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CCDイメージセンサーの成功による「イノベーターのジレンマ」に陥らず、CMOSイメージセンサーで如何に大躍進を実現したかが、その背景とともに語られています。個々人の活躍が「ネアカ」ポジティブに語られているので、楽しく読めました。「前任者の不始末もすべて現担当の責任だ。すべてを背負って責任持って立ち向かう気概がないといけない。」は、至言です。逃げなかった人たちの成功物語は、笑顔にさせてくれます。
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創業者から受け継がれたソニースピリットが根深くインストールされているソニーの強さがよくわかりました。
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知らない話が多くて面白かった。最近のソニーは確かに巨大なってしまい、井深さんや盛田さんの精神を受け継いでいるとは言い難いかもしれない。でも、その精神を受け継いでいる技術者が少なからずいることに希望が持てる。
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2000年代ソニー終わったと言われてた時期に色々な記事や本を読みました。OBや去っていった人の本。SOBAの会つーのも知りました。
そんな時代を生き延び、半導体事業を大きく育てた方の本。
いちばん興味深かったのは、Googleと提携してGoogle TVを作ることになった契機などが書かれていたところ。
そーだったのかぁと読みました。
ほかにも実際のビジネスの様子が細かく書かれていて、なんか元気出る本でした。
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p5 疾風に勁草を知る(困難や試練に直面したときに、はじめてその人の意思の強さや節操の堅固さ、人間としての値打ちがわかることのたとえ。)
p74 空也 山川の末に流るる橡殻(ともがら)も身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
p90 井深が見つけ、岩間が作り、盛田が売った
p136 松蔭 かくすればかくなるものと知りながらやむにやまれぬ大和魂
p173 伊庭保 Profit is opinion, Cash is fact 利益は意見 現金は事実
p231 タイの水害 ミネベア 貝沼由久社長 早くから現地に乗り込み陣頭指揮 ヘリで洪水の具合を見た
p241 技術上の困難は寧ろ之を歓迎
真面目なる技術者の技能を最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快な理想向上の建設 設立趣意書
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イノベーションを起こし起こし続けるにはネアカポジティブでないと。外からダメソニーと言われても社内がそういった雰囲気なら跳ね返せる。
ソニー設立趣意書「技術上の困難は寧ろ之を歓迎」 「真面目なる技術者の技能を最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設」の精神が通底してるから強い、いい会社なんだろうな
実名で少しディスられ気味の人もいるが大丈夫なのか気になった
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今やイメージセンサーのグローバルトップシェアを誇り、日本に残された唯一の半導体デバイストップ企業とも言われる、SONY半導体部門の隆盛を描いた一冊。筆者は元SONY CSOの齋藤端氏。
CMOSイメージセンサーといえばSONY、というイメージでいたので、まさか最後発で参入し、特許も軒並み取られていたという状況からスタートしたとは想像していなかった(CCDではリーディングカンパニーだったようだが)。
そんな中から、裏面照射型(BSI)の執念深い開発と、通信技術の進展・スマホの普及とが組み合わさり、世界を席巻したというストーリーは純粋に興味深かった。
他方、やはりSONYも一介の大企業であり、社員は理不尽な人事や組織改変で翻弄されてきたのだなぁと思わされもした。本文にも書かれている通り、それを「ネアカ」に楽しめるメンバーに恵まれていることが、会社と社員が成長し、また楽しんで仕事をしていくために非常に重要なのだろう。
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『#ソニー半導体の奇跡』
ほぼ日書評 Day456
評者が「SONYファン」でないからだろうか? どうにも読んでいて「ワクワク感」のない一冊であった。
ソニーをダメにした他の多くの重役たちと異なり、いかに自分の判断が優れていたか、の自慢話にしか聞こえない。
ただ、Amazonにせよ、ブクログにせよ、高評価がほとんどなので、多数決的には評者の読み方には分がないようである。
https://amzn.to/3iFLXiD
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前任者の不始末もすべて現担当の責任。
