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ちょっと面倒くさい性格の店主が経営する,手作りアクセサリーショップ「ぷろんたん」にまつわる連作短編.
「ひとつ、ふたつ」 店主と彼女の恋人の秘密についてのお話.いや,わかるんだけどさ,めんどくさい女だなーという印象.
「クローバー」 確かに,「はいつくばって探す」より「思いがけない瞬間に見つかるから」のほうがステキかな.卑怯な男とのことは吹っ切れたようで,めでたしめでたし.
「レジンの空」 クズの先輩のせいで引き起こされた騒動の話.本当にクズヤロー.傷害罪で訴えるべき(と思うが,それを難しく感じさせる日本の社会が問題か).
「手作りの春」 ぷろんたんが嫌がらせを受ける話.すり替えのトリックはいろいろ考えてみたのだけれども,結局謎解きされるまでわからなかった.
どれも良質なミステリーで楽しませてもらいました.
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京都御苑近くにある手作りアクセサリー雑貨店が舞台の日常の謎、ってだけでもうわくわくしちゃうわ。
しかもこの表紙、かわいい(ネットで見るとなぜかもっとぴんくっぽい)
雑貨店ぷらんたんの店主の女性が主人公。彼女が抱える「秘密」と、彼女の目の前に起こる「謎」たち。
タイトルと表紙からは想像できない結構ハードな秘密と謎。
ふんわりほわほわ寝る前読書のために手に取ったけど、逆に頭がさえてしまった(苦笑
自分に向けられる悪意たちと対峙するにはそれ相当な覚悟が必要だ。
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表紙に惹かれ手に取ったら、岡崎琢磨さん。
喫茶タレーランの作者さん。
娘たちも愛読しているので、これは気に入るだろうと内容を確かめず購入。
いきなりおもーい内容で始まり、ちょっとびっくり。
表紙の可愛らしさはどこへやら。
でも、いろいろ考えさせられました。
個性というか、生まれ持った宿命というか。
娘たちはどのように捉えるかな?
読み終わったあとの報告会が楽しみのようでもあり、怖いようでもある…
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過去作品で感じた,日常の謎解きだけでは物足りない,物語の骨子(あるいはテーマ)を,知的生命体としての生の有り様に置くことによって,本作は明らかに深みと渋みを備えた.
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ー私は多くの人が思い描くような、普通の女性ではないのです
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文庫化を知りすぐさま購入。京都の小さなハンドメイド雑貨店が舞台。悩みを抱えた色んな人が訪れる中で、店主の巴瑠にも抱えているものがあって人と向き合っていくお話。
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言葉が一つ一つ深くて、小さい身体ながら懸命に生きる主人公に、幸せになって欲しいと心から思った。当たり前と思って悪気なく放つ言葉でも、実はある事情を抱える人にとったら胸に刺さる一言になる。と分かる場面が多々あり、あぁ苦しいよな…笑顔で過ごしてる人も何かしら悩みを抱えてるんだなと少し視点を変えてみることも必要と思った。
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『子供を授かれない人。耳たぶがない人。何ら欠けたところのない完璧な人なんてきっとこの世にいなくて、たとえ外からではわからなくても、誰しも体や心のどこかにいびつなものを抱えながら生きている。そうやって、自分という人間とともに歩み続けている。』
そう、人間に完璧はない。だから、それを口にした瞬間に言い訳になってしまう。
『幸せというのも、四つ葉のクローバーを探すみたいに、必死に四つん這いになって探すものなんだ。それで、幸せの象徴ってことになったんだよ。』
『歩き疲れてへたり込んだり、単にひなたぼっこがしたくてすわったり、そんなとき何気なく地面に目をやると、四つ葉のクローバーを見つけることがある。幸せも、そういうものじゃないかな。』
勝ち取るのも、偶然見つけるのも、本人が幸せだって思えば幸せなんだと思うよ。
『大事なものを守るためには、ほかの何か、たとえば価値観や考え方を、犠牲にするしかない場合がある。』
そして、大事なものと犠牲にするものを天秤にかけてしまい、大事なものを守るという選択を放棄してしまうことがあることもあるんだ。
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恋愛をしたことがある、付き合った人がいるのを「当たり前」「人並み」としていて、そうでない人を「人未満」扱いしているのに、それに気づかずマイノリティに理解を示している気になっている作品。吐き気がする。読むんじゃなかった。本当に読むんじゃなかった。
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表紙、タイトル、京都、ハンドメイド、ということで、ほっこりするお話しかと思いきや、割と暗い話しが多くて、ちょっとガッカリ。
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主人公が重たいものを背負っていて、思ったよりヘビーな話だった…けれど、軽めのサクサク読める謎が散りばめられていて、あっという間に読了。
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題名と表紙の感じから、明るいほのぼの系かな!なんて思って買ったのですが、良い意味でも悪い意味でも(?)裏切られました…(^_^;)
結構内容が重い。胸糞悪い性格してる登場人物も出てきました。文章が軽かったし、最後が平和な雰囲気でまとめられていたのでそこまで暗い気持ちになることはなかったのですが、うーん。期待していた内容とは違かったので☆3です。
日常の謎 というジャンルに含まれる作品だと思うのですが、個人的には話が非日常的すぎて普通の謎解きものじゃない?って思いました。
好きだけどあんまり好きじゃないな…っていう印象です!
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多くの人には、見た目にはわからない悩みやコンプレックスを抱えているという事を改めて思い知る。
自分や人の悩みがひとつ晴れる時、雪解けのように心に春が来る。なるほど、『春待ち』ですね。
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話の題材としてはすごくいいのですが、出てくる人の環境がなかなかに重く、最後は一歩踏み出すところで終わるのでまだいいのですが、その過程がキツイです。
もう少しふわっとしたお話なのかなと思っていたのでそんな甘いばかりでは人生ないぞ、人それぞれ見えないだけで何かしら重たいものを背負ってるんだぞ、と突きつけられた感でした。
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1人の女性の繊細且つ強く生きている事をなぞった作品で私はとても感銘をうけた
生きる事を色んな意味で考えさせられた
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京都の話なのに京都らしさはほぼなかったような。。。そこは特に大事なとこではないからいいのかしら。
事件らしい事件は起きないけど、日々暮らしてる人からしたら「そりゃ事件でしょ」と言われるような事柄を解決していくようなそうでないような。。。なのですぐ読めてしまう。
個人的には別れのメッセージを暗号で送るようなやつやデリケートゾーンにタバコ押し付ける奴とか、胸糞すぎてちょっと消えてほしいくらいなんだけど、まあそいつらの存在は気にするだけ無駄というか、なんというか。それよりも前向いて歩いていくことの方がよっぽど大事。
冒頭の話どっかで読んだなーと思ったら10年交差点の話だった。そうだそうだ、これをきっかけに読もうと思ったのだった。
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暖かいタイトルに惹かれて。
タイトルとは裏腹に意外とどこか冷めているような感じがする主人公。主人公にしかわからない痛みがある。
でも、雑貨店には愛が満ち溢れてます。
雑貨店に行きたくなりました(^-^)