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この本を手に取る人だからこそ、かなり具体的な内容でリアルに近い形で書かれている。と、思う。
これも主観でしかなく、多様な視点から見ればまた違った感想をもつのだろう
ただ全体的に少し話が長く、半沢直樹のように仕立て上げたいのか、犯人探しの時間が長かった。これも一重に本のエンターテイメントであったと受け取る
とても勉強になりました。いろいろな意味で
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ビジネスには面も裏もあるのが常識だけど..ここまで裏がひどいとは本当に製薬業界であるのか勘繰ってします。
が、読み物としてはそれなりに面白い。
半沢直樹ほどではないけど努力を重ねて大逆転、というシナリオです。
分厚い本だけど飽きずに読めました。
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完全に製薬業界版半沢直樹。業界の人なら2割増しでおもしろく読める。でも最後の終わり方どうなん!あと出てくる医者の95%は悪徳医者。
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前から読みたいと思っていた。値段が高い本だなあーと思ってましたが、本が届いて納得。分厚い、540Pの本。紀尾中は理想の上司像、ああいう上司になりたいと思いながら読み進めていた。内容は半沢直樹の医療現場版といった感じでしょうか。勧善懲悪のストーリーが気持ちいい。最後の役員会議のシーンは、まさしく半沢直樹そのもの。でも半沢直樹と違ったのは、ホントの最後の最後で、紀尾中が勝てないというところ。そのクダリがホントの最後だったのでちょっと消化不良、不完全燃焼といった読了感です。でも、そのおかげで現実味は感じられましたね。
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非常にリズムがあり面白いのですが、通勤途中に読むには!500ページは重すぎます。文庫になってから読みます。2割読んでギブアップ。
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久しぶりの久坂部作品快心作。MRを知り、かつ現状の医療と製薬会社の問題点を考える時の教科書ともなりえる素晴らしい作品。本作はお得意のシニカルさを控えめにしつつ、お客様ファーストと自社利益というどこまでもグレーで相反する絶対解決できない命題を主人公の支店長と考えるという社会派作品としても評価できる。
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久坂部羊氏の小説によく出てくる患者ファーストvs医学的ファーストの話の製薬会社版。ビジネス小説として面白いし、普段なかなか知ることのない製薬業界の仕事(ガイドラインへの掲載、ブロックバスター、学会への働きかけ、論文依頼)などを知ることができた。
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面白かった。週刊誌連載だから、各章すいすいテンポよく読めた。中々良い人悪い人に分けられない話だけど、主人公と対立する側ははっきり悪い人になっている、エンタメだからね。
悪人ぽくしたい時の容姿の描き方はちょっと違和感ありです。
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業界で働く者として興味があったので。一寸誇張されている部分がありますが、読み物としては面白かったです
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「MR」とはメディカル・リプレゼンタティブ(医薬情報担当者)の略で、製薬会社の営業のこと。以前はプロパー(プロパガンディスト)と呼ばれ、医師への過剰な接待が問題となり、厳しいルールの下でしか営業活動できない「MR」に変わった。
そんなMRたちの実態を医師としての立場から見てきた著者が臨場感あふれる人間ドラマかつ企業小説に仕上げたのが、本作だ。
MRと医師との関係、新薬採用のための工作、副作用への対応、ライバル企業とのし烈な争い、社内の派閥抗争など多くの要素が盛り込まれ、ストーリーも一筋縄でいかない展開になっており、読みごたえがある。
(得られた知識)
・道修町(どしょうまち)・・・大阪市中央区船場にある「くすりの町」。近世初期から薬種業者が集中、薬種問屋街として知られる。
