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The world is your oyster.
原田マハさん大好きだけど、最後が駆け足で結末が急に物足りなく感じる。
一冊通して面白くて夢中で読むのになぜか読み終わったあと、もどかしいというか、生意気にもあの部分もっと膨らませて欲しかったなとか思ってしまう。
今回は登場人物が多かったので不完全燃焼部分も。
でも、原田マハさん大好きなんですけどね。
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「おれたちには何もない、だからこそ、おれたちにはすべてがある。」
英才のスピーチのシーンで鳥肌がたちました。
私は英才みたいにアーティストではないし、アートに精通してるわけでもなければ、美術館に熱心に足を運ぶようなタイプじゃないし、アートに対する関心は薄い方だけど、この言葉に背中を押してもらえる局面はたくさんあると思う。
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いつもの原田マハとは、ちょっと違った。
ポロック自身の話ではなく、ポロックの作品を取り巻いたお話だった。その分、作者の幻想が膨らんだ。まぁサザビーズの事が少し解ったかもしれないが多くの読者にとっては現実感のないお話しになった。
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国立西洋美術館の帰りに上野駅で購入した。ジャクソン・ポロックを見た後だったのでワクワクしながら読み進めた。
義賊・アノニム。ルパンや鼠小僧など、昔からよくあるテーマで、疾走感もあり、作者らしい芸術的知識も詰まった作品であるが、それでも他の作品ほどの面白さは感じられなかった。
社会的に犯罪(悪)とされている手段を倫理的に正当化して芸術を救うという行為が芸術を愛する人の取る手段なのかということに疑問を抱いてしまい、ずっとモヤモヤが残ってしまった。
(ファンタジーを楽しめない私が悪いのだろうが…)
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盗まれたアート作品を盗み返し、修復後、元ある場所に戻すという謎の窃盗集団がいた。彼らの名は「アノニム」。
もう1人の主人公は、アートを愛する学生、英才。彼の才能を見込んだアノニムのボスは、彼に接触し、ジャクソンポロックの有名な絵「ナンバーゼロ」を描くように誘導する。
そして物語のクライマックスは、とある大事なオークション会場。
アノニムと英才。彼らの行動が導いた、ラストの展開は鮮やか。
前半は、導入部分が長く感じてしまい、正直あまり入っていけなかった。後半からはスピード感があり、楽しめた。
この作品はもう少し短めにして、登場人物も多いので挿絵なども入れてみたら、若い人たちも楽しめるものになるのではないかな?と思った。あと、ナンバーゼロもカラーにして見開き2ページにしたほうが、より胸に突き刺さると思う。
ルパン三世のような、痛快さがある一冊。
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本格アートものではなく、サザビーズのオークションをめぐるエンタメ系、といったところ。
ジャクソン・ポロックを深く掘り下げるというよりは、オークションの裏側とそれに参加する富裕層の実態を垣間見れるといった感じ。
ま、そう割りきって読めば、それなりに楽しめる。まるでよく出来た映画みたいなストーリーは元々マハ氏のお得意だし。荒唐無稽な展開とキャラクター達には「んなわけないだろ!」と何度もツッコミながら、あっという間に楽しく読み終えました。
2020/11
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著者にしてはエンターテインメントに振った感のある1冊。
絵画ビジネスやオークションの雰囲気も味わえ、まだ若者の民主化に対する勢いがあった頃の香港もきれいに切り取られている。
かの地の現状を思うと暗澹となってしまうが。
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原田マハさんが大好きで、ジャクソン・ポロックも好きだから、彼女の他の本で綴っているゴッホのように、ポロックの深い人物像が読めるのかと期待したのに、蓋を開けてみたらオークション中心の話だった。
しかもオークションの様子を語るには内容がとても薄かったし、終始語り口調がこれまでの原田マハらしくない部分が多々見受けられ、つまづきながら読むこととなった。
大好きな印象派から現代アートまでの歴史を簡潔に、分かりやすく綴ってる場面があり、その箇所は楽しく読めたが、正直期待外れだったので、評価は残念ながら⭐︎⭐︎で。
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香港にてサザビーズのオークションを舞台に美術窃盗団「アノニム」が時間をかけてジャクソン・ポロックの絵画作品を盗み出す。まるで映画のオーシャンズ又はキャッツアイ?のような出来事である。しかし、本来の目的は絵画を綺麗にして持ち主に送り返す秘密結社だったのだ!
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マハさんの作品は大好きなんですが、本作は(?)が自分の中でついてしまう。
このプロットでいくのなら、倍のボリュームで構わないのでもっと書き込んで欲しかったなぁとひとりごち……。
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原田マハさんのアートフィクションといえば、「楽園のカンヴァス」「暗幕のゲルニカ」「たゆたえど沈まず」など史実にフィクション要素を加えた味のある作品あるが、本作はエンタメ性を追求した作品となっている。
上段の作品が素晴らしかっただけに拍子抜けした感じであった。オシャレな窃盗団がオシャレに作品を盗む。ただそれだけ。
最後はキレイにまとめていたが正直、「???」と当惑してしまった。
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これまでの原田マハ作品とは一風変わった作品。
007やオーシャンズ11のような映画化されそうなエンタメ要素が強く、ワクワクさせられた。
とは言え、最初の方はなかなか世界観に入り込めず読み進められなかったのも事実。原田マハさんのゆったりとアートを楽しむようなこれまでの作品とは違うので少しとまどいつつも、途中から一気に引き込まれた。
最後の締めがもう少し何か足りないような感じがして、物足りなさが残ったけれど全体としては楽しめた。是非、映像でも見てみたい。
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以前読んだ原田さんの作品とは印象が大分違いました。書き方に幅があるなぁ➰と思いました。
海外映画を想定しているかのようなかきっぷり、セリフっプリで、映像化された時はどれだけ濃い映像になるだろうかと。
ポロックや美術史の教養を深めるのにはいいかも知れないけど、もう少し、特徴あるキャラクターが生き生きと動いて特徴が伝わるような表現が欲しかったなぁ、と思いました。
少しページ数に対して登場人物が多すぎかな。
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文庫本の目次の次のページに登場人物がイラスト付きで紹介されている。これは、好みが分かれると思われる。イラストがあることで、読者に自由に想像させる妨げになってしまうかもしれない。登場人物が入れ替わり登場するので、時々最初のページに戻って人物を確認していたので、そんなことを考えながら読んだ。だが、こんな些細なことで、作品の印象は微動だにしない。
私は、原田さんの作品が好きだ。虫眼鏡が太陽の光を集めるがごとく、最後の瞬間に向けて物語が進む。そして、今回も感動の瞬間に出会えた。
ジャクソン・ポロックさんという画家が描いた作品が、今回の主役でもある。
映画『ザ・コンサルタント』という映画に印象的なシーンで登場する絵画がジャクソン・ポロックさんの作品だったこともあり、そのときに初めて知ることとなる。
彼の作品は、この小説で語られるように魂の解放というか、心動かされる何かを発しているのだろうか?
いつか、本物を見てみたいと心から思った。
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さらっと読めるエンタメで面白かった。
オーシャンズ的な派手な作戦で絵画を盗む展開にしたくなる設定だけどそうはならず、お洒落で豪華な舞台と世界の隅の少年の世界を行き来してアートへの想いを語っている感じ。
シリーズ化できそう。