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不登校というテーマを通じて、インタビューされる側の人生観もすくい上げる一冊。
囲い込まれた環境で、今そして過去に辛い思いをした人に確実に届く力を持っている本だと思う。
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樹木希林さんの言葉、
ありがたいというのは漢字で書くと「有難い」、難(なん)が有る、と書きます。
お釈迦さんが「人間として生まれることはきわめて稀なことだ」だったら生き続けなきゃもったいない。
心に刺さりました。
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総勢20名の著名人に全国不登校新聞社の記者やその親がインタビューした内容が掲載されている。
20名と多い分、掻い摘んでその人達の考え方を知ることができる良さがあるが、少し物足りなさも感じた。掲載者数をもう少し減らして、ひとりひとりの話をもっと長く載せてもほしかった。
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私は元不登校児で、今は高校で教員をしている身です。
過去の自分の経験から見ても、今、学校で懸命に日々の勉強から何か得ようとしている子供を見る立場から見ても、ちょっと学校を悪く言いすぎじゃないかな、という印象が残った。
学校なんてなんで行っているの?
行かなくていいよ、学校なんか学ぶことはろくなことじゃないよ、等々…。
もちろん、学校という画一的システムから外れる子どもがいて普通だと思う。
40人がぎゅうぎゅうに詰め込まれ、机に座って、知識を学ぶ。
今は少しずつ変わりつつあるとはいえ、長い年月をかけるには、あまりに不自由な世界だと思うし、生徒たちはそんな中でよくやっていると思う。
インタビューの内容が素晴らしい著名人もいました。樹木希林や荒木飛呂彦みたいに、自分がちゃんとある人の話はよかったし、「かがみの孤城」で不登校の子どもたちを描いた辻村深月の話もとても興味深かった。
保護者の方へのメッセージや、不登校経験者の話も、励みになると思う。
が、やはり、経験もないのに、無責任に不登校の人は自分があるんだよ、なんて、言って欲しくはない。
今学校にいる子どもたちがどれだけ頑張っているか…。
毎日自分を律して、親の期待に応えようとしている子もいるし、やりたいことが決まっている子もいる。
そして、過去に学校に行けなかった自分は、決して自分の意思で行かなかったわけじゃないと、読みながらもやもやとしたのでした。
これだけたくさんの著名人から話を聞いているんだから、内容がバラバラで、インタビューの趣旨も一貫性がないのは仕方がない。
バラバラだからこそ、自分に合う話とも出会えるのかもしれない。
それとは別に、不登校新聞は興味を惹かれました。
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生き続けなきゃもったいない! 不登校の若者たちが体当たりで引き出した、樹木希林をはじめとする人生の先輩たち20名の本音のインタビュー集。『不登校新聞』掲載記事を加筆修正し、書き下ろしを加える。
樹木希林のインタビューを読みたくて借りたもの。心に響きます。
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読みながら思ったことは、学校に行きたくなくなる前にこういう本を読んでいてもらいたいなあということ。
逃げてもいいんだ、という感覚があって耐えるという選択肢がより現実的になると思うので。
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いろんな考えがあるなと思いつつ、根底にあるのは「生きていてほしい」ということ。生きづらいと悩んでいる人も生きていれば自分が生きられる場所って必ず見つかるんだと思うの。
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学校へ行きたくない君へ
読了
・印象に残ったこと
不登校するにも勇気がいる。人と違うことを実行するのだから。
多くの人と違う道だが魅力的な人も多い。
まっとうな感覚からしたら不登校は当然、という大人も多く出てくるが、経験者以外の言葉は少し遠い気がする
リリーフランキー、樹木希林、西原理恵子
あたりが読み応えあり
もし自分の子が不登校になっても、
あわてずにすみそう
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当事者の視点や思いで当事者参加型を目指して
発行されている不登校新聞の
インタビュー記事がまとめられている。
インタビュアーは当事者、経験者で
本人が話を聞きたいと思った人のところへ赴くという。
当事者同士で話し合い、共感をすることは重要だが
経験者、先達と話をすることで
先が見通せたり、新しい視点に触れることで
感じられることは大きいのではなないか。
大丈夫、言ってもらえることは
安心と自信につながることだと思う。
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2019.9月。
リリーさん、さすが。この人は本当にね。希林さんの降りていくってのもよかった。あの、学校行くのしんどいなら行かなくていいとおもう。いい、いい。学校に行くのが普通だってのはもう違う。自分で気づいてそうなったならもうそれでいい。行きたければ行けばいいし、無理なら無理でいい。もっと楽にでいい。と思うけど、それができないから苦しいんだろうな。子がそうなったらどうするか。一緒に遊びまくるか。旅行するか。働いてみるのもいいか。外には出たらいいとは思うけどね。外からの感覚に刺激を受ける時期だと内田さんも言ってるし。おもしろい言葉、たくさんありました。
