投稿元:
レビューを見る
【著者デビュー前の幻の小説!】男が電車に飛び込んだ。検分した鑑識員の工藤も謎の自殺を遂げる。盟友の刑事・永瀬は真相を追う。デビュー前に書かれた予言的小説。
投稿元:
レビューを見る
生物兵器の開発はきっと行われてて、それを目の当たりにした時の恐怖や混乱を上手く描かれてると思った。
今回のコロナも同様に言われてて、真実なんて一般市民にはわからないけど、それを想像させ、恐怖を感じさせる一冊だった。
これは面白かった。かなり。
投稿元:
レビューを見る
コロナ禍で、急いで執筆出版かと思ったら違った。20年も前の作品らしい。
そう思うと、この本をよくここまで書き上げたと、尊敬する。
今のコロナも、こんな感じに思えてくる。
ぞわぞわ恐ろしい話の展開。
よかったです!
投稿元:
レビューを見る
第一部 感染(2000年7月)
第二部 潜伏 (2003年7月)
第三部 発症 (2003年8月)
一人の死、間をおいて二人の死、同じ間をおいて更に一人の死。自殺か事故か事件か。親友を亡くした刑事は動かない組織の中で死の理由を探る。ウイルスとワクチン、大手製薬会社の闇の深さに寒気がする
投稿元:
レビューを見る
悪寒から始まった。伊岡瞬沼
半年立ってもまだまだ進行形。
「痣」「代償」「本性」「もしも俺たちが天使なら」「不審者」「いつか虹の向こうへ」と読んで
「赤い砂」で8番目
まだまだ「桜の散る前に」「冷たい檻」「瑠璃の雫」「教室な雨は降らない」「145gの孤独」「乙霧村の七人」「祈り」
とまだ楽しめます。(すみませんなんせ忘備録なので)
さてこの「赤い砂」
作者の後書きを「図書館の本がはじめて文庫だったので」みるとデビュー作「いつか虹の向こうへ」2003年の前、
なんとデビュー前に書いてた作品で
新作「祈り」を出版した後
実はウイルスのことを書いているということで、急遽突貫出版になったということが書かれていた。
そう表題の「赤い砂」がなんと
「アレナ.ルブラ」ーウイルスのことだった。
なんと今!
うーん。複雑。ウイルスのことはわからないので
作中の症状は、ありといえばあるかもしれない〜そんなことあるだろうか〜
いや、あるかもしれないし
こわっ!
今こそある程度は想像つくけれど
20年も前に想定したというのはすごい
しかし結構ウイルス的な話は多く
あまり取り沙汰されなかったらしい。
今だからこそ出版され世に問われるみたいですね。
フィクションとしてはなんだろう
「事実は小説より奇なり」
何があってもおかしくないし、
なんでもありのこの時代に、読むことの不思議さ。
世が平和であれば、不気味なことも
不気味なフィクションとして受け入れられるが現実が不気味で恐ろしい時に、なんか不思議な気持ちでよんだ。
読みながら
えー私って結構ハードボイルド好きなんだ!って。
ウイルスの怖さやら人間の悍ましさがあるが
最後は永瀬遼巡査部長〜かっこいい
「嘘やろ」「そんなバカな」と言いながら「笑」
ちゃんと希望のオチはつけてくれた。
投稿元:
レビューを見る
人身事故が始まる自殺の連鎖。その犠牲者の中には、主人公・永瀬の親友も。結局、事故で処理されたが、あれから3年後。大手製薬会社に来た脅迫状が、新たな事件を引き起こします。
物語の構成としては、全3部に分かれています。
第1部では、四人の自殺事件のあらすじが描かれています。一人の男の電車による人身事故が始まり、それに関わった人達が次々と謎の自殺を遂げます。
第2部では、第1部から3年後。大手製薬会社に脅迫状が。脅迫者は誰なのか?永瀬は、ふとある事件に注目し、3年前と関連があることに気づく。再び事件の真相を追おうとします。
第3部では、これで真相にたどり着くかと思いきや・・・そこから三日後の出来事が描かれています。果たして、事件の真相とは?結末は?
早い段階で、自殺と「赤い砂」との関係は、読者側としてはなんとなくわかるのですが、永瀬など警察側はわかりません。どのようにして、真相にたどり着いていくのかが物語の要となっています。また、脅迫者は誰なのか?犯人を推理する楽しみもあるので、色々と楽しめました。
全体的にトントン拍子かのように展開が変化していくので、疾走感があり、捲るページも止まりませんでした。
親友の自殺の真相が知りたいがために奔走する永瀬の熱血さや度を超えた行動力、権力に屈しない精神が、世界観を惹きつけてくれるので、映画を見ているような感覚がありました。
永瀬だけでなく、他の登場人物も良いも悪いも印象深い人たちばかりで、団結力や人と人との駆け引きが魅力的でした。
ミステリーとしての楽しみ方もありましたが、なんといっても「赤い砂」と呼ばれているウィルスの存在が、恐怖をそそられました。コロナとはリンクするところもあり、その脅威を知っているからこそ、より身近に感じましたし、フィクションとは思えない印象もありましたので、より恐怖感が増していました。
ラストは、ウィルスならではの特性を生かした終わり方で、果たしてグッド?バッド?というどっちにも捉えられるので、他の人と話し甲斐があるなと思いました。
自分だったら・・・と自由に思えますし、ウィルスの恐怖も合わさって、なんとも言えない余韻を味わいました。
投稿元:
レビューを見る
伊岡瞬がデビュー前、約二十年前に書かれたものに大幅に加筆された作品。医学、疫学の知識がなくても、コロナ禍で不安や恐怖と言ったものを少なからず経験した今だから分かるような気がします。
ウイルス学的な諸問題などはさておき、友人のために命がけで奔走する若き刑事の熱き物語、娯楽作品でした。
投稿元:
レビューを見る
一気に読んだ。ストーリーは大変面白かったが永瀬の行動に現実味がなかったことと、本筋を走るだけでストーリーにもう少し膨らみがあるとより面白かったと思う
投稿元:
レビューを見る
若い刑事が不可解な同僚の自殺とその前後に起こった4人の突破的な自殺を不審に思い事件を追って
行くとある研究所から持ち出された赤い砂
と言うウイルスに行き着く。
警察の上層部は、全てを自殺又は事故としてしか
取り合わない。
恐ろしい赤い砂と言う人間を狂わせる
殺人ウイルスの解明を追う少し異色のミステリー!
