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ホリーの魅力は詩人的要素がない人間にはわからないらしい。
私は詩人にはなれない。
若く美しいことによって生じる美だけしか彼女にはないように思う。
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ホリーの魅力に酔いしれます。特に↓の件が好き。
「野生のものを好きになっては駄目よ、(中略)心を注げば注ぐほど、相手は回復していくの。そしてすっかり元気になって、森の中に逃げ込んでしまう。(中略)野生の生き物にいったん心を注いだら、あなたは空を見上げて人生を送ることになる」
(中略)
「空を見上げている方が、空の上で暮らすよりはずっといいのよ。空なんてただからっぽで、だだっ広いだけ。そこは雷鳴がとどろき、ものごとが失せていく場所なの」
《所持》
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ずいぶんと昔、違う翻訳を読んだ事があります。
私だけかもしれませんが
「おもしろいのだけども翻訳ものってどうもテンポよく読みにくい。入り込めない。」
というジンクスがありまして、昔読んだ「ティファニーで朝食を」もまさしくそんな感じでした。
どうも、むりやり英語を日本語に置き換えてみましたって感じだったのです。
村上春樹氏の翻訳は、そのへんのぎくしゃくした感じがなくてすんなりと読む事ができました。
主人公のホリーは、オードリーヘップバーンのイメージはないですけども
映画は映画ですごく楽しめますね。
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楽しく読んだ。
なるほど、この人はこういう本が大好きなんだろうね、
と、夫と話しながら読んだ。
2008年
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映画は見たことがないですが、一度読んでみたいと思っていました。
村上春樹氏訳ということで、それにもつられました。
文章がきれいで読みやすかったです。
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新潮文庫で、夏の100冊の中から
2冊購入するとパンダのフィギアプレゼント、
というので買ってみました。
以前、オードリー目当てで
『ローマの休日』を観ようか
『ティファニーで朝食を』を観ようか
迷った時に、母に前者の方がまだ面白い、
と言われたのですが……
あぁ、確かになぁというかんじです。
主人公へのプレゼントが何も入ってない鳥籠、
というシチュエーションがなんとなく好きです。
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勝手に、お洒落なパリのお話・・・と決め付けていた私。
読み始めてその思い込みとのギャップにびっくり。
表題作のほかに、短編が3作はいっている。
どことなく乾燥した感じのする話。
「クリスマスの思い出」という話が1番好きだ。
寂しげで切なくなるのに、愛おしい人たち。
そんな魅力的な登場人物が好きだからだ。
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初めて読んだ。
映画も見たと思うけど、ほとんど覚えていない。
これという劇的なストーリーはないけど、ホリーに魅惑されるのは間違いない。
表紙の非常階段は、作品のなかで大切な役割を果たす場所だ。
日本のマンションではあまりみかけないけど、NYではよくあるみたい。
ドラマ「フレンズ」でよく見かける。
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2009/
2009/
カポーティの恋人であるジャック・ダンフィーに捧げられた一冊です。
「私はだれ」について答えが見つからない迷宮を描くのが初期の短編の多くだとすると、この作品はむしろ「私は何」と外側から枠をはめられることからとことんすり抜けていく漂泊のヒロインの物語である。
収録作品
「ティファニーで朝食を」
「ダイヤモンドのギター」
「我が家は花ざかり」
「クリスマスの思い出」
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最初はつまらないと思って挫折。
改めてゆっくりと読み返すと…心の奥底に入ってくる。
ホリー・ゴライトリーという人間が。
訳文もなかなか良かった。
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「私は怖くてしかたないのよ。ついにこんなことになってしまった。いつまでたっても同じことの繰り返し。終わることのない繰り返し。何かを捨てちまってから、それが自分にとってなくてはならないものだったとわかるんだ。いやったらしいアカなんてどうでもいい。太っちょの女だって、なんでもない。でもこいつだけは駄目。口の中がからからで、どう力をふりしぼっても、唾ひとつ吐けやしない。」
春樹節炸裂なカポーティ。
春樹ストーリーかと思いきや、カポーティワールドになるから不思議なのです。
映画のヘプバーンのイメージが強いこの話だけれど、ちゃんとストーリーをおったのは初めて!
こういう話だったのかーと、感嘆しました。
ハッピーエンドではないし、感動することもないし、読み返そうーとかも思わないんだけど、何か心に残る話。
ホリーはどこにいっちゃったのかな?
【9/19読了・初読・個人蔵書】
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ホワイトエンジェル
きたってわけじゃないんだ。そのへんが微妙でね。だからあんたの意見を聞きたかったのさ。飲み物を作ろう。新趣向のカクテルでね、ホワイト・エンジェルっていうんだ」。彼はそう言ってウォッカとジンを半分ずつ混ぜ、ベルモットは加えなかった。できあがったものを僕が飲んでいるあいだ、ジョーは立って錠剤の胃薬を口の中で溶かしながら、語るべき言葉を頭の中で組み立てていた。
今晩の用件を切り出しにくいときは、とりあえず相手にホワイト・エンジェルをおごろう。二杯目はベルモットも加えてはいかがでしょうか。
知識
ドライ・ジン/ウォッカ/ホワイト・キュラソー/レモンジュース
※ステア
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歴史に残る名作を、村上春樹訳ということでチャレンジ。
やはり物語の雰囲気が春樹っぽくなっていることに対しては意見が分かれると思いますが、それだけ影響力のある作家だということなのでしょう。
この作品が映画化され、世界中で愛される作品となった背景には、ヒロインの新進女優ホリー・ゴライトリーの圧倒的存在感があります。
登場人物、特にヒロインについては、誰もが自分なりのイメージを頭の中に描きながら、読書するでしょう。
しかしホリーについては上手く偶像を描けませんでした。
あどけない少女の一面を見せながら、男たちを手玉にとる妖艶さ。
間の抜けたようでもあり、機知に富んでもいる言動。
性に対して開放的でもあり閉鎖的でもある。
狂人のようで聖人のよう。
うーむ…作中の男性たちがなぜ彼女に惹かれたかが分かる気がします。
彼女の壮絶な生き様をぜひ体感して下さい。
「花盛りの家」「ダイアモンドのギター」「クリスマスの思い出」の短編三作も収録していますが、実はこいつらが秀作、まとめて、良い一冊です。
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ホリー・ゴライトリーがチャーミングで魅力的。
『ティファニーで朝食を』と聞くと「あぁ。オードリー・ヘップバーンの!」と誰もが口を揃えて言うが、そういうのは作家にとっては困った話なんだ、と思った。確かにオードリー・ヘップバーンには“妖艶”よりも“純潔”のほうが勝ってしまう。
「これまで試した中でいちばん効果があったのは、タクシーをつかまえてティファニーに行くことだったな。そうするととたんに気分がすっとしちゃうんだ。その店内の静けさと、つんとすましたところがいいのよ。そこではそんなにひどいことはおこるまいってわかるの。」【本書65〜66頁】
又、〈花盛りの家〉は怖くて寒々しくなった。猫の首を鍋に入れる瞬間とかもう。。。
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カポーティは先に冷血を読んでいたので、すごくストイックな文章書くってイメージでしたが、全然ちがう。
この人のよさは、小説にある。特に短篇小説に。本編以外に収められている短篇がどれもよかった。
すばらしいストーリーテラーであるけど、どの作品も彼自身がよく投影されていて、フィクションのばつの悪さが感じられなかった。