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読みました。
この装丁デザイン、タイトル、帯の感じ。あなたが予想されたような事は多分書いてあります。波瀾万丈でも素敵なラッキーがあって、いろいろなことを乗り越えていって。その内容だけで誰でもが楽しく読めると思います。
でも、この本のいいところはそこじゃないんですよ。ほぼ同世代を生きてきた「女性」として、いろいろ「選択をせざるを得ずしてしてきた」ところに、私は震えるほどの共感を覚え、またその振り返る姿に潔さを見ました。
OVER40の女性のみなさん。これ読んでみて。
あんまり女性女性言うの好きじゃないんだけど、今日は言わせて。小さい頃から、いままでを振り返って、「女の子だから」って言われたり受けたりしたいろいろなことありますよね。そういうのは表に出さないけど、自分の中で「女の子」を条件として頭に入れて、しゃーなしに処理してきたこと、たくさんあると思う。あなたは今も仕事をしているかもしれないし、家庭を持っているかもしれないし、子供いるかもしれないし、いないかもしれない。でも、結果的によかったこともわるかったことも「選択をせざるを得ずしてしてきた」よね。いまさらそれについて誰かに話したり、ぐだぐだ言う気もないと思う。みんなそうだって思ってるし、自分でそうしてきたもの。女子会では言うこともあるけどね。
英月さんが乗り越えられてきたものは、本で読むとサンフランシスコでキラキラしてて自分と違うわって思うかもしれない。でも多分、読んだらびっくりするよ。あんまりいわないけどさ、私たちって同属嫌悪があるじゃない?女同士でもちょっと嫌よねみたいなの。そういうやつじゃないのよ。英月さんが計算高く判断して、自力で頑張って、そうやっている姿に、かつての自分の中にあったあのときの気持ち、選んだこと、飲み込んだ言葉、そういうものを思い出しちゃうんだ。全然違うのにね。きっと英月さんか本当に自分が当時思ったことを書いてるからだろうな。飾らないで。
若い人もね。シチュエーションが違っても、同じように感じるところはあるよ。50年やそこらで大分変わったなんて思わない。20歳になる自分の娘をみていても。
自分のあんなことやこんなことを思い出して、英月さんの行動を見ると、うわ、やられた!と思う。英月さんはそのまま過去の自分を冷静に恥ずかしく思ったり、反省したりを語っている。それをね、わたしは当時は仕方なかった、自分が頑張った、感謝しているで終わらせがちなんだけど、本当はそうじゃないなって気づいてる。間違ってた、恥ずかしかったって言った方がいい。わたしたち、別れた男も上書き保存だから、自分のやってきたことも、まあいいじゃんっていつもは思ってる。基本振り返らない。でも、何かの弾みで思い返したとき、「わたしはあのとき間違っていた」っていえる正直さって自分に必要だと思った。たとえそのときの結果がオーライだったとしても、自分の心がOKじゃなかったら、そういえるって大事だと思う。自分の中でごまかさない。わたしにとってはそこはすごく眩しい。
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なんとなく表紙にインパクトがあったので借りてみました。
内容はタイトル通りです(笑)
京都のお寺に生まれ育ち、若いうちにとお見合いをさせられ、相手はやっぱりお寺関係。となると世継ぎを望まれそれにうんざりし、アメリカに家出。
いろんなバイトをしながらも、これが運命なのかアメリカでビザのために僧籍を取得。
そして日本に戻らなければいけない状況になり・・・
波乱万丈だ。だけどホントそういう運命の下に生まれてきたのだろうかね。
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私にも「人生の種明かし」される瞬間が来ることを願って。
周りの状況など関係なく全部自分の思っていることだということは、読んだその時は納得して頭では理解出来ても、日々の暮らしの中ではすっぽりと抜け落ちて、自他に向けて文句を言ってばかりの日々になってしまっている。
全てはご縁で、ご縁にはいいも悪いもなくて、ただ自分にとって都合がいいか悪いかしかなくて、そんなことを思っていてもこのままで私は救われる。
仏教は本当に奥が深い。
仏教は、といいながら他の宗教は知らないけれど。