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ユキトが村を守リ続ける為にミタマの信者数を増やすなら、神を目指すアルコーンと対立する流れは必然。けれど、最初の対立を正面衝突ではなく潜入からの内部崩壊を狙う展開はドキドキ感が有るね
ただ、潜入先となったダキニ教団があまりにも飛び抜けた組織である点は思わず絶句してしまうが。施設の入り口に佇む女性の格好もヤバければ話している内容もヤバい(笑)
あまりに常軌を逸した組織。それだけにユキトとアルラルが一瞬にしてダキニの罠に嵌ってしまうのも仕方ないというもの
そういった意味では早い段階で協力者が見つかったのは少し都合のいい部分がありつつも願ったり叶ったりな展開だろうね。やはり組織を内部崩壊させるには裏切り者が必須だし
また別の面として、ユキトは信者数の増減を上手い具合に使っているね。前巻の段階では信者数をミタマとアータルで分けてしまって問題ないのだろうかと疑問に思っていたのだけど、ミタマやアータルの行動を操作する事で信者数のバランスを崩しアータルを強化するという展開には驚かされたな
ミタマとアータルでは得意分野が異なる。だからこそ、両者のパワーバランスを操ることで局面に一致した行動ができるようになる。ユキトは既に神と信者の関係を上手く捌いているね
潜入、リシュの求心力を利用した内部分裂、そしてとっておきのタイミングで呼び出した奥の手
全ては順調に進んでいるように見えるけれど、武力制圧を狙うなら信者数で上回るダキニをそれこそ力で倒さなければならない。ユキトはこの展開を読んでいるのだろうけど、果たして単純な力比べをどう乗り切るのだろうか?
一方でダキニの過去やリシュの出生を見る限り、ダキニとユキトが共生する余地は充分にあるようにも思えるけれど……
話の内容には関係ないけれど、着々とおかしな方向に進み続け変態度が上がるロイには笑ってしまう
元々ヤバいタイプでは有ったけど堂々と右手が恋人だと宣言するまでになるとは思わなんだ(笑)