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生命科学の知見や生命の原理原則を軸に、人間が自由に生きる、命を燃焼させるにはどうすべきか示唆を与え、背中を押してくれる本。
視野を自由自在に切り替えて客観的に物事を捉えること、その上で自分の想い=主観を活かすことが大切であると分かりやすく語りかけてくれる。
時間に対する考え方、未来と現在と過去の関係性、幸福と快楽の違い、情熱とは何か、努力とは何か、多様性とは何か、利己と利他の捉え方、等々
簡単に説明できそうでできないものを、生命科学の研究者であり、起業家でもある著者の視点・モノの見方で分かりやすく分解・説明してくれている良著。
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種の保存ということを守ってきた神(遺伝子)にどう付き合って行けばいいのか? 考えることを諦めない著者のバイタリティに頭が下がります。
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生命原則を知った上で、主観で思考することによりより良い未来に進むことができるという筆者の主張。
1.個体として生き残り、
2.種が繁栄する
ために行動する
という生命原則に基づいた、個人、企業、社会の課題に対する見解は説得力がある。
時間、快楽と幸福、性善説と性悪説についての内容は目から鱗だった。人間の行動が時に矛盾しているように思えるのも、生命原則の1と2に従う行動が相反する場合があるからで、視野を広げてこの原則に基づいて考えてみると理解できるものなのかなと思った。
ネガティブな感情について、遺伝子の機能が働いているのだと理で捉え冷静に考えるというのは、感情を「ただそこにあるもの」として受け入れるというブッダの教えと通じると思った。
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生命科学とあるので、サイエンスの本かと勘違いしますが、人生論やビジネス心理や哲学系に分類すべき本です。
本書のテーマは「生命原則を理解した上で主観を活かす方法」とのこと。
未来に向けて課題を設定する、ということ自体が主観であり、今日一日の過ごし方から事業の方向性、結婚・就職などの人生での決断に際し、後から悶々と悩むより「これは絶対にやりきる」と先に”決め切ってしまう”覚悟が重要である、という指摘はある意味納得。それができないんだよねーと覚悟を持てない人も、無理やり持つんだと割り切る背中を押してくれます。
その際、時間軸を視野に入れることで、覚悟=決断しやすいかもしれないということ、また、生命の原則は失敗許容主義であることから、探索的に試していて、個体として生き残りつつ経験を積んでいくことが重要という言葉に力をもらえるのではないでしょうか。
著者は遺伝子解析の会社を立ち上げており、予測不可能性が高い現代において、主観が重要であるという事業を継続していくための考え方も参考になると思います。
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ライフサイエンス関係の書籍を少しずつ読み進めている中で選んだ1冊。
著者の高橋さんの本を読むのは、「ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか?」に次いで、2冊目です。
※ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか?
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4799321676#comment
本書は1冊目とは異なり、生命の原理・原則から、
生きるヒントや考えるヒント、ビジネスへの応用のヒントをくれる一冊に仕上がっています。
途中、自己啓発っぽい内容になってきて、
ちょっと自分の求めるものと違うなぁ…と感じながら読んでいましたが、
また後半になって参考になる部分が色々とありました。
学生時代、生物(という授業)が嫌いだったので、
大人になって改めて学び直しながら、
ビジネス分野などとの共通項を見つけていくことは楽しいですね。
こういう系統の書籍は他にも出ているようですが、
コンパクトにある程度網羅的にまとまっている良い本だと思います。
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久しぶりに、示唆に富む本を読んだという読後感です。著者は、研究者兼「ジーンクエスト」という個人向け遺伝子解析を行う会社の経営者。ビジネス書に分類されるのかもしれませんが、生命の根幹となる遺伝子と向き合いながら自問自答を繰り返し、多くの書籍・文献を読み漁って、自分なりの解を書き綴った哲学書に近い感じの本です。
生命科学に留まらない科学的な知見をベースに、考えていることを図式化して表現し、とてもわかりやすく書かれています。特に、「時間」をベースにした考察には、この図式化がとても役に立っています。
