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本書は生命科学という観点から、我々が日々直面する問題をどう捉え、どのように対処すればよいかを教えてくれるもの。
ヒトが起こす行動や、その結果として生じる問題に対処するうえで、生命原則の理解が助けとなる。「生命科学の視点が生き方や組織課題などにどう役立つのか」と思うかもしれないが、我々の活動の根本には生物としての本能がベースにある。
その本質を理解することで、自身の行動を客観的に認識し、視野を広げることで行動や考え方を変えるきっかけとなる。
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flierの紹介で興味持ち購入。
生命科学的観点から客観的に物事を見つつ、主観的な思考を加えていく、というコンセプトはとても新鮮。
自分の周囲の状況から、特に前半の生命科学的に怒りなどを客観的に捉えるといった点が胸に迫ってきた。ちょっと楽になる感じがした。
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人の遺伝子は、自らの遺伝子を後世に伝えるという利己的な役目を果たすことに忠実なため、人は個としての生存、次に種としての繁栄を本能的に追い求める存在。
この生命科学的な原則を理解した上で、人間の行動や企業のあり方などを作者の視点から解説している本作。
コンセプトは興味深く、内容も面白いが、性質としては随筆に近い印象を覚えた。
生命科学的、遺伝子などの学問への興味関心がある方の入り口として良本と感じた。
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世の中のあらゆる事象や感情は生命原則に従っておきていると考えることで、マクロに物事を捉え本質を見抜くヒントを与えてくれる本!生命原則を理解した上で主観的な意地を活かして行動する大切さにも多くのページをさいており、生命科学と生き方を結びつけた良い本!テーマ難しそうにきこえるけど、とても読みやすく前向きな本!
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生命現象を理解しつつ抗って生きようという内容だが、あまり繋がってる感じがしなかった。視野を広げたり狭くしたりを使いこなせると確かに良いなと思った。
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Amazonレビューが結構高評価だったので期待値が高かったのもあったが少し期待外れだった。著者が気鋭の生命科学者ということでかなり深い洞察を期待したのだがわりと浅いところに終始していて、そこそこその分野に詳しい人なら誰でも言えそうな感じ。あと生命科学の摂理をわざわざ思考に結びつけるのも若干無理やり感があってこじつけに思われる。特にこれといった学びがなかった。著者は僕好みの美人なのでそこを評価して星2つ。
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感情やこの世のことを、生命科学的に説明されています。これまでの自分とは違った視点なので、視野が広がります。不安に思う気持ちや、他者がわがままを言うこと等も客観的に考えられるようになれそうです。
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最近、本書のような「生命科学的観点から人間を理解する」考え方を推奨する本が増えている気がする。たとえば、『21 Lessons』とかもそう。
変化の激しい時代がやってきて、様々な問題が勃発する中、「そもそも私たちって何者でしたっけ?」と、ある意味原点に立ち戻っているように感じる。
個人的に面白いと思ったのは、癌細胞は遺伝子のコピーミスという事実。しかも、進化をするための必要不可欠なミスだということ。
現代社会に癌がこんなにも多いのは、積極的にコピーミスをして進化を急ごうとしているように感じてしまう。つまり、環境変化が激しすぎて、進化せずには対応できなくなりつつあるのではないだろうか。
まさに、色々と主観が暴走しまくる一冊である。
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装丁、テーマともにすごく好みだったのでちょっと期待値高くしすぎたかな…という感じ。
これまで持っていた考え方に生命科学面での根拠付けができたのは良かった一方で、新しい視点を得るまでには至りませんでした。
ひとつひとつの内容は納得感が高く、特に時間認識のところは特に腑に落ちました。
比較軸を何にするかは自分も、周りと関わる上でも意識していきたいと思います。
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生物学的思考
◯死は生命活動の一部
死が必要なのは、生命が生きる環境が変化するから。新しい生命を作る時に遺伝子の一部を変えることで親と異なる遺伝子セットを持つことができる。
◯感情
・怒りは敵に対抗するため
・孤独は集団で生き延びてきた人類が一人でいることを避けるため
◯視野
・個体として生き残る、種が反映するために行動する、フェーズにより視野が変わる
・大人になってもわがままで自己中心的な視野が狭い人を見たら、自分の生存の可能性に安心できていないんだな、と捉えて行動すると良いのかもしれません
◯進化
・DNAは30億文字あるため、コピーミスが起こる。細胞増殖に関わる遺伝子で起こった時に増え続けてできるのががん。ほとんどは免疫によって破壊される。
・環境の変化は予測できないため、あらゆる事態に、耐えられるよう採用したのが多様性。たまたまその環境に合った個体が生き残る
・同性愛者は全人口の2〜10%ほどと見込まれ、遺伝要因の影響度は8〜25%、環境要因が大きい。
・性が3種類以上ある生物もあり、LGBTは進化の途上かもしれない。同性愛に影響を与える遺伝子にはリスクを取りやすくなる、好奇心が旺盛、匂いの感受性に関するものなどがあり、生存に有利になる機能もある。