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『不登校新聞』に掲載された,著名人へのインタビューを再編集した本。
これらのインタビューアは,不登校・引きこもりの当事者・経験者である子ども・若者編集部たち。代表理事の奥地恵子さんの言葉を借りると「自分が本当に聞きたいことを聞くという真剣さが引き出すのか,二十名の方々の深い人生観に出会えました」という内容となっています。
その20名の顔ぶれは,漫画家,学者,訳者など,本当にさまざまです。
樹木希林,リリー・フランキー,雨宮処凜,田口トモロヲ,横尾忠則,内田樹,小熊英二,茂木健一郎など,わたしがその作品を読んだり見たりしている人のインタビューは,とても興味深く読むことができました。また,これまでわたしがあまり接してこなかった人たちへのインタビューを読むことで,ぎゃくに,「この人はどんなものを残しているのかな」と気になったりもしました。
それぞれの人たちが,おもしろい視点で社会を生きてきたんだなと思いました。「おとな」という言葉一つ取っても,そのとらえ方はさまざまでした。
不登校で悩んでいる人はもちろんのこと,まったくそんな気のない人にも読んでみる価値あります。これからも今の自分でいいのかどうか…考えたくなりますよ。
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「全国不登校新聞」というメディアがあることを少し前に初めて知った。樹木希林さんの本を読んだ際に、フォローさせて頂いている「夜型さん」に、希林さんがこのメディアへメッセージを寄せられているということをコメントで教えて頂いたからだ。
このメディアは、全国不登校新聞社の発刊ですでに20年以上の歴史があり、その間一度も欠刊がなかったそうである。
同社の代表理事奥地圭子さんは、1984年から「登校拒否を考える会」を立ち上げ、その翌年にはフリースクール「東京シューレ」を開設するなど、早い時期から不登校やひきこもりの問題への取り組みを進めてこられた方である。
本書は、不登校やひきこもりの経験者がインタビュアとして、その自分が誰の話を聞くことが有意義かということを考えて、その対象者にインタビューを敢行することにより編集されたものである。世間一般の読者受けを考えたインタビューではなく、そのインタビュアーが個人として話を聞きたいと思う人に、その思いをぶつけながら取材をしている点が特長であり、それが本書を熱気の感じられるものにしている。
本書の編集長もまた、不登校やひきこもりの経験者だそうだ。
そして、インタビューに答えている人物のほとんどは、現在、その筋で世に認められている人物であるが、そこに至るまでに、不登校や引きこもりなどの経験をもち、あるいは現在でも「生きづらさ」と共存しながら生きている人たちであった。
樹木希林、荒木飛呂彦、柴田元幸、リリー・フランキー、雨宮処凛、西原理恵子、田口トモロヲ、横尾忠則、玄侑宗久、宮本亜門、山田玲司、高山みなみ、辻村深月、羽生善治、押井守、萩尾望都、内田樹、安冨歩、小熊英二、茂木健一郎。
自分にとっては、知っている人物も、これまで全く無縁だった人物も含まれている。また知っている人物ですら、成功実績を知るのみで、そこに至るプロセスについては知らなかった人物が多い。
本書を読んで、いかに自分は「世間知らず」だったのかというような気持ちになる。「世間を知る」という意味を、勝手な限定的な世界を知ることと勘違いしていたのではないかと感じる。
東京大学東洋文化研究所教授の安冨歩氏は、現代人の生き方をポケモンに例えている。つまり自分自身で戦っているのではないと。そして自分自身を生きている人はどこにいるのかという問いに対し、不登校や引きこもりの中にいると述べている。
上記に登場した、インタビューを受けた側の大先輩たちの話を聞いていると、まさに「自分自身を生きる人」の実感が伝わってくる。
コラムで自身のひこもり体験を述べている若者が、親から言われて最も嫌だった言葉を列挙していた。
「ふつうにしなさい」
「この先どうするのよ」
「あなたのためを思って言ってるのよ」
「ふつう」とは何か?
皆が学校へいくから、行かないのは「ふつう」でない?
マイノリティが特異な目で見られるという現実に対し、宮本亜門氏は、「マイノリティは人類にとって大切な前例」であり、マイノリティをマイノリティでないものへ変えていく使命ある���と言っている。
西原理恵子氏は、「子どもより先に親が何を不安がっているのかを解決した方がいい」と言いきっている。先の言葉(「この先どうするのよ」等)に対する明確な答えであるように思う。
それぞれのインタビューのやり取りの中から、一瞬「世間知らず」の感触が沸き上がると当時に、新たな視点を与えてくれる書でもあると思う。
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所々読みました。学校へ行きたくないない理由をもっと大人に理解して欲しい。
不登校新聞の取り組みがいい。
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不登校に悩んできた人の話しの本です。
親の立場から読みました。子供が生まれたときから、子供が不登校になったときには学校が全てではない、ということは伝えたいとはかねがね思ってます。
はじめは引きこもりであってもいい。ただ引きこもりのままは良くないとおもう。
不登校になったとき、学校以外の選択肢がそんなにあるわけでもなく、子供と一緒に前向きに話し合うことができるかな、というもやもやはまだ残ったままです。
不登校に悩んでいるお子さんはもちろん小中学のお子さんがいらっしゃる親御さんの心構えとしてお勧めします。
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脳の個性は「トレードオフ」の関係
誰も脳は、ある部分が優れていれば、ある部分は劣っている。
安全地帯(安心して戻れる場所)が必要。