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私は小さいころ「進化をつくる」のはみんなからの人気者である、と考えていたため書籍タイトルに惹かれました。
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生き物の話かなと思って読んだが、
10代若者向けかなと思う内容でした。
君は君の、生まれながらにそれぞれの個性があるみたいな。
自分の子どもに読んで欲しい。
読みやすい文体です。
生き物が進化していった生存戦略みたいなことや、筆者は雑草の研究者らしいので、植物のこととかとても丁寧に書かれていて興味深く読んだ。
それらに絡めて、人生を過ごす上でのアドバイスやヒントなどが書かれている。
最後の方で。
生きるって事は、ただそれだけの事。
赤ちゃんから成長して大人になり、老人になる。そこにはなんの努力もなくて、意思もない。
人間は脳が発達しているから考えすぎてしまって、生きにくいとか死にたいとか思ってしまう時がある。そんな時は一つ一つの細胞を考える。死にたいなんて言う細胞は私の中には居ない。心臓も肺も働くのをやめない。
生きるってことは単純なこと。
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もうちょっと内容的に高度な物を期待していたが、少し表面的な内容であっという間に読み終わってしまった。
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今生きている生物は、すべて
ナンバーワンになれるオンリーワンな場所がある。
そのために、競争をしてきた。
他者と。環境と。変化と。
負けることは、変わるチャンス。
稲垣先生の本は、まいど
敗者が進化したり、
弱者の戦略として逃げたり、
雑草は実は弱かったり、
経営学通じるヒントをもらえる。
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入手してねかせておいている間に、星野源の「想像」作詞のヒントになったと話題になった一冊。プリマー新書ではおなじみの雑草生態学者で、イラストも楽しく読みやすい。
「踏まれても立ち上がる」「強い」といった一般的な雑草のイメージも正しいとは限らず、図鑑の分類やモノや人同士を比較するためのモノサシも恣意的なものに過ぎないし、それだけしかないわけじゃない。進化の歴史は常に敗者の窮余の工夫やそれまでの弱者やはずれものがたまたま生き延びただけであったりする。いわれてみれば当たり前のことばかりだけれど、どうしても見失いがちなことがやさしいことばで説かれていて、ちょっと自信がでてきて安心できる。
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個性=遺伝的多様性=バラバラなこと
ベストなものには多様性がない 各花の色、
脳は
たくさんが苦手、並べて順番をつけるのが好き
境界を引いて区別する
自然界 ナンバー1しか生きられない
「棲み分け」 たくさんの生き物がナンバー1
「ニッチ」教会の壁の装飾品用のくぼみ
小さく絞り込む
フィールドは自分で作る
軸足は動かさず、ポジションを探し続ける
らしさを探し続ける、らしさを捨ててみる
勝ち負け 脳が好む
戦わない戦略
負けることは考えること、変わることにつながる
強さ
競争の強さ
耐える強さ
変化を乗り越える強さ
踏まれても立ち上がらない
下に伸びる
オオバコ
種子は踏まれて粘着液を出し、運ばれる
今生きることの連続
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◯ハズレ物が成功するわけ
・人間はいろんなものがたくさんあることをそのまま理解できない。
→人間は、並び替えて順列をつけて、
意味(尺)を見出すことで、数字の意味を理解しやすくなる。だから、人間の世界には序列が当たりまえだし、自然と序列を考えてしまう。
=比べないと理解できない。=比べて初めてそのものを理解できる。
・一方で植物の世界は、「バラバラ」が前提。バラバラだからこそ生き残れる
・人間世界では、同じものさしを作って、揃えようとする
・ナンバー1とオンリー1が共存する。
オンリー1の土地でナンバー1になる。
・ニッチを探すには、1小さくしぼること2フィールドは自分で作ること
=なるべく戦わない。=ニッチな土俵を求めて常にチャレンジする。市場をずらす
・植物が成功するため
1競争につよい
2環境に耐える
3変化を乗り越える
*踏まれた雑草は起き上がらずに、生き残るために力を使う
=今生きるために全力で力を注ぐ。ただそれだけ。将来のことは考えない。
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植物・雑草を題材にした4作目。これだけ読んでも大丈夫。今までの作品の総まとめの感じ。
雑草をもとに、生きること・読者自身の存在の全肯定を説く作品。
子どもたち・大人たち全ての栄養剤となるような優しい作品。
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農学博士による進化の話。ダーウィンの進化論をわかりやすく解説している。例が多彩であり理解しやすい。面白く読めた。
「「個性の時代」と言われます。「個性的であれ」と言われます。「個性を活かせ」、「個性を磨け」と言われます」p9
「一卵性双生児は、同じ遺伝子を持つ受精卵が2つに分かれて生まれます。そのため、すべてのDNAが同じです」p38
「(農業生産)生き物は本来バラバラです。バラバラになりたがるものを揃えることは大変なことです」p53
「(クジラとイルカの違い)クジラは大きくて、イルカは小さい(3mより大きいか小さいかで決まる)」p74
「「ナンバー1しか生きられない」これは、間違いなく自然界の鉄則です」p100