◯自由意志
・生命原則に歯向かう意志が存在すると思うことそのものが遺伝子に歯向かう力になる。世の中の課題は主観的な意思が作り上げている。
・やりたいことが見つからないときは、カオスな環境に身を置く。達成できるかわからないほど難しいことに挑戦するなど、行き着く先がわからない大海にいると、他力本願では行きたいところに行けず、自然と自分の羅針盤、すなわち主観を持てるようになる。
・情熱は行動することで湧いてくる。情熱を取り戻すためには、未来差分を意識して課題認識すること、そして思い切って行動を起こして初速を出してみることが必要。、
◯経営ビジネスへの応用
・単にバラバラなものを、集めても意味がなく、差異の前提となる土台が必要。ある目的達成のまめの同質性(企業理念への共感など/をまず集め、多少の環境変化にも対応する手段として多様性(年齢、性別、国籍など)を確保する。
・進化に目指す方向性があるのではなく、失敗を許容して様々な可能性を試している。役立つかどうかは約束せず研究をすることを意味する。ただし生物も全くランダムな施行をしているわけではなく、一部改変を行なっており、既存の強みを生かすことは大切。
・個体の成長(既存事業の成長)と種の存続(新規事業の創出)の双方が必要。生物の個体も事業も、S字カーブを描き、いずれ飽和する。
・愚かだと思われる行動のほとんどは、視野の設定が適切で無いから。視野の共有をすることで解決する。
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著者の考え方をわかりやすくまとめた本、という印象。後半はそこまで気づきは多くないけど、全体としてとても素敵な考え方だなと思った。こういう人と一緒に仕事したいなって思う。
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「自然変化に対する環境変化の変化量が大きくなったりその変化がより可視化されたりしたことで、結果として相対的に行動変化や生命変化の量が少なく感じられるものだと説明できます。」
「利己主義と利他主義は相反するものではなく、利己主義を拡張して他人の利益も考えられるようになったものが利他主義であるといえます。」
「覚悟は、まるでブロックチェーンのように、後からは改竄できない小さな約束を一つずつ刻んで未来へと繋がっていきます。それは、誰にも改竄されないし奪うことのできないもの。覚悟とは、いつだって自由なものなのです。」
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コロナの影響も含め、テクノロジーや科学の発展によりあらゆる事象の変化が高速で起きている世の中において、生命科学の原則を客観的に理解することで希望を見出し自由に生きることを可能にする本。人はなぜ考えなければならないのか(エントロピー増大則)、現状維持ではいけないのか、幸福とは何か、時間とは何か、今の社会に必要な思考法は何かを科学的に客観的に巧みに説明する。あらゆるモヤモヤがこの本を通じて腑に落ちていく感覚が気持ちよかった。
幸福と快楽の違い(行動変化と生命変化)、時間的に空間的に視野をコントロールする重要性(種の繁栄、大人、利他)、情熱とは(未来差分、行動の初速、定期的な論文購読)、時間は二つの異なる性質の変化の認識により生まれる(自然変化、環境変化、行動変化、生命変化)など、これまで疑問を持たずにされど悩んできたことに対する論理的な答えが詰まっていてどれも一生の人生のヒントになると思った。
その中でも今の自分に1番響いたのは、「目指したいものに対して覚悟を決めている人は葛藤しない」ということ。未来は不確定であるという前提がある中では、強い覚悟がなければ何も成し遂げることはできない。今まで26年生きてきて経験から真理であることを実感できるし、自分に足りないものの中で最も致命的なこと。アスリートでも経営者でも研究者でも、「これを達成するまでは迷わないし、後悔しない」という覚悟があるから最短距離で立ち止まらず進むことができる。自分も既にやりたいことがはっきりしているのであれば、それをより具体的にして、迷わずに進まなければ何もできずに終わってしまう。覚悟を持つ!
しかし、覚悟をもった上で時間条件を設けることは必要。また、1ヶ月、1週間、1日、1時間の中で小さな覚悟を意識的に設けることで集中力を上げることもできる。強い覚悟をコントロールし、自分を律することで気持ちよく生きたい。
印象に残ったキーワード
・辛事は理、幸事は情をもって処す。
・個体として生き残り、種が繁栄するために行動する。
・覚悟は不確実な未来に対する碇
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非常に興味深く面白かった。生命科学的検知からのビジネス。
利他の中に利己があるということ。勉強になりました。
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高橋さんの考え方には今まで触れたことがなかったので、目から鱗だった。
喜怒哀楽あらゆる感情に意味があり、思考の癖や視野が狭くなったり、思考停止に陥ったりすることも、生物としての生命原則に則っているだけと。
物事を良い悪いで捉えがちであるけれど、悪い行動も種の生存のために必要なことだと考えると、それをどうコントロールすればいいのかの見えてきそうな気がした。
メモ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・生命活動とはエントロピーを負の方向に向かせる行為
・多様性といってもなんでもいいわけではなく、ある程度の同質性のもとに成り立つ
・相対主義になりすぎないように注意が必要
・課題意識は主観である。だらかこそ覚悟を持つ必要がある。その覚悟は情熱に裏打ちされるが、情熱は行動しているうちに湧いてくる。
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