるって言われてさ
うっかり燃やしたことにして
やっぱり燃やせんかったこの切符
あんたに送るけん持っとってよ
滲んだ文字 東京ゆき
ファイト! 闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト! 冷たい水の中を
ふるえながらのぼってゆけ
あたし男だったらよかったわ
力ずくで男の思うままに
ならずにすんだかもしれないだけ
あたし男に生まれればよかったわ
ああ 小魚たちの群れきらきらと
海の中の国境を越えてゆく
諦めという名の鎖を
身をよじってほどいてゆく
ファイト! 闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト! 冷たい水の中を
��るえながらのぼってゆけ
ファイト! 闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト! 冷たい水の中を
ふるえながらのぼってゆけ
ファイト!
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人生という流れのなかで自分にとって大事なことはいくつかあって、ときが流れてもそれを忘れない、ということは大事よね
もとが脚本?だからか読みやすかった。それぞれの目線から物語が進むので、この人このときどう感じてたんだろ?という疑問がない。
最後はどう捉えていいかわからなかったけど
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人生の成功と失敗、出会いのお話だった。
とてもドラマチックでベタな展開が多かった。
素敵なお話だとは思うけれど、ベタすぎて個人的には好きではなかった