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問題解決力より、問題発見力が重要であるとの説は、あまたのビジネス書で語られている内容ということもあり、手に取ってみた一冊。あまり目新しいことが語られているわけではなく、無知の知など、すでにあるネタが多く並んでいる印象。「まぁ、その通りだよね」ということを再確認したといったところでしょうか。
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普段から関心の高かったテーマでもあり、興味深く読むことが出来た。問題発見力について分かりやすくまとまっているが、やや出来合いで作られたせいか、内容が浅い印象を受けた。
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問題発見力とは、問題と言われるもの自体や常識と言われるものを「なぜ」と問い、背景や経緯から見直す考え方のできることである。先の不透明さが増し、変化が激しい世の中において、大切な力だと思う。常に、今や自分の考え方を当たり前と思わず、静かに、自省の念を持つことも同じことだと思う。
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問題を解決するには、そもそも問題を発見して定義する必要がある。
問題も答えもない領域を、問題はあるが答えがない状態にするのが問題発見。
問題はあるが答えがない領域を、問題も答えもある状態にするのが問題解決。
自覚がある悪は長期的には自然に解決できるが、
自覚がない悪は解決するのが困難。
無知であることを自覚できるかが重要。
自分の理解できないことに遭遇した際、否定するのではなく自分に知らないことがないかを疑うこと。
他人がいけないのではなく、自分自身に知らないことがないかを問いかけることが自覚する一歩。
むやみに相手を否定するのではなく、今の自分やルールがおかしいのでは?と考えることが必要。
5W1Hで、whyだけが繰り返せる。また、一言で終わらない。whyは関係性が対象となり、それ以外は個別事象が対象となる。
問題解決は変数の分解だが、問題発見は変数の拡大。新たな変数を探すこと。
問題発見には、今とネガティブのギャップもそうだが、よりも良くなった状態を思い浮かべて、その状況との違いを問題として定義する力も必要。
問題はギャップから生まれる。具体か抽象か、という捉え方の差で生まれやすい。
他者とのバイアスを把握するためにフレームワークは使える。自由な思考ではなく、枠組みを作ることで、どこが互いに違うか理解できる。
アイデアを見つける際(解決の話)は、アナロジー思考が効果的であるが、遠い領域からの類推のほうが他との差別化もしやすい。
そのために、抽象化する。カテゴリー分けや線引きをする。
ただし、線引きなどによって、問題が必ず生まれる。そしてそれは避けられない。そのことを意識すると、次の問題が見えてくる。
問題発見と問題解決は求められる能力が真逆であるが、発見能力を育むには、必要以上に思考や行動を抑圧しないこと。
能動的な思考・行動からしか、問題発見は生まれない。問題発見するためのノウハウなどの受動的なやり方はない。
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確かに(私を含めて)前例のない中で、課題形成が出来る人財って本当に限られてると感じています。
これって教えてできるようになるものじゃなく、センスもあるかと思います。
とは言っても著者の通り、VUCAの時代は課題形成(もちろん課題解決も)ができない人財は勝ち抜けないのは間違いない。
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細谷さんの著作は腹落ちする内容が多い。
本書中の図解をまねるだけでもビジネススキル向上につながると思う。
おすすめです。
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タイトルにあるように、如何に問題発見力を鍛えるかを記載した本。まず、問題発見とは何か、そしてその見つけた方とそれが簡単に真似されないための取り組み方、最後にそれらをどう鍛えていくのかを段階的に述べた一冊。基本的にそれらと対になる話があり、具体的な面が多く理解しやすい内容だった。(実行して身に付けるのはまた別の話だが)
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常識、非常識、具体と抽象といった180度反対のことをしっかりと意識して問題発見に注力することが今後のビジネス生活には重要だと感じた。
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大学時代によく読んでた「地頭力を鍛える」の著者の細谷功さんの新作が出たということで読んだけど良い頭の刺激になる。
しかし、問題を解く力より問題を発見する力が重要であるというのはホントまさしくで、
ここの差が今後さらに重要になるだろうなと。
常識を疑う事と具体⇄抽象の使い方が出来る事の重要性を再認識。
20代のビジネスマンは特に読むことをお勧めしたい。
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・不確実性が高い時代には「与えられた問題を上手に解く」のではなく、問題が与えられたら「そもそもこれは解くべき問題なのか?」を疑ってかかり「解くべき問題はこちらである」と逆提案する能力が重要。
・VUCAの時代や新型コロナ危機というのは、問題発見力がある人にとっては限りない機会を次から次へと提供してくれる絶好のチャンス。
・VUCAの時代には、曖昧な依頼が増える。
・現在のAIでは「適当にやっといて」とか「いい感じに仕上げといて」などというあいまいな問題では動き出すことができない。
・問題が問題だと認識されていないことが、最大の問題。
・5Wの中でも「Why」は特別。4Wへの回答は「名詞で一言」で終わるが「Why]への回答だけが「○○だから」となる。
・4Wは点、Whyは線。
・問題は常に、2つの状態の比較からくる
・問題発見型の人を活かすには。「育てるという他動詞」ではなう、「育つという自動詞」を重視すべき。
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問題発見の重要性と問題発見力を高めるための思考法について述べた本。著者はコンサルタントで、「地頭力を鍛える」をはじめとした思考法に関する著書を多数執筆している。
