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核爆弾を積んだ戦闘機に亡命者が乗って羽田空港に着陸…。
一言で言うとアクション小説。
格闘シーンを読み解くのに少々疲れる。
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あり得ない状況から始まり、外交と警備のあり方や水面下での兵器開発や売買、それらを掌中におさめようとする人間関係など、前半は手を止める事が出来ない程面白かった。が、後半は数ページにわたるアクションシーンが目立ち、CGを駆使した映画を観てるかの様。もはや人間とは思えない程の真丈さんを労って☆4。
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中国の核爆弾を搭載した最新ステルス爆撃機が亡命を要請し羽田空港に着陸、パイロットの女性軍人楊が現れた。一方で民間警備会社の真丈太一は契約者の邸宅で襲われ殺ろされた事件で中国人を追っていたが、亡命要請者の楊を助け逃亡する嵌めになる。
選ばれた中国人を日本を経由して米国へ亡命させるミッションに就く組織とそれを阻止する中国国家の組織の争いに巻き込まれた真丈太一だったが、彼のスキルは普通の警備員では無かった。
中国、アメリカ、ロシアの3大国の狭間で暗躍する組織の陰謀を暴く為に''アクティベイター"が秘密裏に活躍する。
作中に、格闘シーンが結構ある上に無駄に長いので読みにくいです。派手な動きを伴うシーンの上に身体の部位の動きや凶器の行方を描かれても読み手は、それを頭の中でイメージし難いです。他にも説明や解説みたいなくだりもあって、この作品キレが無く残念な感じでした。
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中国の女性パイロットの亡命依頼から始まった。日本の権力機構に米中の暗躍、情報戦にアクロバティックな肉弾戦。異種格闘技を語るような丁寧な描写で映画のシーンを見ているよう。フリーのチェイサーなど殺し屋達もユニークだ。
義兄の真丈と義弟の鶴来、この二人の肉体と頭脳の役割分担とその信頼関係が素晴らしかった。
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亡命をはかり羽田空港に着陸した中国製ステルス爆撃機。その真意は?
…って帯にネタバレが。
多彩な人物・官公庁が入り乱れ、政治的な駆け引き、そして徐々に日米中を巻き込んだ陰謀が姿を現して、という展開は濃厚だし、随所にアクションシーンも織り込んでサービスも十分。しかし、いまひとつ面白くない。
緻密な取材を行っているのはわかるのだが、一つ一つの描写が細かいうえに解説が長い。一晩の話なのでもっと疾走感があってよいはずなのに、無駄に場面転換も多くもたつく。
致命的なのは、主人公である義兄弟2人の過去や狙いがあいまいだし、話の落としどころも急転直下の感があり甘すぎる。リアルな話を目指した割には超人的なキャラが多いのも無理がある。
終わって分かったことだが、連載小説とのことでダブる描写や定期的なアクションシーンが多かったのだ、と納得。もう少し編集で減らしてもよかったのでは?
これを連載で何か月もかけて読んだら、何が何だったかわからなくなりそう。
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三日月計画とか分かったような意味不明なような。スリリングな展開を味わえたような消化不良のような。結局ついて行けてないのか。真丈がタコ技で刺客を次々片付けていくのは痛快だけど、瞬殺の割に毎度能書きたっぷり。でもってラスボスと思しき黒澤翁は、なんざんしょ。周凱俊の切り札なるヒトデ男も拍子抜け。鳩守はケチらずに影法師と護衛契約しとけば良かったのに。格闘戦に頭脳戦、さんざんやきもきして最後はホワイト・ハッカーのMガラハッドが解決しちゃったですか。卯佐美要子や香住綾子といった、存在感があるやで半端な脇役もチラホラ。
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新時代のサスペンスを目指した、といった印象。
米中日の力関係や、人物像や用いるテクニックが現代的で面白かった。
変質的なまでの格闘ディテール。
絶対格闘マニアだと思う笑
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中国の最新鋭ステルス爆撃機が亡命を希望して羽田空港に降り立ったのち、そのパイロット(女性)が何者かに誘拐される。爆撃機には核兵器が搭載されていると見込まれ、起爆すると首都圏1000万人の犠牲につながりかねない。
政治的な駆け引きとパイロットの保護を巡る肉体格闘アクション、2つのスリルを場面を移し替え、緊張感を損なわないように読ませていく構成はさすが。そして、その両方の描写も小気味良い文章で巧みに読ませてくれる上手さで引き込まれる。
政治的交渉ができすぎ天才官僚の兄、肉体アクションが特殊部隊あがりの義弟、二人をつなぐ妹であり奥さんであるなくなった妹。この妹設定が最後まで分かりにくかった。妹に何かあったのか?
