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「おかね、にがいか、すっぱいか?」作者が経験した借金地獄は決して『対岸の火事』ではなく、規模や形は違えど、私たちのところにも突然降りかかってくるかもしれません。
この本は僕が3年前、商売に失敗して泣く泣く帰郷してからすぐの頃に読んだ本です。この本を最初に読んだときは作者のことが他人とは思えませんでした。
「おかね、にがいかすっぱいか」
このワンフレーズが当時の僕にとってはものすごいリアリティあるものでした。その理由は自分の心の問題という都合上まだ詳しくはかけませんが。この本の中身は簡単に言うと、先物取引の失敗に端を発して騙されて末に借金1億2千万、利息24%の『底なし沼』から「理詰め」で生還した男の話です。この時期に並行して読んでいた梁石日の小説にも、また自分の拙い経験からも言えるのですが、『借金を、借金で返す』というのは常識的に考えても正気の沙汰ではない、ということを理性では判っているのですが、
借金というものに追い詰められていくとしまいにはその感覚が一切マヒします。後に僕が所用でとある社長の事務所に遊びに行ったときに彼の本棚の中にこの本の著者である金森重樹さんの違う著作があって僕がバラパラとめくっていると
「あぁ、この人ねぇ。僕も読んだけれど有坂くん。この本を書いた人のマネだけはやっちゃダメだ。何の知識もないシロウトが彼のマネしたらすぐに億単位の借金背負っちゃうよ、だからダメだ。」
そんなことをいわれたことがありますね。
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自伝的な内容。先物にのめり込んで5千万の借金を背負ったが、身売りのように努めることになった不動産会社でノウハウを身につけ、さらに借入を起こして借金から自由になったそうだ。この人も10年後は、、、と思わせるだけの背景は感じた。それにしても人相がよくないなぁ。。。・大卒の人の生涯賃金は中卒よりも高いが、それ以上に重要なのは企業規模で、大企業に勤めた中卒の人の生涯賃金は、小企業に勤めた大卒よりも高い。・マンションデベロッパーは財閥系(銀行にパイプがある)、鉄道系(地価を自力で上げることができる)以外は20年以内にほぼすべて潰れる
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読んでて途中で、苦しくて、苦しくて、息が詰まりそうだった。
そもそもフリーターなのに何故1億2000万もの借金が出来るのか?
誰が貸したのか? 何で作ったのか不思議だった。
もともと1000万の現金を持っていたそうな(家族所有だが)
で、先物取引に手を出してしまったわけ。 それは破滅だ。
800万、300万、600万、900万、700万...
ここには書ききれない程の借金を繰り返し
もー途中で分かるだろ! あんた騙されてるんだって!!!
でも この人、こんなに借金あっても本気で「億万長者になる」って思ってたらしいから凡人じゃない。
結果的に(猛勉強はしたんだけど)もともと東大卒だったり、家が裕福だったりするんだけどさ
一人で株式公開して不動産会社立ち上げちゃったり、行政書士事務所開いたり、ホテル経営などしたりして一般人とは違うんだよね。
なんか ここら辺から親近感が全然湧かなくなってきちゃって。
だから返済出来ちゃったりして。
結局 借金を5年放置して 利息含め1億2000万
和解して元金5200万を現金で返済
借金返済のハウツー本にはなりませんけど
世の中色んな人が居るな~って つくづく思いました。
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内容(「BOOK」データベースより)
生きることへの「夢」とか「希望」とか、そんな言葉が別世界の事柄に感じられるくらい、「人並みのしあわせ」を求める可能性をすべて奪い去ってしまう、膨れ続ける借金という巨大な壁…。
自己破産すらできない本当の地獄の底からどう這い上がるか。
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ブクペで概要を読んで気になったため購入(2時間で読了)。
地方の公務員の子として生まれた著者が、真面目に勉強をして、東京大学に合格したものの、東京と大学環境に馴染めず、ドロップアウト気味になり、その後、多額の借金を抱えてどん底に陥ったという概要から、子供にどういうお金の教育をすべきかという点で興味を持った。やはり、「お金は汚いもの」という風に遠ざけることはせず、経済観念を身に付けさせることだ大事だし、「こうあるべきだ」といった固定概念を持って子供の道を狭めてはいけないと感じた。
また、死ぬ気で勉強をした方だけに、色々な知識や考え方が紹介されていて、思いがけぬところで勉強になる部分もたくさんあった。
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先物商法であれよあれよと騙されて、1億2千万円の借金を背負うことになってしまった著者による、実録ドキュメンタリー。どこにでもいる一般人が悪徳商法でカモられる様子が生々しく描かれている。世間の怖さを実体験することなく、リアルに感じ取ることができる良書。本書はそこらへんのホラー小説よりずっと怖い。
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借金の底なし沼で知ったお金の味
25才フリーター借金1億2千万円からの生還記
人生のどん底からはい上がる!!!
