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リーマンショックは突然起きたものではない、普通の人が気に留めない小さな兆しがいくつも有り、その後の深刻な危機につながった。
日本の株価も今の二万円から四千円程度に下がれば大きなチャンスがある。(そりゃそうだと突っ込むが)
現在進行中の危機は私の人生最悪のものになるだろう。今回の危機が深刻なのは、多くの国の中央銀行が金利をゼロにしているため。(藤巻さんも言っていた)
スイス中央銀行は10兆円もの米国IT企業の株式を保有している。スイスフランがAmazonらに支えられている。株式市場の危機はスイスフランに重大な危機をもたらす。
中国は歴史の中で幾度も超大国と衰退を繰り返した。他のどの国もかつて超大国であった所は衰退し、再び以前の輝きを取り戻した国は存在しない。エジプト・ギリシアから英国まで。しかし中国は再び世界で最も支配的な力を得る可能性が高い。
インドには悲観的。他国に対する規制が強すぎる。小規模農家(全体の85%)の保護が行き過ぎ。モディ首相は何もしていない。外為が機能していない。官僚主義が恐ろしくはびこっている。
米国の問題は教育。大学の学費が4年で30万ドルと得られる教育の価値に全く見合っていない。大学教授は終身在職権テニュアを持ち新しい教育への意欲が無い。時代の変化を教えられず、このままでは中国の大学に負ける。
MBAは取る価値無し。以前は年間5千人ほどだったMBA取得者。現在は米国だけで年間数十万人。自身もアイビーリーグのコロンビア大学ビジネススクールで教えていたから解かるが、教えてられていることの多くが誤り。取得する費用も時間も無駄、そのお金で世界を回った方が有意義。
MMTは誤り。しばらくは良いが、その内破綻する。破綻するのが遅ければノーベル賞を取るかもしれない。
1984年に中国に行って中国の成功を確信。皆に説いたが誰も耳を貸さず笑い、これからは日本だと皆が言った。(その後どうなったかは誰もが知ることに)
自由で民主主義であることは経済発展と何も関連が無い。民主主義をずっと実践している国でも全く発展しない国はいくらである。逆もしかり。
特にアジアでは女性が不足している。女に生まれて良かったと思える時代が来る。
マリファナに投資チャンス。多くの国がその有効性と安全性に気付いている。
今後数年は私の人生最悪の相場がやってくる可能性が有るが、歴史に学び、変化を見極めチャンスをつかみ、危機を乗り越える。
その為には他人の意見や常識に振り回されてはならない。たとえ失敗しても環境は必ず変わる。
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前著で少子高齢化で移民に積極的でない国、日本はいずれ衰退するから、若者は海外に脱出すべきであると述べたが、全く同感であった。今回の『危機の時代』は、彼の生い立ちから2回にわたる世界旅行、投資の世界での経緯・経験が詳しく語られていて、特に彼の投資方針・哲学はとても参考になった。シンギュラリティ―やMMTにも言及しており、興味深く読んだ。
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1日でざっと読める文量。コロナのこの時期に目を通しておいて正解。投資のスタイルを変えたいと思っている時期なので、いくつかいいヒントが見つかる本になった。
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投資をするわけじゃないけれど、
激変してしまった世界のこれからを知る手がかりの一つとして読んでみる。
15年で世界が大きく変わるという一節が特に印象的だった。パラダイムが30年周期ということは、人の考えより
事態の変化のほうが先行するってことになるのかな。
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有名な投資家ジムロジャーズがコロナ後の未来について語った本。前書も同じ様な内容が書かれておりあまり新しい事はない様に思えたが、確かにと思えた内容は以下の通り。
○歴史は繰り返す
○危機が起きても絶望する必要はない。危機とは、危険と機会である
○すべての常識は15年で劇的に変わる
○手っ取り早く儲けようと思ってはいけない
○株式インデックスへの投資は有効な手段
○40失敗しても3つ成功すればいい
○借り手にも貸し手にもなるな
○お金を正しく扱えないと人生は破滅する
○1つの情報源に頼るべきではない
○人生において失敗する事は重要だ
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コロナや災害などの危機に陥った時に投資家としてどう考えているのか?ということが気になり、著書を読んでみました。