ひょっとして、この本シリーズの何作目かなのか?
オーラスの爆撃機に積まれた最大の秘密が若干拍子抜け、メイドイン中国を揶揄するネタなんだろうか、アナライザーじゃあるまいし。
と重箱の隅には若干の疑問符がつくものの、政治アクション小説として上出来の本作。冲方丁の小説はやっぱり面白い。
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読書備忘録623号。
★★★★。
ストーリーが抜群の冲方さんの作家25周年記念作品。
日本上空に突如として現れた中国の最新鋭ステルス爆撃機H-20。操縦している女性パイロット楊(ヤン)から「我」、亡命を希望す」と。1970年代にあったMIG-25を思い出しますね!ジジイは。笑
そして爆撃機は羽田に着陸する。羽田に駆け付けた警察庁警備局の鶴来誉士郎警視正。ヤンから爆撃機には核が搭載されている事実を確認。亡命の真の目的を聞き出すためにヤンを保護し移送するが、移送途中で何者かにヤンを拉致される。
一方、物語の冒頭から並行して登場する民間警備会社の警備員真丈太一。真丈は鶴来の義兄。警備を契約している中国人富豪宅からアラームが発信されたことで現場に駆け付けるがそこで殺人事件に巻き込まれる。富豪を殺害した犯人を無力化し110番するもなぜか事件は無かったことになってしまった。事件の真相を追う過程で、ヤンが拉致された現場に遭遇する。現場を制圧し、ヤンを連れた逃避行が始まる。なんで真丈はこんなに格闘技に長けてんねん!
羽田では爆撃機と亡命を巡り、防衛庁、経産省、外務省がそれぞれの思惑で火花を散らす。更に驚愕の事実が。爆撃機は1人では飛ばせない。もう一人が機内にいると。そして、そいつがいつ核を爆発させるか分からないと。
物語は、真丈とヤンを狙うなぞの組織との死闘と、羽田での鶴来の組織間の駆け引きや、爆撃機のもう一人居ると想定するパイロットを巡るすったもんだを繰り返しつつ進み、読者を全く飽きさせない。
加えて、なぞの<一の会>やら、米国情報機関やら、韓国人影法師やら、暗殺なら任せろ的美女が次々に登場し飽きさせない。
しかし、とにかくストーリーが複雑すぎて疲れるのと、格闘シーンの解説が回りくどいことこの上なし!という点がマイナスなので★4つ。
タイトルのアクティベイターという単語はこの作品の面白さを全て引き出しているのだと思います。
この義兄弟を結び付ける妹であり妻であった真奈美の謎も残っているので、次作が出るのではないかと。
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520ページをやっと読み終える。羽田空港に緊急着陸した中国のステルス爆撃機。それに絡むアメリカ、中国、日本の思惑。この出来事を画策した核武装を目指す一の会。それを阻止するアクティベィターの真上と鶴木。真相の荒唐無稽さや真上等の登場人物のコミックの様な無類の強さは、520ページを読む労苦に値しないのではないかと考ます。
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元スペシャル自衛隊員、警備員の真丈太一が中国人宅に向かう。強盗に襲われ中国人は絶命寸前。反撃で強盗一人が死んでいた。客の中国は犯人を捕まえろと言って絶命。強盗は二人。アジア系のプロ。太一が二人を倒す警察110。中国大使館の人間、周が来た。強盗二人の身分証明書は外交官。蘇生した誰も死んでいないことになる
太一は周を追う。
羽田空港に突如、中国のステルス爆撃機が飛来した。