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利息24%の借金1億2000万円をかかえた本書の筆者である金森氏がどのようにしてそれを克服したかについて書かれた本です。
結論から言えば、借金額の10倍のビジネスを起こしてその利益で返した、借金をした人との裁判に最終的に勝利したということなのですが、普通の考え方からは浮かんでこないアイディアだと思いましたし、それを可能に出来る人は限られていると思いました。
もっとも、成功するまで諦めなかったという意志は凄いとは思いますし、見習わなければと思ったポイントもありました。特に、冒頭(p22)に書かれてある「人間は環境を変えることができることが動物との違い」というのは重要なポイントと思います。
また、財閥系と鉄道系のマンションデベロッパーが強い(p178)もわかったことは、この本を読んだ成果の一つかもしれません。
以下は気になったポイントです。
・人間と動物の違いは、動物は置かれた環境に順応することしかできないのに対して、人間は環境に働きかけて環境を変えることができることにある(p22)
・企業別学歴別の生涯賃金、中卒:2.49億円(大企業)、1.72(中小企業)、高卒:2.60(大)、1.79(中小)、大卒:2.74(大)、1.99(中小)である(p28)
・源泉徴収制度はドイツ労働者党(ヒトラー党首)のもとで、戦費調達目的で導入されたもので日本でも同様の趣旨、1947年には申告納税制度にもどったが大蔵省は年末調整制度を導入した(p41)
・東大生の親は金持ちとは限らないが、平均的な東大生の親(1179万円)は普通の大学生の親(842万円)よりずっと金持ちである(p65)
・システムの中で過度に最適化してしまった存在は、そのシステム外に放り出されれば赤子同然の無力な存在になってしまう(p70)
・メルセデス・ベンツは4年落ちでも6年落ちでも、2年で落とすことができるので、不動産投資等をやっていて節税を兼ねる場合には4年落ちを買うのがお得(p75)
・アインシュタイン曰く、「問題は、それを生み出した意識と同じ意識では決して解決できない」(p80)
・公正証書と就職先の紹介をセットで持ってきた理由は、無職の人間に金を貸した場合、贈与とされたり借金が無効とされる可能性があったため(p153)
・世の中には金持ちになるのが簡単な業種もあれば、時間や膨大な社員を必要とする業種もある(p164)
・税理士が会社をダメにしたケースで多いのは、1)広告宣伝費を削る、2)人件費を削る、である(p173)
・マンションデベロッパーは、財閥系・鉄道系しか残れないと気付いた、財閥系はグループ内に銀行をもっており融資のパイプが確保されている、鉄道系は自分で自分の土地価格を上げることができるから(p178、187、190)
・診断士は、「何がわからないかわかる」ための資格で、それだけで食べれるものではない(p206)
・マンション販売の営業マンで優秀な人は、優秀な��簿を持っているから(p215)
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お金がお金を生むことを第一に。
収入を消費に回していては豊かになれない。
考え方が自分と一致。
期間を開けて読み直し。
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筆者の壮絶な生き方がわかった。だから、他の書籍で一億用意するとか簡単に言えるのだ。ただ、この人は勤勉で、努力家。
リスクをとった分だけ、リターンも大きいと言えるけど、自分はそこまでリスクはとりたくない。
参考にはなるが、実践は出来ないな。
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壮絶な内容で知らなくていいと思いながらも、どんどん読み進めてしまう不思議さ。 不動産の世界が少しわかった気がする。 いろんな資格をとってそれを利用していたところも魅力的だった。