著者については全く知らなかったのですが、この本が平積みされていたり、Youtubeにて紹介されていたこともあって知りました。
投資家として世界的に有名な方だそうで、この本を読んでみると、今回のコロナなどの危機に際しても動じることなどないように思えました。それは著者がそういった危機を今までにも経験しているからであり、また著者自身が歴史や哲学が好きで本などからも危機の際にどう行動すればいいのかを心得ているからだと思いました。
危機になった時の投資家としての考え方などは勉強になりました。ただ、中国への期待がすごく大きいのが私とはまた違った考えでどうなんだろう??と疑問を呈せずにはいられない部分ではありました。
日本についてもよくご存じで、難しいビジネス本かと思っていましたが、読みやすい文章でした。
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並々ならぬ商才を見せる幼少の頃からの半生とその哲学を語ります。哲学・人生訓をしっかり持ったその生き様を貫き子供たちへもしっかり受け継がせているところは流石です。この家系であれば三代目もしっかりしていることと思います。ちなみに「売り家と唐様で書く三代目」のような人生訓は英語圏にもあるようです。著者は東洋にもあると知って驚いてましたが。読み進めると世界の将来的展望になります。経済的発展は必ずしも民主主義と両立しないとして中国や朝鮮半島を推していたり、香港の問題をデモを行った方を非難する姿勢を示したりするところは共感できませんね。まぁ老害とまでは言わないけどw
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ジム・ロジャーズ曰く、日本に明るい未来はないらしい。 しかしこのことは、いろんな本にも書いてある、IT関係、飲食関係、経済、あらゆる分野の著者が同じことを言っている。ということは、やはりそういう未来が訪れるのだろう。
日本は少子高齢化が深刻で、借金も多く抱え、かつての日本のような経済の成長は見られない。ジム・ロジャーズは、日本の方々は海外に移住した方が良いというほど、日本の未来には期待が持てない
今まで読んできた本の著者も既に海外移住している人は何人もいる。
ただし、アメリカに移住してもいけないとい言う、するなら中国、絶対次の世界の覇権を握るのは中国だと言っている。
この内容だけでも十分面白かったが、他にも教育の重要性について語っていることがある、それは、子供には、哲学、数学、歴史の教育をしろ。ということだ。様々な歴史を知ることが、これから先の未来の危機に対応する術を知ることができる、歴史は物語っていると
投資については、我慢が必要だ。どんな危機だって、10〜15年も経てば、状況はガラリと変わっているだろう。BSを読み、自分で考え、危機をチャンスだと思い、成長が見込める企業の株を安く買い高く売る。
この本は投資の事以外にも、ジム・ロジャーズの経済的、政治的な未来の考え方が書いてあり、勉強になった
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ジム・ロジャーズが、コロナ後の経済マネーの未来を語った一冊。ロジャーズは、(コロナ抜きで)2019年くらいからそろそろ大きな不況が来ると予測していたそうだ。本書では、コロナ後はアメリカに代わり、中国の力が大きくなると語っている(鎖国的要素が強いインドはに関しては若干悲観的)。日本に対しては少子高齢化もあり投資するのは厳しいと、かなり否定的な考えだが、農業だけは可能性を感じているようだ。あと、ブロックチェーンに関しては本文中に何度も伸びると語られているので、もし投資するならこのあたりか。
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著者は日本経済の先行きには悲観的な考えであった。このまま日本に住んでいて良いものかと思いつつも、語学力など海外に通用する要素のない自分はとりあえずは今の生活を続けるしかないわけだが、まず語学力をつけておこうかと思う。
ジム・ロジャーズ氏について、世界的な投資家というくらいしか前知識がない状況で読んだのだが、タクシー運転手との会話や美容室の状況などかなり世相を詳しく観察しているのだということに驚いた。投資で長年成果を勝ち取っているのだから当然なのかもしれないが、これは見習う必要があると感じた。お店の店員さんと、普段は日常的な会話くらいしかしないが、客の入りや売れ筋商品のグレードなど、簡単なところから日常的に情報を得る様にしようと思った。
