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良く観て認識したものでも、実は見えていないものが沢山あることを、本書を通して確認することができた。
今まで絵画には興味はなかったが、色々な視点から観察することで、新しい発見ができて面白いと思った。
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企業は「人材発掘」には時間と費用をかけ、より優れた人材をかき集めているのは世界の流れであり特に最先端企業にとっては必死である。その人材とは「知覚能力」であり「リベラルアーツ」であると言う。知覚とは「観察能力」であり、それを磨くには「絵画」を観察、絵画から思考・実行能力を磨くとある。
知識と情報+五感的感覚はこれからの人材には欠かせないものとなる。それはAIにできそうにないこと「感覚・知覚」を持ち合わせるのは人間だからだ。
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思考を鍛える本は多いが、思考に先立つ「知覚」を研ぎ澄ませることを勧める本は貴重。
絵画を見るように世界を見ているか。
変化の激しいないものをみる 心眼(マインドアイ)を鍛える。
知覚とは情報を既存の知識と統合すること。
インプットは同じでも既存知が異なるので知覚はユニークなものとなる。
その既存知も過去の知覚と結びついた何か。
情報✖️既存知=知覚
知覚→記憶→既存知
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・ LEGOブロックのユーザーの85%が男児なのは、レゴ社がまだ「ブロックで遊ぶ女児顧客を獲得する方法」を見つけ出せていないからだ、という既存の解釈とは異なる解釈をした
・ 人間の知的生産プロセスの3つのステージ
1) 知覚—人や資料などからの情報を選択し、解釈し、問題設定をする
2) 思考—問題解決や意思決定といった一定のタスクを目的として、必要に応じて推論・分析的・論理的・クリティカル・クリエイティブ思考などを稼働させながら考える
3) 実行—アイディアを組織化し、コミュニケーションやパフォーマンスを行う
・ 思考のための脳の活動は、じっくり考え直したり、思考法を学んだりすることで、本人がある程度コントロールできます。しかし、インプットされた情報を既存の知識と統合し、意味を付与する知覚プロセスの方は、半自動的に進むので、それ自体は本人に制御できません
・ 観察は「視覚以外の感覚」も含めた意味合いがある。観察についても「視覚が捉えたありのままの事実をよく観ること」と定義しておく
・ 私たちの眼は「検索モード」にとらわれ、「純粋によく観る」という行為をしていない。現代人の眼は「マルチタスクに心を奪われてそもそも見ていない」「何かを探して/期待して見ている」「何となくぼーっと見ている」という三つのモードに支配されており、何の先入観も持たず、眼の前の事物・事象をありのままに理解する「観察」がはいる余地がありません
・ 人間の「見る」はほとんどが脳のクリエーションである
・ 一歩下がって作品全体を眺めながら、その細部を全体との関係性の中で見ることで、「像」にとらわれることなく、全体の「図」を捉える味方をトレーニングする。ザッポスも一定期間ごとに詳細な「全体図(ビジネスパートナー・市場状況・新規プロジェクト・予算・キャッシュフローなど)」を作り直し、それを社員たちとシェアすることで、社員たちが自分の役割をより幅広く解釈していくのに役立てていた
・ 絵画を観る時の3つのポイント
1) 十分な観察時間
2) 多くの解釈を生む眼のつけどころ
3) 知覚をゆがめる要素の排除
・ 見えて当たり前、という過信を捨て、「しっかり観るためには時間と工夫が必要」という意識へ切り替えることが、知覚力アップには欠かせない
・ 観察とはとにかくつぶさに物事を見ることではありません。多様な解釈を引き出せるような眼のつけどころを観ることこそが、観察の神髄なのです
・ イノベーションはカテゴリで思考する傾向を壊すことだ。既存のカテゴリー内だけで思考すれば、要素を新しい方法で組み合わせる人間の能力が阻まれ、知識の創造は遅滞する
・ i-mode : 今売れているけどこのままではいけない。音声通話はいつか必ず飽和する。だからデータ通信需要掘り起こしのためのプロジェクトとして携帯電話のモバイルマルチメディア通信をやってみるひつようがあるのだ、と日本におけるデータ通信の将来像をぼんやりと周縁部に見いだしていたのです
・ ピカソの牡牛:最初はリアルに描かれていた牡牛が、次第に抽象化されていき、最後にはたった12ストロークの輪郭線で表現されている。「自分のメッセージを非常に簡潔に伝えることができるまで、繰り返し修正をへなければならない。それはアップルというブランドと私たちの活動すべてに一貫したアプローチであり哲学である
・ OODAループもデザイン思考も観察からスタートしている
OODA loop : Observe(観察) > Orient(適応) > Decide(意思決定) > Act(行動)
デザイン思考:共感(Empathize)→問題定義(Define)→創造(Ideate)→プロトタイプ→テスト
・ アクティブ・オブザベーション:「なぜそのような解釈に至ったのか」「他の選択肢はないか」を同時に自問する
・ どの知覚に宝が眠っているかわからない。誰もが気軽に観察を行い、そこから得た解釈を表現できるようなシステムや組織文化をつくることも、観察をイノベーションにつなげる要件といえるでしょう
・ トヨタ生産方式は、観察から出発した思考法として体系化され、5回のなぜにより、「その解釈に至った経緯」「他の解釈の可能性」を自問するしくみになっている
