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彼女とのデートに出掛けたハルトは、出掛ける途中コンビニで休憩する事にした。一服し、彼女の帰りを待っていたが、なかなか帰ってこない。苛立ちつつ吸殻をマンホールの穴に向かって投げ入れると、中から熱がる女の悲鳴が聞こえた。
チャット型ノベルアプリ「Peep」よりいくつかの作品が書籍化ということで興味本位に購入。Peepはホラー以外の作品もあるがこちらはホラー、サスペンスなど怖い作品ばかりとの事。帯にある通りノベルコミックなのでひとつの作品に文章と漫画がそれぞれを補完する形で存在する。LINEのような画面上で物語が展開するPeepの画面を少しいじって書籍化しているのかと思ったが、実際に読んでみると、昔の携帯小説でいう「台本書き」だった。Peepの書籍化ということで、PHP社から出ている「未読のメッセージがあります」のような感じだと思っていたので少々面食らった。Peepの面白さはあのリアルタイムで交わされる登場人物のやり取りが、臨場感をうみ恐ろしさを読者に伝えるところにあったと思うので、これはやや残念かも。実際にPeepで読んで怖いと思った作品もあったが、怖さが損なわれてしまっている。「マンホールから覗く女」とかじわじわ、かつ迅速に追い詰めてくるマンホール女が怖くて良かったんだどなぁ……。