「見え方が一変」は読者にもよるものと思いますが、少なくとも新しい視座を得られる良書と思います。
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自分や自分の周りに起こる事象、またはそれを受けての感情起伏の由来を生命科学の観点から客観視できるようになり、それを受け入れられるようになった上で、挑戦をする。
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生きる命には原理原則があるということ。
それに逆らってはいけないし、自然の変化、環境の変化、社会の変化、自分の行動による変化にいかに対応するか。
未来はわからない。当たるも八卦である。
しかしながら、生きていかなければならない。
リスクに対応できる覚悟を持ちながら、目標を持って生きていかなければ、ならない。
幸運なことに、私たちは、先進国でどちらかと言うと裕福な国に住んでいる。
人口減は避けては通れないが、AIによる発展でカバーできるところもたくさんある。
そんなところも、この本で再確認できた。
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タイトルに惹かれて借りてみました。
言いたいことの大部分は理解できますし、著者は勉強熱心で、知識が豊富なこともよくわかりましたが、ロジックがしっかりしていない点が気になりました。
また、文中で多用されている「生命原則」という言葉については、使い方に、かなり違和感がありました。
さらには、数学や物理を用いた説明においては、「用いようとしている概念をあまり理解できていないのでは?」というところが目立ちました。
とはいえ、「こういう考え方もある」を知る上では参考になる本だと思います。
個人的には、少し前に読んだ『人生が変わるすごい「地理」』と似たものを感じました。
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良くも悪くも優等生が書いた教科書的な本、という印象が強く残った。
ドーキンスの利己的な遺伝子を読めば科学的知見はそちらの方が深いだろう。筆者自身が起業で苦労した時にどう生命学を活かしたかなど具体的なエピソードに落ちていないので、表面をさらっているだけでメリハリにかけ、全体が冗長に感じた。
もう少し読ませるためのユーモアのようなものがあっても良かったかも?
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感情を感じたき、自分が感じてるのではなく、遺伝子が機能している
未来に現在は左右される。
未来が明るいのなら、その未来のための今も明るい
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時間軸で考えた時に生命個体が選ぶことの出来る最適な選択肢とは何か。トライアンドエラーの回数が生存確率を変えると言うことは生命個体でも企業体でも同じ事が言える。「ティール組織」を途中まで読んでいたので、企業を生命体と捉える思考が定着した気がします。また著者の淡々とトライアンドエラーを実行していく姿勢は企業家として大変参考になります。
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基本的に人間は生命の原則に従って生きている。
ならば、生命科学の知識から人間生活を捉えたほうがわかりやすい。
本書で何回も主張されているのは、ピントを合わせることを意識せよ、というもの。
ある課題について、マクロ視点で見るか、ミクロ視点で見るかによって解決方法が違ってくる。
さらに、視点には時間軸も付け加えよというもの。
1時間後、1日後、1年後、10年後のスパンで物事を見たときに、逆算して今何をすべきかを類推すべし。
ピント調整することで課題を見極め、時間軸を意識することで解決策を練る。
う〜ん(それができれば苦労はしねぇ)
それと、鶏が先か卵が先かのエピソードを生物学的に見ると、確実に卵が先だという。
卵があって、何万年もの時をかけて生物が鶏になったのだ。
長期的に物事を見るのが、生命学的思考ということで理解しました。
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生命科学を起点に、主観の重要性などをとき実際の生き方に活かす考えを展開していた。
生命科学の本というよりは、思考方法の本であった。
生命原則を意識しつつも、しっかり主観を持ちたいと感じた。
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本書は生命科学という観点から、我々が日々直面する問題をどう捉え、どのように対処すればよいかを教えてくれるもの。
ヒトが起こす行動や、その結果として生じる問題に対処するうえで、生命原則の理解が助けとなる。「生命科学の視点が生き方や組織課題などにどう役立つのか」と思うかもしれないが、我々の活動の根本には生物としての本能がベースにある。
その本質を理解することで、自身の行動を客観的に認識し、視野を広げることで行動や考え方を変えるきっかけとなる。