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ついていけなかった
2022/08/11 20:49
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
始まりのところ、人間の飛び下り自殺に遭遇するのは、ありうるかもだけど、目が合った……って、それ……フツーは、トラウマになりそう。その後は、ギャンブルにハマりまくって、ただ、墜ちていく……(堕ちるの方かも)人間のお話でした。
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群像新人文学賞優秀作。所謂『純文学』でのデビュー作ということになる。
正直、『純文学』としては些か古臭いところがあるように思う。但しその後、乱歩賞を受賞する気配はそこかしこに漂っていて、何となく、『好きな服と似合う服は違う』という言葉を思い出した。
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自殺する瞬間のその人の目を見てしまったことから、死とギャンブルを意識する。
そして違法カジノで異能を発揮し、自我を崩壊させてゆく。
「賭け」に執着する男たちが発する言葉が入っていかない。
どう受け取ればいいんだろう。
血の色をした宝石が、死地に導くのだろうか?
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よくわからんかったです。
滅びの美学?とでもいうのか、狂気の心地よさ?とでもいうのか、この世の生のすべては死に至るまでの賭け事に過ぎない?とでもいうのか???
狂気を孕んだ硬質な文章はとても好みなのだが。
主人公を初めとして登場人物がみんな異常で、誰1人とも共感できないままに終わってしまった。
ルーレットがあんだけ当たったら逆につまらないものなのかもね。
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サージウスは宝石の名前だそうな。
QJKJQが面白かったのでこちらも購入したのだが、よくわからなかった。
文章が短くスピード感あると解説にある。私はそれが苦手でリズムに乗れず途中から流し読みになってしまった。ラリってる感じの文章といえばそうなのかもしれないが…。
ギャンブルは怖い。堅実に生きるのが一番。
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目の前で飛び降り自殺を目撃した男のお話
男はDTPデザイナーだが、それからギャンブルをするようになり、うんたらかんたら
その内容はよくはわかりませんでした
残念
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佐藤究氏の純文学作品。ただ、今後のエンタメ作品の感性も感じさせる描写が見られ、引き込まれるタイプの純文学に感じました。
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いずれ文庫化する「テスカトリポカ」のために過去作をぼちぼち読んでいるが、これは2005年の群像新人文学賞の優秀作らしい。
純文学の章にしてはソリッド……当時の流行りだったのか。中原昌也とか。
しかしのちの「QJKJQ」「Ank: a mirroring ape」につながる衒学はたっぷり。
そして鏡のモチーフ。
思弁的作風も、デビュー当時から。
が、どうしても「ホムンクルス」(2003~2011)を思い出してしまい、ノイズに。
安易にいえばドストエフスキー「賭博者」だが、本作のハセガワという独特の人物は一歩抜けている。
が、そうはいってもさらに村上龍を連想したりして、既視感の糸にこんがらがってしまうのだ。
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著者は、純文学とエンターテイメントを併せ持ったものをつくっていると、どこかのインタビューを読んだことがある。たしかにこの作品の半分過ぎまではどんどんストーリーに引き込まれ、先が気になる展開であった。しかし、後半一気にたたみかけるように、深い世界へひきずり込んでいくところが、何かを主張するような、別の作品ではないかと思わせるような内容であった。著者の初期の作品ということで力強さを感じたが、もう少し後半をシャープにまとめてれると良かったと思う。
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ミステリを期待して買ったけど、純文学の方でした…
話のスピード感がすごい。そして難解。目の前で飛び降り自殺を見てからギャンブルにハマっていく男の話だけど、全体的に煙がかった世界な上に眩暈のする気分。
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直木賞作の『テスカトリポカ』と同じ作者の群像新人文学賞優秀作ということもあって読んでみる。
死とギャンブルとカネの狂気というか、難解という内容とも感じないが、分からないというのが正直な感想。
21-32
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解説も含めて二百頁強の中編なのに結構時間がかかり読了した。前回読んだ「QJKJQ」とは随分テイストが違うように思う。
著者には申し訳ないが、冒頭から暫く読んだところで、不覚にも笑ってしまい突っ込んでしまった。勿論、小説の本質ではないが、物語の展開が始まることは充分理解している。
純文学に分類されている―賛否両論があるように思うが、読書の過程の中で、主人公の思考に共感しなければ読めない作品かと問われたら、否です。傍観しながら、言葉の妙と絞り出した極論を楽しむのも有だと思う。
俺(主人公・華田)はⅮTPデザインの会社に勤務している。五年間三日以上の休みをとったことがない。女性誌に掲載するカラーページを作っていた担当者が、しめきり直前にいなくなった。午前三時頃、仮眠していた俺を先輩社員に叩き起こされた。ビルのオフィスに貼りついて働きながら、現実に過去を食われ、未来を食われる。魂はカネを稼ぎながらゆるやかに腐っていく。
俺の左側にある十階建てくらいのビルの屋上に人影があった。そしてなぜだか俺と目があった。水滴が当たった、影は音もなく俺の方へ落ちてきた。ひどい音がして足もとのアスファルトが揺れた。(投身自殺即死)
そして、俺は足もとの男に言った。「あんた、俺と目が合ったよな。俺に当たった水滴は、あんたの最後の涙なのか?(以下省略)」砕け散った脳と肉片と血で着ていた服が汚れてしまった。しかし華田が見たのは影だけの筈だ。だから笑ってしまった。そこは笑う場面ではないと言われればそれまでだが。
涙が落ちてきても夏の日中なら地表には届かない。ことわざなら「二階から目薬」、「不可能犯罪」なら、乱歩先生の「屋根裏の散歩者」のレベルだと思っていた。影が滑り落ちてきて、蒼白い焔が見えて鉄の味がする。
それが幸運なのか不運なのかはわからない。
あることで、華田は「俺の頭蓋骨のなかに数を飼っている」と言うようになる。身辺の境遇が劇的に変わってしまう物語だった。
生と死の境界線での狂気。現実と幻?
著者の筆圧の強さと世界観に酔った。
読書は楽しい
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「QJKJQ」(2016)、「Ank: a mirroring ape」(2017)が好評の著者が2014年に別名義、佐藤憲胤で書いたデビュー作。地下ギャンブルに堕ちていく男を通して語られる生と死と運命。酩酊感が強くて何を言っているのか入ってこない部分が多かったので再読を要する。
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そんなに長くないし2日で読んだけど、どうもあまり集中できなくて、2、3頁読んでは手を止めて、を繰り返してしまった。
暑い夏の季節。冬に読む話じゃない。(個人の感想です)
サージウスって宝石の名だと初めて知りました。
紅い血が重くてちょっと気持ち悪かったけど、ルーレットの持つ魔力みたいなものに惹かれた。
子どもの頃、父がゴルフの景品でルーレットのセットを当てて来て、何シーズンか従兄弟たちと遊んでたことがあったな。
2022年1冊目。
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ちょっと実験小説っぽいにおいのする,賭けることに取りつかれた男の話.
最初の作品なのでまずこれを読んでみたが,出版された順番で読むべきだったのかもしれない(解説を読んでの感想).次はQJKJQを読んでみるか.