問題を与えられたとき、解くべき問題を見極めることは言わずもがな重要。でもwhyを繰り返してたどり着く程度の話は、問題発見というより問題定義くらいのレベルかな。常識を疑ったり見えない不満を見つける問題発見は尊い。問題発見を抽象化して定義したところは参考になったが、肝心の問題発見力を高めるための思考法については浅いように感じられた。それだけ問題発見が一朝一夕ではできない難しいことだから価値があるのかもしれないが。
以下、備忘録。
■問題発見とは
・問題発見は新たな変数を探す取組み
・あるべき姿を想像し、現状とのギャップを問題として定義する
・偏在も問題と定義できる
・アナロジー思考による問題発見
■問題を発見するには
・常識を疑う、多数派を疑う、経験に頼らない
・具体と抽象、主観と客観、感情と論理といった対極のものを行き来しながらギャップを認識することが問題の認識・解決に繋がる
■その他
・常識はある環境や条件下において成立している場合が多く、未来永劫変わらないとは限らない
・常識とは自分は正しいと以前から信じているが、実はその理由を説明できない状況を説明する言葉
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よく社会に出てから「学生の時にもっと勉強していれば…」と後悔する人が大勢いると言われますが、この本に書かれているギャップや思い込みをしっかり受け止めて、「問題を発見する」考え方を持つことが出来れば、「無知の知」を知れ、これから改めて勉強、または何かしらを経験したくなる人が増えるのではないかと考えられました。
とても参考になるため、著書の他の書籍も読んでみたいと思います。
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「与えられた問題を解くこと」から「自ら能動的に問題を発見すること」の重要性が高まっているとの主張に全く異論はないが、いつも課題解決にばかり意識が行ってしまう。
そんな自分にとって、本書は問題発見の重要性から具体的な実践方法まで提示してくれて、とても参考になります。
・Howではなく、Whyで考える。
・先進事例から学ぶのではなく、誰もやっていないことを考える。
・ポジティブな文句を言う。
・他人に見つけた問題を自分の問題として改善につなげていく。
簡単でないけれど、このような思考にチェンジしていくことを意識したい。
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「常識を疑え」とよく聞きますが、正直ピンときていませんでした。
しかし、この本の中で、「常識」という言葉は「自分では正しいと以前から信じているが、実はその理由を説明できない」状況において発せられる言葉、とあり「なるほど!」と腹落ちしました。
また、問題を発見するには「具体と抽象」という座標軸を頭に入れた上で、それは具体なのか抽象なのかという問いを常に持つことでそのギャップを見つけることが重要だと知り、今後に活かしていきたいです。
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2020年7月発行
ブーカ時代 Volatility変動性 Uncertainty Complexity Ambiguity 先の読めない時代
☆ハンコばか・仕事心中主義の自分
第1章 なぜ問題発見力が問われる時代になったのか? スマホ中心時代
何が問題なのか?問題の定義☆ワード化すること!
従来:獲物を獲って来い!→これからの社会:獲物いるかどうか不明な状態で最善策を能動的に提案☆ドラッカー「顧客は答えを知らない」
上司から「自動運転について調べろ!」→秀才「どうやるか?」or天才「そもそも解く問題か?真の問題は何か?」
第2章 問題発見は常識を疑うことから始まる
ダメ上司のための本(どうせ読まない)、論理的に考えろ!、非効率な会議はやめろ!…→自覚がない人の行動であり、言ってもムダ×教育してやろう!☆「論理的に考えろ!…」他人にアドバイス的に言わないように注意
スマホ見ながら話を聞く人→新しい技術を取り入れている人
問題発見には常識が邪魔なものとなる場合が多い 常識の否定は往々にして次の時代の常識になる
P69電話を無暗に使うのは今や仕事ができない人の代名詞
社会人が時間を守るのは常識?→コロナの時間差勤務の推奨 飛行機、コンサート、結婚披露宴(時間厳守は多人数が一斉に同じことを始める場合に限定)☆タクシー料金は均一が従来の常識 東京に行ってUberタクシー乗ってみたい
常識を疑え、多数派を疑え、変える事に価値がある、経験はむしろ邪魔
第3章 問題発見とは新しい「変数」を考えること
とにかく「なぜ?」と問い続ける「Why」は何度も繰り返せるWhen Where Who Whatは一言で終わる☆5W1Hもふっと聞かれると忘れていた「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」
過去方向へWhyを5回遡れば問題の本質へたどり着く
コロナ 最初の変数=客はどうせ来ない・資金繰りが問題→医療崩壊の可能性ある時・入院患者数が問題
問題=通常時と異常時のギャップ 通常時と改善後のベスト状態とのギャップ(見えていないので思考力が必要)
第4章 「ギャップ」に問題発見のヒントあり
×単なるパクリ→アナロジー(五感を用いた真似、分かる人のみに分かる共通点、抽象レベルの共通点)
第5章 「具体と抽象」を駆使して自分の頭で考える
総論賛成各論反対 総論→1つ・解釈の自由度多・各自都合よく解釈可 各論→自分に都合悪くなると反対
専門家、現場の人、アメリカ人→抽象化しているが、都合よく十把ひとからげにしただけ→それは具体なのか、抽象なのかという問いを常に持つ
自分が知っている領域→物事を細分化、具体化しがち 知らない領域は逆
ダニング・クルーガー効果(Dunning–Kruger effect/能力が低い人ほど自己評価が高い・無知の無知)
物事を一つ上の視点から、自分自身を上空から見てみよう
確証バイアスに注意
問題発見型の人は教育では育たない 読書→誰かに読めと言われて読む人は少ない・その人に読書習慣があり選書のきっかけになっただけ☆職場で本プレゼントはしないこと、エクセル勉強勧めもムダ!
アメリカ発明家チャールズ・ケタリング「明確に問題を述べることができればすでに半分解決されたようなものである」 A problem well stated is a problem half-solved.
コロナ後のこれからの旅行、飲食、イベント、国境移動、国際情勢、経済、テクノロジー、自分の生活は?問題解決、将来を切り拓く千載一遇のチャンス 上手く能動的に対応すること