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なんともこの、インパクト大…!なタイトルにやられた。
ん〜。夫を噛むとは?笑
という思いから読み始めると、その過程でいろんな意味での過激さにノックアウトされます。
おすすめポイントとしては
・ストーリーがいい
・絵が可愛い
・エロスなシーンすら美しい
1巻では4人の若く可愛い妻達が、それぞれ夫婦仲に問題を抱えながらひょんなことから漫画の舞台・蓮澄町で一堂に会すシーンまでを描いている。
1人目の主人公・藤子の夫は、パワハラと以前からの浮気癖。
2人目の主人公・和子の夫は、結婚当初に比べ体重が6キロ増えてしまった自分を友人達の前でからかってくるわ、嫌がる和子に強制的に営みを要求するわとワガママ行動炸裂。和子は頭を悩ませていた。
3人目・結月は、価値観も合い仲良いものの営みに応えてくれないない夫がおり、「溜まって」きたら真っ昼間のラブホの外壁から中の声を盗み聞くという癖を持つ。
そんな結月と同じくラブホの声を聞いていた4人目・レイも、エリートな夫に夜の相手をされなくて出会い系で自由奔放にしている。
ストーリー的には、パワハラとか不倫に対して嫌悪感を抱く人も多いと思うけど、4人の抱える問題が生々しくて逆に面白い。
というのも、夫達が割とガチ目のクズでして。
(2巻3巻でクズっぷりに拍車がかかるんだけど)
だから妻達が浮気したりしても当然なような気もしてくる。妻達の味方をしたくなる。ただしレイちゃんに関しては尻軽過ぎて同情の余地がない。笑
夫に不倫されていることにも薄々気付いているし、自分のことを昔ほど可愛く思ってくれていないことも解っている。もしくはなにも変わっていないからこそ成す術が無かった妻が、「妻達の互いの出会い」や「夫以外の男との出会い」によって少しずつ状況が変わってくる。
それにしても水瀬マユ先生の絵柄はいつ拝見しても麗しい。
先生の描く女の子は可愛くて表情豊か。男はむさ苦しかったりするが、可愛い女の子には手を差し伸べ寄り添う男が必ず現れるのが安堵できる点。痛々しい侭にでなく、花のように、踏まれながらも次に種を撒くところまで見届けることができるので期待させてくれる。
しかし、のどごしが良い作品が多いと分かっていても、喉を通るまではもどかしいのでなんとも楽しませてくれる。
この可愛い妻達を拝むだけでも買う価値があり、ストーリーも流行りの不倫&復讐劇だけではないと思ったのでこの評価です。
あと、ちょめちょめシーンも個人的にキュン♡