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百田さんって、こんなにも筋金入りのクラシックファンだったんですね。CD2万枚所有だそうな。
名曲25曲を解説と、おススメCDとともに紹介した1冊。よくある内容ではあると思いますが、著者の思い出なども紹介しながらの語り口は楽しめました。
音楽は、機器よりもCDの枚数よりも、それを一生懸命に聞いた経験とともに心に残るという指摘は、その通りと思います。
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読みやすく、クラシック音楽をこれから聴こうとする人向け。百田氏は音楽家ではないため、音楽学的な考察があるわけではないが、氏のクラシック音楽に対する愛情が伝わってくる。ただ、私はクラシック音楽を聴いて「なんや、これは!」という経験をしたことがほとんどない。そこいら辺はクラシック以外も普段から聴いている私との違いでしょう。
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しばらく振りに新書で読み直し。
「読み」と「聞く」を同時進行しないと忘れてしまいます。
本書にも紹介されてましたが、YouTubeで聞きながらの読みが良さそう。私のようなクラシック素人には。
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聞いたことのない音楽について、雄渾で断定的な言葉で書かれた批評を読むと、すでに聴いた気にさせられてしまう。そして、結局、リアルな音を聴くことなく満足してしまわないように注意。
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これぞクラシックの名曲と言える25曲でしょう。聴きどころのツボを押さえて、推奨盤も紹介している。レコード芸術などの推薦を読むと、うーんこの文は楽器をやってる人でないと分からないでしょうというのもあるが、この本はちゃんと楽器をやらない人でも分かるのがいい。一応クラシックファンなので、知っている内容も多いが、なんかこういうのを読むのが好きっていうか楽しいんだよね。
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クラシック好きの作家、百田尚樹さんによるクラシック名曲25選。
ラインナップは、ベートーヴェン、バッハ、モーツアルト、ラフマニノフ、ショパン、ベルリオーズ、シューベルト、ヴァーグナー、パガニーニ、ムソルグスキー、ブルックナー、チャイコフスキー、シュトラウス、ブラームス、ラヴェル、ロッシーニ。
交響曲が多めな印象。
それぞれの曲が作られた背景、作曲家のエピソード、曲の解説、そしてその曲の百田さんオススメ名盤が語られている。
曲の解説は結構玄人寄り。その曲の構成、調なども割としっかりと書かれている。
オススメ名盤はまたすごく、「この曲の名演は○○交響楽団の指揮者○○が良い」と第三候補くらいまでそれぞれ紹介。
熱い・・・!クラシックが本当に好きなんだという気持ちが伝わってくるし、知識量も半端じゃない。ただ聴いてるだけではなく、かなり音楽の研究もされたんだと思う。
百田さんはシューベルトがお気に入りのようだ。
シューベルトは16歳で小学校代用教師になり、21歳で音楽を本格的に目指し、お金が無い中、友人たちに支えられて曲を書き続けたという異色の人物。
モーツアルトやベートーヴェンのように、子供の頃から神童とされ早くから作曲を始めた人もいれば、シューベルト、ベルリオーズ(医者から19歳で音楽に転向)、チャイコフスキー(22歳で音楽教育を受ける)、のように遅咲きの人たちもいるのですね。
話し下手で不器用で常に自信が持てなかったブルックナー、金銭的に成功してからは37歳で音楽を引退し、以後料理に目覚めてレストランを経営してしまったロッシーニなど、変わり者も沢山いたようだ。
作家だけあって、お話も面白く、難しい専門用語も織り交ぜているのに、すーっと一気に読めた。
百田さんオススメ名演奏も一部メモったので、聴いてみようと思います