同氏は投資を行うなら自分の得意分野に、と言っている。なかなか胸を張って得意と言い切れることもないのだが、得意分野を身につけるというのは自己投資にもなるし他人への投資を行う際の武器にもなるということだろう。手っ取り早く稼ごうとしないで、よく調べて待つということも提唱されており、それこそが投資の王道ということなのだと思う。
中国がアフリカとの関係を深めている話など国際面の情報についても普段あまり気にしていないことがよくわかった。ある国で倒産が増えたなどちょっとした傾向を把握しておくことも重要そうである。
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著名投資家のジム・ロジャーズは、2020年に経済危機が起こると予言していました。
本書は、新型コロナ肺炎が発生した後、タイムリーに出版されたものです。
「歴史は繰り返す」とし、2020年の危機は、世界各国が負債を積み上げ過ぎていたことが危機の予兆だと述べています。
彼は投資家として成功していると思っている人は多いようですが、大失敗もしています。大失敗をしているからこそ、その後の成功があるわけです。
私が業務上、個人投資家の方とお話をすると、みなさん「失敗はしたくない」とおっしゃいます。
いいえ、失敗をして、そこから学んで、経験を積み上げる必要があると、私は思っています。
本書には、危機の到来をどのように予測するかのヒントが散りばめられています。身をもって失敗した経験から、その匂いをかぎ分けることができると思っていますが、経験者の経験談からも学べるのですから、本書は一読する価値があると言えます。
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これからの世界について、投資家の目線からの考えを知りたくて読んだ本。
コロナ禍は戦争であり、世界の危機である。忍耐強く落ち着いて、常識を疑いながら、他人の意見ではなく、自分の考えのもとで行動することが大切。
中国、ロシア、オリンピック後の日本など、さまざな今後を占っている。
いろんな点で気づかせていただいた。
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リーマン・ショックが起きる前も、世界は楽観的なムードに包まれていたが、世界各国で巨額の負債が積み上がっていた。
リーマン・ショック時には借金がゼロだった中国も借金が膨らみ、インドは企業全体の3割がゾンビ企業、米国では州が財政破綻の危機に陥っている。
世界全体で、中央銀行が低金利政策を取り、お金を刷り続け、債権や投資信託を買いまくっている。結果として債務が雪だるま式に膨らんでいる。
企業が経営失敗の責任を取らずに(破綻させずに)生き残らせることが、経済の長期停滞につながる。
【過去の危機】
1929年世界恐慌
→各国がブロック経済を取り、世界的に貿易の流れがストップ。世界同時不況から世界大戦が勃発。
1971年ニクソン・ショック
→米ドルと金の交換を停止。好調であった日本に関税をかけて生き延びようとするも、米国自身の問題を蔑ろにしていたため、スタグフレーションが進行。
今は、ドイツ銀行の信用不安が経済危機の引き金を引く可能性がある。
全ての常識は10-15年で劇的に変化する。
投資する際は、自分がよく知っている分野に投資するというルールを守るべき。そして、誰かが「投資すべきだ」ということを言っても、自分の頭で考えて良しとできないのであれば投資するべきではない。
他の人が絶望し、何でも手放そうとするときに、うまく行きそうな対象を見つけて投資する。これには日々世界で何が起こっているのかを探る勉強が必要。世間の常識を疑い、自ら情報を収集し、自分の頭で考え、決断できる力を磨くこと。
いい投資家になりたいならバランスシートを読むこと。企業を分析するには借金の状況を理解する必要があるため。
政府が、「このような問題がある。この問題を解決したい」と言ったとき、誰かがお金を儲けることになる。(正しいか正しくないかは別として)その「誰が設けるか?」に考えを巡らせよう。
また、1つの情報源から問題を読み解こうとしないこと。他の情報ソースを探し、それらの見方を知ることで、あなたは本当は何が起きているかを知ることができる。
インドでは、政府が外資や農民をコントロールしており、閉じた市場になってしまっている。
統一に向けて動きを見せる朝鮮半島、プーチンのウラジオストクへの投資など、東アジアが少し面白い。
歴史上、発展してきた国は常に移民を受け入れてきた国である。逆に、人々が逃げ出していく国は衰退する。
【その他】
MMT…金を刷りまくったツケをいつか払わなければならなくなる
ベーシックインカム…競争へのインセンティブがなくなり、経済停滞が起こるのでは?
