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糸(幻冬舎文庫は36-1)
著作者:林民夫
幻冬舎社
脚本家。映画「永遠の0」で38回日本アカデミー賞優秀脚本賞「空飛ぶタイヤ」で第42回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。
タイムライン
https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
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・でもその糸はたまにほつれる。切れることもある。
でも、またなにかに繋がる。
いきていれば必ずなにかに繋がる。
そういうふうにできてるんじゃないのかな、世の中って。
・人は、出会うべき時に、出会うべき人に出会うんです。
人との出会いには必ず意味がある。
あたしは今まで出会って来た人を大切に出来ただろうか。。。
すれ違いを重ねる二人がもどかしくて切なくて、絶対映画観たいって思った。
今、自分と一緒にいる人を大切にしないとな。
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202008追加
原作の世界。
ぜひ、知ってほしいです。。。
映画とともに、、、
- - - -
祝 映画化。
『糸』
読む前と読書中にこんなにも差がある小説はどのくらいぶりだろう?
読む前は、表紙や歌詞から柔らかな風が吹く春のイメージでした。
読書中は、真逆でした。
主人公たちが受けるDV、若くして癌を患い命を終えてしまう描写が続きます。
そう、鳴り止まない雨風の中、かろうじて立っていることができる、そんな印象です。
ひとことでいえば、読みつづけるのがつらい、時折りページを畳んで仰いでしまう小説です。
いま、ちょうど物語の真ん中です。
果たして、僕は読みおえる勇気を持てるのか?
それとも、悲しみが堪えきれず諦めてしまうのか?
夜更けにふと思うのでした。
そして、それから1時間と少し。
僕は、読了しました。
少しまえの哀しみはいつのまにか遠ざかり、安堵の表情をもって最後のページを下ろしたのでした。
平成生まれの男の子と女の子の物語。
最初の出会いから18年の歳月が流れても忘れぬ想い。
ほつれたようで繋がっていた糸。
この物語に出会えてよかったです。
たぶん、映像みたら、僕はしばらく出口まで進めないかもしれません。
だから、物語の世界を堪能し、ありがとうございました!で締めとします。
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糸の歌詞に擬えた物語。
人の出会いによって、人の希望になる。
出会いにそのものが誰かを温めるものになる。
それが巡り合わせということ。
きゅっと切なく、でもぎゅっと温かく応援したくなる…そんな物語でした。
映画も合わせて見たい!
https://utaten.com/specialArticle/index/1449
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〝人は、出会うべき時に、出会うべき人に出会う″
という言葉がとても素敵だった。
本当にそうかもしれないなぁ。。
菅田将暉×小松菜奈のW主演で映画化するみたい。
2人共好きな俳優さんだから嬉しい♩
他の俳優さん達も超豪華!
早く観たいな〜。
2020年読了、6冊目
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出逢うべき人とは出逢うべき時に出逢うって、言葉がとても印象的でした。今出逢ってる人の事。これから出逢う人。人との出逢いは運命でそれはかけがえのないもの。今出逢ってる人に感謝を感じ、、これから出逢う人を心待ちにしたくなる作品でした。
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どこにいたの。生きてきたの。遠い空の下、二つの物語。
人間、1人ひとりの人生にはいろんな出来事があって、いろんな人に出会いながら生きてる。
もし、あの時、ああしてたら…今とは違う人生があったんだろう。後悔はしないけど、よくそう考える。
そんな運命みたいなことを、糸に例えた中島みゆきの歌詞がまずすごい。そしてそこから物語をさらに編み込んでいったこの本は、名作。
もっと純恋愛だとおもってあまり期待していなかったけど、途中何度も涙堪えた。自分が平成3年生まれで北海道というのが勘定移入に最適だったということもある。
戦う君の唄を戦わない奴らが笑うだろう。
自分の人生がやっぱりこれでよかったと思えた。
いまできることを信じて普通に生きていこうと思った。人の力ではなんともならないものがあるから。
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すごく、心が温まるお話し。
人は、出会うべき時に、出会うべき人に出会う
すごい素敵な言葉。
舞台の一つが北海道ってこともあって親近感が湧きました。
香が強くて‥素敵な女性
映画、絶対観たい!