「ナンバー1しか生きられない。これが自然界の鉄則です。自然界に暮らす生き物は、すべてナンバー1です。どんに弱そうに見える生き物も、どんなにつまらなく見える生き物も、必ずどこかでナンバー1なのです。ナンバー1になる方法はいくらでもあります」p101
「「ニッチ」という考え方は、生物の種の単位での話です。人間という生物は自然界の中で確かなニッチを確立しているのですから、本当は私たち個人個人がニッチを探す必要などありません。しかし、ニッチの考え方は、今まさに個性の時代を生きようとしている私たちにとっても、実に参考になる話のように思えます」p107
「人間の一人ひとりが、社会の中のさまざまなポジションで、さまざまな役割を果たすことは、さまざまな生物種が、生態系の中でそれぞれの役割を担っているのと同じです。しかし、社会は高度に複雑になり、役割分担もまたわかりにくくなってしまいました。誰がどんな役割分担を担っているのかもわからないし、社会の中で自分が得意なのは何なのかも、簡単には見いだせなくなってしまったのです。そのため「ニッチ」という生物の種の基本的な考え方が、自分の社会的役割を再考するのに、とても参考になるのではないでしょうか」」p108
「東進ハイスクールの林先生は「大した努力をしなくても勝てる場所で、誰よりも努力をしなさい」と言います。まさに、これはナンバー1になれるオンリー1のポジションを見つける近道です」p117
「たくさんのチャレンジをしていけば、たくさんの勝てない場所が見つかります。こうしてナンバー1になれない場所を見つけていくことが、最後にはナンバー1になれる場所を絞り込んでいくことになれるのです。ナンバー1になれるオンリー1のポジションを見つけるために、負けるということです」p137
「生命の歴史を見れば、進化の原動力になったものは、常にニッチを探し求めた敗者たちのチャレンジだったのです」p143
「(植物の生存競争)植物の陰になれば、十分に光を浴びることはできません。植物にとって、光の争奪に勝つことは、生きていく上でとても大切なことなのです」p153
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生き物の個性や進化について、動植物を例えとしながら、とても分かりやすく書かれている。
人間の脳の限界、ジャガイモの悲劇、ニッチという考え方、敗者が進化する、等々とても興味深い。
難しい言葉もなく、子供達にも読んでもらいたい作品。購入して時々読み返したい。
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自然科学と思いきや、哲学・人生応援ブックでした。
迷子になっている人が、この本と出会えるとよいな。
Ⅰ時間目:「個性」とは何か?
…オナモミの実には早く芽を出す種子と芽を出すのが遅い種子の二つが入っている。
←どちらもオナモミの戦略に必要。個性がいらない共通項と、必要な個性、なぜかを考えてみる。
2時間目:「ふつう」とは何か?
…人間は整理されていないものが苦手。自然のなかに「ふつう」も「平均値」もない。
←「ふつう」は考えることをストップしてしまうことなのかも。
3時間目:「区別」とは何か?
…
…「もともと分けられないものを分けようとするからダメなのだ。」チャールズ・ダーウィン
←まさかのダーウィン先生が!
4時間目:「多様性」とは何か?
…実は、ナンバーワ1しか生きられない。ただし、それぞれの環境や性質など、複雑なニッチのなかで。
←自分のニッチはなんだろうか。
5時間目:「らしさ」とは何か?
…「らしさ」の呪縛を解いたときに、自分を見つけることが出来る。
←レッテルは、可能性を封じてしまうのかも。
6時間目:「勝つ」とは何か?
…草いろいろおのおの花の手柄かな 松尾芭蕉
一見敗者に見えるものが、進化への切符を持っていることもある。
←負けてもいいのだ。少しだけ、がんばろう。
7時間目:「強さ」とは何か?
…人間は、弱いから進化した。ネアンデルタール人は、賢く強い存在だったが、助け合うことがなかったために滅んだといわれている。
…盛者必衰。塞翁が馬。
8時間目:「大切なもの」は何か?
…雑草は踏まれて倒れたら、実は起き上がらない。
立ち上がらなくてもいい、伸びなくてもいい。
←じっとしててもいいし、どこに力を注ぐか考えてみる。
9時間目:「生きる」とは何か?
…生きることに力はいらない。
←空、見あげてみる!
天上天下唯我独尊
…意味を間違えて覚えてた…。某・星の戦士たちのマンガや神さま2人の休日マンガが悪いと思うの。
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB30879120
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オンリー1とナンバー1になり得るニッチ領域を目指す。でもこれって、種のことで個のことではない。人は個、それぞれに感情があるからややこしい。
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多様性とは何か?イルカとクジラの違いって?
本来「バラバラ」な世界のはずなのに人間はその分類を明確につけようとしてしまう。区別をしたいのか差別をしたいのか?
多様性なんて元々あるのだからそれを理解するために区別をする目的は何なのだろうか?
オンリーワンでナンバーワンになれるニッチなポジジョンを見つけることが自然界でも、人との関わりの中でも生き抜くキーとなる。
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『多様性とは何か?』を植物の世界でうまく例えてくれているので、客観的に人間社会の多様性を改めて理解することができる。
価値観や個性は人それぞれでいい。
特にオールドタイプの管理職や経営者は必読する内容だと思う。
これからの時代は行き過ぎた資本主義にブレーキがかかることを予測すると、原点に立ち返って
『脱全体主義』『社会民主主義』となっていきそう。
そうなると本質的な意味での多様性を理解した人が組織やコミュニティの中心により必要になっていく。