深セン…今後のテクノロジーの中心地。ソフトとハードの両輪が揃っており、かつ大勢のエンジニアがいる。
民主主義であれば経済的に成功するということを意味するのではなく、歴史上、成功した国はその期間に一党独裁であったことが多い。
危機の時代 伝説の投資家が語る経済とマネーの未来 を読んで
まとめ
①各国の好景気の裏で借金が膨らんでいる
2008年のリーマン・ショックで落ち込んだ景気は各国ともに回復の兆しを見せ、特にコロナ前の米国では史上最長とも言える景気回復局面があった。
しかし、実情は実体経済と乖離した株価の上昇、つまりバブル景気に近い。
リーマン・ショック後、各国は中央銀行のもと金融緩和策を進め、紙幣を刷り、超低金利時代に突入した。これに呼応して中央銀行が市場の債券や投資信託を購入し、株価は上昇を続けてきた。
しかし、量的緩和策により金利が低下したことで、生命保険会社、銀行、証券会社の利益は減り、金融機関の借金は増え、各国のGDP比債務額は過去最高に達している。
これは黄色信号である。なぜなら過去の歴史において、世界規模の金融危機の直前には、巨額の借金を抱えた金融機関の破綻が起こっているからだ。
加熱する株式市場への投資を引き締めるためにも、ヘリコプターマネーに頼らず、借金を減らし経営を健全化していくべきである。
②情報を鵜呑みにせず、自分の頭で考え判断した末に投資すること
誰かから「この銘柄は買い」とおすすめされたとしても、鵜呑みにしてはいけない。
誰もが簡単に取得できる公開情報にはみんな飛びつくものであり、結局のところ「誰かと同じ行動」になる。それでは儲けには繋がらない。
また、誰かに勧められるがまま、自分でも何がいいのか判断できないような銘柄を買うと、価格の変動時に原因を分析できない。遅かれ早かれ自分の認識と株価が乖離するようになり、取り返しのつかない結果につながる。
したがって、投資の際はまず自ら情報を仕入れ、自分の頭で考え納得した末にお金を動かさなければならない。
そのためには世界で何が起こっているのか学ぶ習慣をつけることと、世間の常識を疑い自ら決断できる力を磨くことが肝心である。
感想
帯に書いてある「世界同時不況をどう乗り切る?」という問いかけに対しては、有効な解決策を一切述べていない。コロナ禍における不況への対処法には立ち入らずに、「この国は今こういうことをしている」「あの国の現状はこうだ」――だから危ない/注目すべき、と述べているにすぎない。
一応、現状認識のために、過去の金融危機が起こった背景を引き合いに出して説明しているものの、歴史を類推する程度に留まり、「この先何をしていくべきか?」についての具体的な説明はほったらかしである。
筆者は投資家であり政治家や経済学者ではないため、不況を脱する具体的な方法論を述べる立場にないのは分かるが、それにしても帯は煽りすぎだと感じる。この本を読まれる方は、過度な期待はせずに「危機下で投資をする際の心構え」程度に留めておくのがよいと思う。
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日本の中だけで生きていても世界の大きな流れには飲み込まれてしまうので、この本を読んで世界の大きな構造を理解しておくのは大事です。
この本を読んで、欧米のメディアだけでなく、中国、ロシア、中東の英語版メディアにも目を通すことにしました。
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ジム・ロジャース氏がグローバルな視点から日本への警告を記した著書。
著者は歴史を重んじており、人間は同じ過ちを繰り返すと主張している。現在は先進国が揃って金融緩和をしており、お金が市場にあふれているため、各国の市場は株高を形成しているが、遠からずバブルは崩壊すると警告する。
その中には日本も含まれており、さらに日本は労働人口の減少と超高齢化が進むため、移民を受け入れない限り先進国であり続けることもできないと警鐘を鳴らす。
一方で、今後の発展が期待できる国といて、一党独裁にと市場開放で成功した中国、財政が健全で天然資源が豊富なロシア、南北統一したときの朝鮮半島をあげている。一方でインドは小規模な農業従事者を優遇する政策や外資への規制などがあるため発展が期待できないとしている。
・良い投資家になりたいなら、バランスシート(貸借対照表)を読むことを学ぶ必要がある。バランスシートから始めれば、投資を考えている会社が健全かどうかを知ることができる。バランスシートは損益計算書よりもはるかに重要になる。
・個別投資よりもインデックス投資の方が優れている。
・自分が多くのことを知っている詳しい分野以外に決して投資しないこと。