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紙の本

子ども向けだけというのはもったいない

2005/04/01 20:05

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:安之助 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 著者の「草山万兎(くさやままと)」は、有名な動物学者の「河合雅雄」と同一人物である。本のタイトルに「河合雅雄の−」とあるのだから、なにも“ペンネーム”をつけるまでもないと思うのだが、推測するに、「草山万兎」という名は、著者の「こう、ありたい」との意思が、込められているのかもしれない。つまり、「草山」は研究の場である「フィールド(ワーク)」を表し、ワークのとしての対象は「万兎=すべて」、という意味なのだろう。
 「万兎」という熟語自体は存在しない(少なくとも私は知らない)と思う。だが、「二兎を追う者−」という格言がある。それをもじっての“造語”なのか。それだと、二兎でダメなのだから、もっと多い万兎では、常識的には絶対に無理と考えるほうが自然だ。だが、ことわざでは「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」というのもある。著者の意図したのは、格言での「兎」を借りて、その実、「当たる」ということわざのほうだと思われる。

 「動物記」というと『シートン動物記』を真っ先に連想する。乱暴な例え方をすれば、この本は『シートン−』の現代版だ。どちらも動物学者(シートンは博物学者)としての観察を基にして、野生の動物としての行動を分析した上で、書かれている。したがって、無理な脚色がない。動物行動学の知識に裏打ちされた、それら動物の想定される行動だからだ。
 この本の題になった「三羽の子ガラス」は、東京のカラスの話である。日比谷公園で生まれた一腹の子ガラスが、徐々に行動範囲を広げ、皇居の森−銀座−上野公園(上野動物園)、あるものは代々木の森から渋谷へと移り住む。その間の、カラスの捕食や、さまざまな習性が描写され、わかりやすく生態を教えてくれる。
 もう一本は、クマを主人公にした「きょうだいグマの復讐」だ。こちらは“脇役”の人間たちの、横糸に綾なしている人間模様めいたストーリーが少々あって、趣が異なる。どちらかというと私は、こちらのほうが好きである。

 「−動物記4」というからには、これまでに3巻、出ているようだ。読む順番が違ってしまったが、いずれも独立した話なので、相互に影響はないはずだ。私はあらゆる動物に興味があるので、1〜3までを読んでみたいと思っている。

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2010/02/07 20:07

投稿元:ブクログ

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