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北朝鮮に生まれながら、韓国に亡命し巨大企業を興したイ・スーフン。生き別れた妹との約束を果たすため、北朝鮮の解放を画策する。
一方、北朝鮮は最高司令官の理想を果たすため、日本の大学へテロリストを留学生として送り込み、無差別テロを断行。その留学生を担当していた元日銀マンの大田原教授は事件に巻き込まれる。北朝鮮、韓国、日本を舞台に、人々の生きざまが錯綜する社会派サスペンス。慟哭のラスト!!
著者の作品を読むのは久しぶりだが、少し前に出版されたものの、再文庫化らしい。妙にリアルな描写とありえない展開が混在していて、何だかちぐはぐな感じ。
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文庫化改題なので仕方ないのかもしれないが
スマホの機能の中での隠された七番目はってことなんだろうけど
2004に書いたものを2021に読むと少し
スマホのとらえ方も違う
常時監視社会を言い当ててたのは妙
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前半から中盤にかけてはさすがのリアリティで引き込まれていったが、脱北編に移ってからはかなり甘めの筆致になり御涙頂戴の展開には興醒めしかけた。将軍様がたいした抵抗もせずに亡命する点や、外国の状況を見せるくらいで越南を試みようとする点は極めて甘い考えだと思う。エピローグで北朝鮮を国連主導で立て直すなんて中国が黙っていないだろう。しかし筆者が希望を込めて描いたのかなと思うとこれらのことも理解でき、鼻の奥がツンとなった状態で読了することができた。