・ 人文科学とは、明確な答えがない問いに対して、自分なりの答えを提案していく学問。企業が求めているのは、人文科学の知識そのものではなく、それに向き合うことで磨かれる諸能力
・ 人間は、山々の高さ、海の巨大な波、川の広々した流れ、海洋の広さ、星の軌道には進みよって感嘆するが、人間自身に感嘆することは忘れている(アウグスティヌス)
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絵画を観察することによる、知覚力の向上について書かれており、新しい世界を少し見れたようで嬉しくなった。
絵画を見るように世界を見ることで、同じ時間でも人生が豊かになるだろう。
本書内では、それだけでなく、ビジネスとの繋がり(優秀なビジネスマンがアートを収集している等)が特に終盤に書かれている。
妙に説得力がありそうなのかと思うのだが、読み終わって考えてみるとあんまり関係もないようにも思える。
世界を観察することで人生を豊かにするという観点で無理にビジネスに繋げなけても良かったのではないか。
ビジネスという目的にとらわれると見えないものがある。
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十分に見ているつもりでも、知っているものだけ・見たいものだけ見ているというのは感覚的によく分かる。この手の本は大体そうだけど、必要性や効果は雄弁に語りつつ、どうすれば身につくかという記載は薄い。
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なるほどなと思う内容が多く、繰り返し読みたい本だった。
社会人になってかなり経つが早くこういうことは頭で、理解したかった。
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一枚の絵画をみてからの
予測の立て方が見事だった。
美術をやっている者として
見ている気になっていたけど、
ちゃんとした意味で見れてなかったかもしれない。
具体的にビジネスでの
活かし方、例などもあって
参考になった。実践的ではないが…
美術をやってない人から見ても
これってしっくりくるのだろうか?
単純に気になる…
主張したい事はわかったけど、
何回も繰り返しされたので少しくどかった。
けれども作者が美術を
愛してることは伝わってきた。
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13歳のアート思考と少し似ているが、さらに実務的。本書では「引き寄せ」という言葉はでてこないが、いわゆる引き寄せというスピリチュアル…いや、量子力学というのは、この目ヂカラを磨くことなのかなと合点した。
そうは言っても情報あふれかえる景色の中で、目が省エネしようとできるだけみないようにしているのもわかる。現代人は昔の人より目の前をみていないのだろう…スマホをみるのは、情報過多な視覚から省エネしたいからなのかもしれない。
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VUCAの時代における素養、基礎力向上に絵画鑑賞を薦める内容。
学生時代に、芸術学なる授業をとり、解説を読まずに絵画鑑賞をするというのはやっていたが、一枚の絵を15分鑑賞せよ、というのは驚いた。
若干、眉唾感を覚える部分もあるが、哲学や道徳的な主張がビジネスシーンで聞こえる機会も増え、外れたことではないのかなと、漠然と感じた。
久しぶりに美術館に行き、これまでより少し長く、一枚一枚に向き合ってみたいと思った(誰かと一緒にやるのは難しいので、一人でいかないと…)
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見ているようで見れていなかった。
絵画を見るように四隅までしっかりと見る。
分けてみる。
見え方によって次のアクションも変わってくる
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見ているようで見ていないのはよく分かった。
ただこれを読んでもすぐに何か変わる訳ではない。
とりあえず美術館に行こう。
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【直感力】
何が正解かわからない、何が起きるかわからない世の中で、判断して前に進む必要があります。
その判断は何に基づいて行うのでしょうか。
論理的な左脳による解釈ではなく、右脳を使った判断が必要になります。
右脳的な判断は絵画を観察することにより養われます。
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2022.06.25 本当にわかりやすく、読みやすい本であった。とても勉強になった。知覚の大切さを改めて認識すると同時にこれからもしっかり絵画等を観察していこうと思うきっかけになった。
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オーディオブックで拝聴。これは”読む”方がいい。
絵画も観たいし、街中のものを観察しながら散歩するのもいいかもしれない。
人とあーでもないこーでもないと考えを語り合うのもいい。
観察するなどして増えた知識、それらがふとした拍子に繋がり合って新しい発想に生まれ変わる。「発明とは既存の知識の新しい組み合わせ」という言葉からもそれがわかる。
こういうことができるのが”マスターマインドグループ”なのかな。心理的安全性の中でアウトプットしあえて、お互い学びがあるグループ…。あ、このへんは本書の内容とは直接の関係はありません。思考のメモとして。