ヒット商品を生み出す技術は過去の人が仕込んでくれたものの中から出る。
Cellプロセッサの長崎工場の東芝とのJVへ1000億円で売却、
2007年12月、IBM、ソニー、東芝 3社連合32ナノ以降先端プロセス開発を中止
ソニーは熊本でイメージセンサーにシフト(後に東芝から530億円で買い戻し)
グーグルテレビ
ソフトエンジニアの手薄なテレビ事業がトップダウンで
グーグルのソフト開発を受け持ち、赤字に。
裏面照射CMOS 10人で開始
バックグラインドの厚み精度 暗電流増加
アニール処理で配線層が溶ける
2008年5月、オムニビジョンが先に開発発表、その半月後発表し評判に
2009年2月、ハンディカムに搭載
頭打ちのカムコーダー、デジカメに新たなトレンド
2009年11月、カシオEX-FC150発売 高速連射、スローモーション動画
大事な交渉は一度壊してからが勝負。(大賀会長)
スマホ用に、他社互換性のない明るさ2倍の裏面CMOS
積層型CMOS
画素領域の周囲にある回路領域を支持基盤として貼り合わせる
2013年、担当の副事業部長は定年後、サムスン電子の研究所所長へ
赤字の放送局向けビジネス
弘法は筆を選ぶ システムインテグレーションするだけならIT企業が勝る
製品強化が課題 4K放送開始前から開発
2011年12月発売 4Kプロジェクタ
従来と異なり、事業部側に決めさせず、本部長決済で開発スタート
大量生産でプラットフォームになりうる部品のみが生き残れる。
技術の開示タイミングや販売タイミングを公平に。信頼を得る。
同じメーカーであることのメリットは事前情報の取得。
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2022年1月22日読了。「イメージセンサー」を武器に世界で半導体の高いシェアを握るソニーの、その半導体部門の曲折を当事者が語る本。出井氏からストリンガーへのソニーCEO交替時期、自分も社会人として生きてきた時代の話なので非常にリアルに生々しく感じられ面白い。自分の父親が、自分には古文書としか思えないビジネス書を喜々として読んでいたのはこういう感覚だったのかなあ…と思ってみたりする。結局社長でも部門長でも、そのときに果敢な決断をしたり「名経営者」と褒めそやされたとしても、何年かたてば会社も外部環境もどうなるかわからず、時代がすぎると必ず評価は変わりうる、そんな中で人に気に入られるため・調和のために行動しても意味がなく、「俺はこれをやりたいからやった」という狂気に近い確信や動機がないと、人間はトップのポジションの重圧には耐えられないのではないかな…。
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ソニーの裏面照射型CMOSイメージセンサーの歴史が理科出来る本。CMOSイメージセンサーとしては他社が進んでいて、採算面から他社に売られそうな時期もあったとは。今では信じられないが。
日本企業はプロセス技術じゃなくて、半導体開発の技術であれば勝ち目はあるということか。
ビデオ、テレビ、スマホという流れを考えると、これからの覇権争いが車載向け、メタバース向けであることが分かってくる。
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たまたまAudibleで見つけ、ソニーファンであるため拝聴。半導体ビジネス側からの視点でソニーの電気ビジネスとの関わりが語られている。ソニーの歴史をいろいろなマネジメントの行動、小噺とともに述べられています。ソニーは特殊な会社だということがよくわかります。個人的にはすごく面白かったですが、読む人を選ぶ本なのではないかと思いました。
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この本めっちゃ面白いんですけど。
半導体やイメージセンサーについて全く知らない素人なので、
技術のこと(とソニー内に役職)が全然分かりませんが、
それでも読んでいてソニーの半導体事業復活が垣間見れる良書です。
胸が熱くなってきます。
出井体制・ハワード体制でめちゃくちゃにされたソニーも
現場の技術者やマネジメント内には気骨のある人がいたんだな…と
改めてソニー内部の人事の厚みに驚かされます。
あくまで一方方向からの主張なので、
反対意見もあるのかもしれませんが、
それでも人間味溢れ、誠実な人たちによって
ソニーの半導体事業は復活したんだなと。。
若干、タイムラインが行ったり来たりで、
素人には理解が追い付かないことがあったり、
マンモス企業の役職が全然分からなかったりですが、
それでも読むのに値する面白いノンフィクションでした。
まさか最後の後半にミネベアの貝沼社長が出てくるとは…。
(中々いい話です。)
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半導体の基礎知識は勉強になるが、会社の変遷や人事関係の話が難しい。ただ上の人の人事についてはこんな世界があるものかと思える本であった。
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https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000101511