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数億円にも及ぶ借金を作りながらも再起するという内容。自身が正社員の経験が無いとはいえ、東京大学(法学部)出身者であり、やはり普通の脳では無い。しかし、実際にあった話である事のようで読んでいて楽しく思えた。不動産業界は新興産業は倒産するっという持論もあったりと。参考出来る内容もあった一冊です。
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改めて相場には食指を動かすと危ないことを認知させられました。金を貸すほうもサラッとしてそうで利益を狙っていたりとか人間不信になりそうなところ起業して借金完済した辺りは大尊敬です。
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思っていた内容と違った。
借金地獄からどうやって生還したのかを知りたかったが、内容は借金を背負うことになった経緯がほとんど。内容もただの借金の思い出日記。著者の人生や考え方が知りたいなら推奨するが、お金持ちになる方法が知りたいならオススメしない。小説家でないことを差し引いても文章力が圧倒的になくて、読んでて気持ちのいいものではない。
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借金を返済したことは立派だが、先物で借金を作るのはいかがなものか。
尊敬はできない。
自分で考えることを放棄すると人生とんでもないことになるという見本ですね。
とは言え、本人は再起できてよかったね。
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通販大家さん」という不動産投資情報サイトを開設し、不動産業などを営んでいる金森氏の自伝です。
ただタイトルから分かる通り、上京してから成功までの半生が書かれた、どちらかと言うとかなり生々しいお話。
ここまで壮絶な借金生活をしているときの状況や心境、考えていたことや体験などを読むと、一度底辺を味わった人間のリアルな内容を知ることができ、非常に参考になります。
(自分がしたいとは思わないですけど。。)
逆に言えば、このような状況だったからこそ普通の対応や行動では挽回不可能であり、そこにヒントが見つかるのかも知れません。
またこれを読むことで、まだまだ自分は甘いと感じることでしょう。
その意味でも読む価値のある一冊です。
以下、赤線を引いた部分です。
・人生はその人の器の大きさに応じた試練を人に与えるようにできている
あなたに与えられたその試練は、たとえそれがどんなに大きくても、きっと乗り越えられる壁なのです。
・環境の影響を受けていることに気づくことは、その環境の中にいる限り非常に困難である
・学校では教えないお金の知識の一つは、税の仕組みです。
・人間の面白さは、行動を起こしていくことで現実を変容していくところにあります。
・「無知は罪なり、知は空虚なり」(ソクラテス)
・「問題は、それを生み出した意識と同じ意識では決して解決できない」(アインシュタイン)
・お金を消費する活動は「自傷行為」です。
・人生の問題は、自分で解決できなければ誰も解決してくれない
現象に対応するだけでは、問題の根本的な解決は永久にできない
偶然に左右されるやり方ではこの問題は決して解決しない
・既知の問題の解決方法は、一般的・普遍的な前提からより個別的・特殊的な結論を得る推論方法であり、一言で言えば演繹です。この演繹においては、前提条件が正しいとすれば、その結論は絶対的、必然的に正しいわけです。
しかし、見通しのつきにく未知の問題の解決はこのような対応では処理できません。
個別的・特殊的な事例から一般的・普遍的な規則を見出そうとする帰納的アプローチによってしか、未知の問題に対応することはできないわけです。