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佐野洋子(1938~2010 享年72)著「でもいいの」、2018.7発行。1986.3刊行「ラブ・イズ・ザ・ベスト」(新潮文庫)を改題し酒井順子氏の解説を加えたもの。エッセイ集です。再読にちょうどいいインタバルだったかも・・・w。「わたしくそ真面目だから」「鈴木医院の鈴木先生」「雨が降るとラーメンが売れる」「でもいいの」「産んだだけなのよね」が良かったです。(読んだ人にしかわからない感想ですみません。確信犯ですw。)
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"「もうわかんなくなっちゃった。子供に申し訳ないって思うのがいけないんだって。堂々としていなさいって。堂々となんかできないわ。きっと私の事憎んでいるのね」"(p.31)
"いろんな大人のなり方がある。という事に私達は何年かがかりで納得するようになった。教育を受ける事と成長するという事が別なことだという事もわかりかけて来た。"(p.33)
"ここのうちは夕ごはんの時、誰もお父さんをこわがったりはしないのだ。
変な家だなぁ、でも変な家の方がいいなあと私は思った。"(p.76)
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絵本のような想像の世界にいるような登場人物たち
クセのオンパレードな訳ですが、
昭和の時代にはそういう人たちが私の周りにもたくさんいたなぁ。
なんて、昔を懐かしんだ本。
クセ強人物はどの方も、佐野洋子さんの書く文章により、温かく、人間らしく、生々しく、泥臭く、
良い味に変容され、
一度会ってみたいなぁ。と感じさせてくれます。
佐野洋子という人を知れて、佐野洋子に興味が湧いた。