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デリヘルドライバーという仕事の実情を描いた本というより、デリヘルドライバーという仕事を通過した人の人生模様を描いた一冊。人生いろいろとしか言いようのない生き様が描かれていておもしろかった。人が紆余曲折あって辿り着き、あるいは通り過ぎるデリヘルドライバーという仕事は、夜の都会を点から点へと走り去るデリヘルドライバーの車と重なるかもしれない。
デリヘルドライバーは自動車免許さえ持っていればできる、タクシー運転手よりも敷居が低い仕事。だからこの仕事に流れ着いた人の人生が興味深いものになると踏んだ著者の目の付け所はおもしろいと思う。だけど、デリヘルドライバーという切り口が本の中であまり生きてない気がする。デリヘルドライバーでなくても、風俗業の職に就いた男性インタビューであれば同じような内容になったのでは?
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デリヘル嬢を客の元へ送迎するドライバーたち9人の生い立ちから、ドライバーになるまでをインタビューをもとに構成した本。エピローグとして、その後の行方が掴めたドライバーの後日談も掲載されている。
この本を読むまでは、デリヘルドライバーは、デリヘルの従業員の業務の一つかと思っていたが、ドライバー専業の人もいることがわかった。世の中いろんな職業があるものである。
また、ドライバーたちの波乱万丈に満ちた人生もちょっとした小説を読んでいる気がした。ちょっと話をふくらませたら、ライトノベルにできるかも。
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読了。最低の仕事だろうなと上から目線で読んだが、私がそのような見下しをできる人間でないことに気づかさられる。与えられた人生をみな必死で生きてるたけだと感じた。
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デリヘルの運転手を主人公にしているが各人の人生をインタビューで振り返る。バイオリニストで気学に凝ってる男が印象的。他にも止むに止まれず風俗産業に携わり生きている人々の姿がエネルギッシュで面白い。
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デリヘル嬢を依頼客のもとへ届けるデリヘルドライバーたちのインタビュー集。
こんな仕事を選ぶ彼らは当然、様々な過去を経ている。ヤクザや刑務所帰り、ホスト、ヤミ金融業者もいれば、変わりどころとしては料理人や音楽家、性転換した女性などなど。しかし、彼らに今の仕事の後ろめたさや不真面目さはまったくない。長く続ける仕事ではないと理解した上で一生懸命に勤めている。カタギのサラリーマンよりもよほど真面目だ。
そういう勤勉な人だからインタビューに応じるのだろうが、風俗業界で働くこととは、失敗したときのダメージが大きいだけに細心の注意を払うプロ意識が必須なのだろう。
死にたいと叫ぶデリヘル嬢に、本当は死にたくないのだろうとわからせるドライバーの説得力は過去の経験の賜物だ。
そんな彼らの人生を、著者はよくできた短編小説のようにわずかな希望を含めて描写する。
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登場人物一人一人が濃く、ぐいぐいと読み進められる。
ただ、話の構成的に似通った展開が多いので、飛ばし気味になってしまうかも。
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デリヘルドライバーという職業はどういった仕事なのかに興味が湧き手に取った。
ノンフィクションと呼ぶには感傷的な文章だったので、現実味が少し薄れてしまったが、それが狙いだったのかな?
デリヘルドライバーという仕事内容はざっくりとしかわからなかったが、その仕事に至る経緯を知ることができた。
作中にもあったように、とても勤勉で怠け者の私には到底できない仕事だと思った(ドライバーになるまでに就いたというアンダーグラウンドな職業全般)
風営法の厳罰化があったとしても結局違う形で業態は成り立っているんだなとぼんやりと思う。
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自分とは遠い世界の事のようで、あまり共感はできなかったけど、こういう世界もあるんだなぁと、物を見る幅は少し広がったかな。 風俗など夜の世界に足を踏み入れると、そこから抜け出すのは難しいみたい。
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デリヘル嬢を送り迎えするデリヘルドライバー
彼らたちはなぜ出るヘルドライバーになったのか?
インタビューを通して語られる自分たちの人生と生き方
デザイナーからデリヘルドライバー
天才的なバイオリン少年からデリヘルドライバー
食の世界からデリヘルドライバー
ギャル男からデリヘルドライバー
おなべからデリヘルドライバー
インタビューから見えるその人の人生は多様
「デリヘルドライバーは”最後の砦”」
という著者の言葉が深い。
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デリヘルドライバーというコアな仕事にスポットライトを当てたルポ。読んだ後に、色々な人の人生を垣間見て自分の今の生活のありがたみを知った。ぜひ男性だけでなく女性に読んで欲しい、デリヘルドライバーを通じて水商売の闇や日本の貧困についても知れるから。