今現在コロナの状況下で読むと、なんだか複雑な
気持ちになる。
投稿元:
レビューを見る
ウイルスとはまぁなんともタイムリーな作品である。
こんなウイルスが現実にあったらコロナより怖いなと思った。
最後の方のウイルスに負けない!って感じが良かったかな。
内容はまぁまぁ面白かったが、なんだか突然犯人分かったなって印象。
家に侵入したところからまだなにか展開があるかと思いきやとんとん拍子って感じだった。
投稿元:
レビューを見る
ある人物が、自殺する場面に居合わせると、その二週間後に錯乱状態になり、無言のまま自殺する。
「赤い砂を償え」-自殺はなぜ連鎖するのか…。
一体どういう話なのか、凄く興味をひかれました。
そして若き刑事の永瀬の同僚の工藤も幼い息子を遺し、同様の症状で死んでいます。
永瀬は工藤の為に事件を追い、第一の犠牲者の阿久津と同じ会社に勤めていた有沢美由紀が秘密を握っているのに気が付きます。
そして、美由紀がそのあと失踪してしまいます。
これには「赤い砂」と呼ばれる、西寺製薬によるウイルスサンプルが絡んでいることがわかります。
そして、狂った犯人の「赤い砂」を使った犯行はとても恐ろしいものでした。
陰惨な事件だと思いました。
犯人の魔の手が真相を突き止めた永瀬にも伸びてきます。
そして美由紀は助かるのか…。
友人のために命がけで奔走する若き刑事の物語です。
投稿元:
レビューを見る
「祈り」よりも断然完成度が高くて面白かった。後書きでデヴュー以前に書いた話と知ってまた驚いた。
未読の作品も片っ端から読んで見たい作家やな。
投稿元:
レビューを見る
新型コロナの混乱に乗じて、出版された今作。
発売から程なく購入したが、どちらかと言うとイヤミスな作者なので、読まずに放置していたが、読んでみたら、警察小説にウイルスものを掛けたような内容で、今と少し作風が異なる。
あとがきによると、デビューよりも前に書いた作品とのことで納得。
高田馬場駅で起きた飛び込み自殺。
自殺を図った男性は死亡。しかし、その現場検証に当たった鑑識課員や電車の運転手なども相次いで自殺。
自殺した鑑識課員の同期で、友人だった所轄の永瀬はこれらの連続した自殺に不信感を持つが、内部の事故にしたい上層部の圧力に負けてしまう。
3年後。
池袋で調査事務所の所長が飛び降り自殺を図る。
管轄は違うものの、永瀬の3年前の納得いかない気持ちに、再び火が付き、永瀬は上からの再三の注意を無視して、事件の真実にたどり着こうとする。
自殺の原因は通称「赤い砂」と呼ばれるウイルス。
感染から2週間で発症し、風邪のような症状から、錯乱状態になり、無言のまま自ら命を絶つ。
かなりショッキングな感染症状だが、今作ではパンデミックが起きる訳ではなく、人間の不注意から起きる、ごく狭い範囲の感染なのが、少し救いがある。
作者のあとがきにもあるが、今作はデビューを目指していた時期に書いていたもので、新型コロナの感染拡大に伴い、急遽文庫として発売されたとか。
やたらとひと昔前の感染症を描いた小説が平積みになる中の一冊で売られていたが、初版が2020年なのが不思議だったので、納得。
衝撃的な始まりだったが、中盤以降は普通のミステリーの要素が強く、イヤミスでもなく、比較的読みやすい作品だった。
投稿元:
レビューを見る
赤い砂によってもたらされた自殺連鎖は
ウィルス感染によるものだった。
その事実を隠蔽しようとする組織と
真実を求めて戦う刑事の物語。
著者によるあとがきを読んで
更に余韻が震える感じがした。
コロナの蔓延も人為的に
もたらされた可能性を考えずにいられない。
ワクチンの有効性がどの程度なのか?
少なくともこの本でTVで知る以上の
知識を得られたかも。
ラストもこれがベストだと感じられた。
投稿元:
レビューを見る
2020.12.21.読了
面白く読ませていただきました。
さすがに無理の有る展開も、楽しく読めました。
最後の結末はどうなるのか、気になりますが、、、
ぐいぐい読まされたのは流石に伊岡さん。楽しかった。