女性パイロット、ヤンセンは告げる。
セン亡命を希望。「積んでいるのは核兵器だ」と。
ミグの時と同様警察が事情聴取。輸送中に浚われる。
内通者がいる。センを浚ったのは周。周を追っていた太一がセンと周の会話を盗撮。
センを周から奪い散る。センの叔父が殺された中国人だった。
プロの追跡者を待ち伏せして倒していく。センの父がステルス爆撃機の設計者。
産業界の派遣争いで父が追い出される。賄賂を暴露しようとするが失敗。亡命を計画
核テロなのか、あるいは宣戦布告なのか。
警察庁の鶴来(つるぎ)は爆撃機のパイロットを事情聴取しようとするが、護送中に何者かに拉致されてしまう。
囚われた彼女を助けたのは鶴来の義兄で警備員の真丈(しんじょう)だった。
真丈は彼女に亡き妹の姿を重ね、逃亡に手を貸す決意をする。
中国の資産家の亡命を装い核爆弾を羽田空港に持ち込む。東京で爆発させる。
核起爆の鍵を握る彼女の身柄をめぐり、中国の工作員、ロシアの暗殺者、アメリカの情報将校、韓国の追跡手が暗闘する。
一方、羽田には防衛省、外務省、経産省の思惑が交錯する。
核持ち込み仕組んだのは一の会。その孫が外務省警備対策員。
真丈の前に立ちはだかる。
一の会は羽田地下のシェルターに避難。現在の日本の勢力を崩壊させる計画。
爆撃機には人がいるのでは?エンジニアが調査。エンジニアもテロ側の人間。
ハッキングに成功後、舌をかみ切り自白できなくなった。
センがアクセスするが止められない。爆撃機を遠隔操作してエンジン着火。
機体に入る、太一も飛び込む。操縦席にはロボット。アメリカが欲しかったのは楽劇機操縦ロボット。高度を維持しながら着水。沈む機体から脱出。
太一とセンをプロ追跡者の韓国人影法師クリムジャ。金で雇われているだけだった。
テロに加担されているのを知らず。味方につけた。自分達を追跡するふりをして敵のリーダー黒澤に会う。ロシア人殺し屋を二人で倒した。
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手嶋龍一氏のリアリティと、福井晴敏氏の
躍動感をミックスさせたような、国際的テ
ロリストが暗躍するサスペンス小説です。
中国の最新鋭ステルス戦闘機が羽田空港に
着陸します。なんと核兵器が搭載されてい
る情報がもたらされます。
「こんなことは絶対に起こらないよ。お話
の中だけだよ」と言い切れない程のリアル
さで読ませます。
「日本の防衛の現状ってこうなの?」と心
配になってしまう描写が次々と出てきます。
国際情勢が気になり始めるきっかけとなる
一冊です。
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読了2021.11.23
謀略とアクション特盛りでした。
主人公も弟も亡命パイロットも、というか出てくる人物がみんな強キャラ超人すぎる笑
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2022.2 いやー面白かった。文が短くて、テンポがいいから戦闘場面なんて息もつけないくらいのジェットコースター感。
流石です、冲方さん。
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読み応えありました。真丈や鶴来初め主要登場人物が超人的です。その冷静な状況分析力の欠片でも自分にあればと思ってしまう。映像化したら凄そうです。格闘シーンは脳内で映像化しながら読んでましたが結構消耗しました。
影法師がいい存在感。