最悪な母親だったけど、周りはいい人ばかりで救われた。
水島もすごく味のある奴。
水島を演じる俳優さんの演技が興味深い。
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映画化されるということで購入。
二人の物語を中心に様々な出会いと別れを繰り返しながら、長い時を経て、再び逢うという物語。
時系列が過去に戻ったり、急に○年後になったりと登場人物の視点が変わるごとに時間が右往左往していくので、初めの方はついていくのに一苦労しました。
一つの出来事が、視点が変わることによって、解釈が異なるし、隠された事実も垣間見えてくるので、ちょっとした面白みがありました。
自分のイメージよりも再び出逢うまでの過程が壮大で、これ本当に出逢えるの?と思ってしまいました。
人生、どんなことが起きるのかわかりません。どんな人に出会うのかもわかりません。その積み重ねが、自分を形成していきます。良いも悪いも出会うことに感謝しないといけないなと思いました。改めて小説を読んでから、中島みゆきさんの「糸」を読んでいくと、深すぎるなと思いました。より中島さんは素晴らしいなと思ってしまいました。
また、最後のシーンは、拍手をおくりたくなりました。そのラストにあの曲のイントロが流れると、ジーンと一気に温かみが広がり、感動がこみあげてきます。映画がどんな感じになるのか楽しみです。
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中島みゆきの糸と言う歌が好きになったのは3年くらい前。「逢うべき糸に出逢えることを人は仕合わせと呼びます」と言う「仕合わせ」を知ったから。固執する幸せではなく、いい事も悪い事も合わさって運命的巡り合わせがある、その仕合わせ。この歌が映画化され4月公開されるので、その前に脚本家が書いた小説を読んでみた。視点を変えて内面を読み取るあたりは映画をより深く見ることができそう。
作中の村田節子のインタビューシーンの言葉が印象深い。物語は運命的過ぎる印象もあるけど、運命なんだから「過ぎる」って思わないで映画化を楽しみに待ちます。
平成の時代に逢うべき糸に出逢った人は必読(^^
映画を観に行って逢うべき糸に出逢えるかな?今のご時世、新型コロナウイルスに出逢っても困るけど、4/24の公開日(結婚記念日!)までにはおさまってもらわなくっちゃね。
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【空を眺めて貴方を想う。ずっとずっと。】なるようになる出逢い。なるようにしかならない出逢い。導かれる出逢い。人生を動かす出逢いは、あらかじめその人に必要だから出逢う。ほつれたり絡みあったり切れたりする糸のように、また必要なら繋がり死を迎える時まで人はめぐり合う。結。こうなるべき場に辿り着くのが人生なのか。ショッピングカートを押して涙する漣。日々のささかやな日常生活は一番幸せよね。私の人生、波乱万丈。そんな日々の積み重ねが今の自分を形成し人と出逢っている。出逢いに良い悪いなんて無い。人には必要な出逢いがある。映画化。この作品を私は映像で観られるだろうか。♫糸♫私は、中島みゆきさんの歌よりbank band櫻井さんカバーで♫糸♫を知った。とてもとても深い歌詞。導かれる先がその人にとって一番幸せな道でありますように。
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なぜめぐり逢うのかを
わたしたちは何も知らない
どこにいたの生きて来たの
遠い空の下二つの物語
縦の糸はあなた 横の糸はわたし
織りなす布はいつか誰かを温め得るかもしれない
この歌詞を初めて聞いた時の衝撃を今も忘れない。
じんわり暖かくて、深くて、清々しいほどピュア。
大好きなこの歌がテーマの作品ができたという。
衝動的に読みたくなって急いで購入した。
それぞれの登場人物からの目線の物語。
そのひとつ一つがそれぞれの糸となって、
全体物語が出来上がっていた。
チーズの工房・コンクールの部分はすごく良かった。
コンクールへの応募はある意味唐突で、
優勝も、予想外だった。
香のお父さんの人間らしさも愛おしかったし、
結の子供なりの大人っぽさも好きだった。
ただ、それ以外の部分は、×
香が病気で無くなるとか
葵がDVを受けていたとか、
ドラマチックに書きすぎ。
完全にやりすぎだと思った。
二度と読むことはないだろう。
「糸」をテーマにした物語だったこと。
チーズ工房でのドラマ。
昭三がいつまでも昭三だったこと。
その部分は好きだったし、
既存の、とても有名な物語を題材にした物語
というのはわたしにとっては初めてだったので
大変面白い試みだった。
そこの部分だけ考慮して★=1.5
映画化が前提の物語構成はNG。
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☆は2.5〜3。
大好きな「糸」のお話で、舞台も北海道ということで親近感から手に取った。けれど率直に言って、わたしはこのお話に没することができなかった。
印象としては、とてもドラマチックな内容を一切飾らずに語っている感じ。読みながらある程度は慣れていったけど、一文一文が短く、事実を淡々と述べるような書き方は、わたしは苦手だった。物語を想像する予知がなかったように思う。すべてが文字で書いてあって、ワンシーンワンシーンに思いを馳せる余裕がなかった。良く言えば、何も考えずとも読めば入ってくるんだから、とてもわかりやすいとも言えるのかもしれないけど。
ところで読みながら度々、これは「時代」じゃなくて「糸」の話なんだよな??と、メインテーマを見失いそうになった。作中何度も強調される平成というキーワードのせいか、頭の中では頻繁に中島みゆきさんの「時代」が流れていた。
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ちょっときれいすぎな感じがしたのは、私の気持ちがピュアじゃないから?
映画の菅田くんのイメージで読んでみた。
運命というか、出会いは何かしら必然だと思う。
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この本を読み始める前は運命的な出会いによる恋愛小説だと思っていたが、決してそのような物語ではなかった。世の中には自分よりも家庭的に恵まれない人はいくらでもいるのだと考えを改めた。園田葵はそのような環境で生まれ育った中で、1人で上京し、自給自足し、大学での学びに加え、シンガポールで自らビジネスを立ち上げて、常に自己研鑽を怠らなかった末に成功を手にしたその姿に私は感銘を受けた。現状に言い訳せずに努力を継続することの大切さを改めて感じた。高橋漣は当初はサッカーで世界を夢見てたものの、高校卒業後、地元のチーズ工房に勤め、徐々にチーズの世界に魅せられ、そこで夢を見つけていく姿に、そこにある環境の中がいかに狭いとしても夢ってできて叶えていくことができるんだなと感じた。「なるべくしてなる」「出会うべきして出逢う」人生そのようにできているのではないかなと思った。今自分が置かれている現状、環境、ここからなるようになっていくと思う。だが、自分のなりたい姿になるための努力は継続すべきだと感じた。普通に生きる、世界を駆け巡る、ここに優劣はないと思う。人間嫉妬しない人はいない。他人と比べることが全てではない。この価値観を私は取り入れていきたい。そして一つ一つの出会いに感謝して、出会った人と日々過ごしていきたい。