・公知申請・・・薬が海外で広く認められている、国内で科学的根拠が示されているなどにより、新たな臨床試験をせずに保険適用になる制度
・ブロックバスター・・・年間売り上げが約1000億円を超えるようなメガヒット薬
・高コレステロールの治療薬は肝臓でのコレステロール生成を抑えるスタチン系と消化管からの吸収を抑えるエゼチミブがある
・新薬の薬価は厚労省のルールで決められる。類似薬がない場合は原価方式が取られ、そこに製造原価や流通経費、営業利益などが含まれるが重要な要素として、市場規模予測が含まれる。すなわち、その薬を投与する予測患者数が多ければ単価は安くなる。逆に少なければ高くなる。
(考えさせられた点)
主人公である天保薬品の紀尾中・堺営業所長は患者ファーストで医療財政の圧迫やコンプライアンスにも気を配り、正義感の強い理想的な人物だが、薬品会社の経営の観点からは株主や社員のため、収益を上げなければならないのも事実。そのためには、薬価を高額に設定したり、医者の専門学会で信頼を得、力のある医者を味方につけて新薬承認に結びつけるための工作を行ったり、治験の統計処理や副作用に対して割りきった対応をするということも現実にあり得る姿なのだと認識した。
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天保製薬VSタウロス・ジャパンによる製薬会社の仁義なき戦いを中心に、大学教授のセクハラ、横暴や、過ちを認めない開業医など医学界薬学会を蠢く魑魅魍魎を描く。
物凄く面白かった。天保製薬の堺営業所所長の紀尾中を主人公に、部下達の苦労やタウロスの妨害、そして、何百億円とかかる治験プロジェクトの話など。38もの章に分かれているので、連作短篇集の様になっていて、すごく読みやすい。そしてどうなるか先が気になって仕方がない。
業界の裏側をここまで徹底して書いてくれていて、呆れるやら驚くやら。情報を得られるのもあるけれど、単純にスリリングな小説としても楽しめた。久坂部羊作品でベスト。
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MRの半沢直樹とは言いすぎか?
どの業界でも、こんなしのぎを削りながら経済は回っていく。しかし、命と関わる世界、出来るだけ患者ファーストでいて欲しい・・・が現実はこんな感じなんだろう。
前半、章ごとの連作短編のようだが、後半は一気に企業物語へと続いていく。←長編のため、前半で挫折しそうな方への助言です。
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説明 (Amazonより)
患者が苦しめば苦しむほど、
俺たちの給料は上がるんだよ。
製薬業界の光と影を描いた医療ビジネス・エンタテインメント。著者渾身の最高傑作!
「患者ファースト」のMR vs. 儲けしか頭にないMR
大阪に本社を置く中堅製薬会社・天保薬品。その堺営業所所長であり、MRの紀尾中正樹は、自社の画期的新薬「バスター5」が高脂血症の「診療ガイドライン」第一選択Aグレードに決定するべく奔走していた。決まれば年間売上が1000億円を超えるブロックバスター(=メガヒット商品)化が現実化する。ところが、難攻不落でMR泣かせの大御所医科大学学長からようやく内定を得た矢先、外資のライバル社タウロス・ジャパンの鮫島淳による苛烈な妨害工作によって、一転「バスター5」はコンプライアンス違反に問われる。窮地に追い込まれた紀尾中以下、堺営業所MRチームの反転攻勢はあるのか。ガイドラインの行方は? 注目集める医薬業界の表と裏を描いたビジネス小説の傑作、誕生!
この作家さんは医師でもあるため 作品に現実味をいつも感じてしまう。
きっと内容は現実に近いのだろうなぁ...と想像している。
でもそうやって世の中は回っているのだろうし...
歳と共に身体の不調が出始めてきている。
老化とはそういうモノだと思ってはいますが なかなか...しんどいものです。
薬漬けにはならず 最低限必要なものだけでやり過ごしたい。
539Pもの分厚い本ですが とても読み応えがあり面白かったです。
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ふふふ。
生々しくて面白かった。
そうだよね、MR。
高給取りのMR。
必ず接尾語は「~、センセ」となるMR。
逆に患者さんのことを考えてる紀尾中みたいな人って居るの?って驚いたんだけど?
続編待ってます!
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医療業界にいて、大阪に住んでいるから楽しめたけど、無関係な人にはダラダラと長く感じるかも?
実際のMRさんはこんなんじゃないよね…
医療界の半沢直樹的な?